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#76 WEST EXPRESS銀河への道 (山陰・上り)(乗車編)

※この記事は2020年11月23日にブログへ投稿したものです

列車と立ち寄り湯以外に特段何もしなかった1日目

銀河の発車は夕方の4時。
ちょっと早めに起きて行動しようかと思っていましたが
結局ベッドでダラダラダラダラ…。

部屋が割とトレインビューだったので
京都から12時間かけてやって来た下り銀河を狙い撃ち。

(撮影日:2020年9月26, 27日)

今日、これに乗るのか、とワクワク(´-`).。oO(

ちょっと後に東京から12時間かけてやって来たサンライズ出雲も狙い撃ち。

 
見事にホテルのチェックアウトのギリギリまでいて
行動開始は11時。
 
さて何をしようかと。
 
出雲大社に行くにはイマイチ時間が足りない…。
銀河には入浴設備がないので、温泉に入りたいけどちょっと早い…。
出雲市駅の周りには、特に何もない…。
てか、他にやることない…。
 
てことで、ご飯を食べることに。
せっかくなので出雲蕎麦食べたいよね、てな感じでお店調べたんですが
大体のお店が全っっ然開いてない…。
開店時間そんなに遅いのかと…。
 
しょうがないので、ホテルのすぐ傍にあった一福さんへ。

 
ほんとは割子蕎麦食べたかったけど、寒かったので釜揚げ蕎麦を。
お蕎麦の釜揚げなので、器の中はもちろん蕎麦湯です。
直接ドバドバ蕎麦つゆを入れてお好みの濃さにするスタイルのお蕎麦だとか。
 
美味しゅうございました。
 
食べ終わって、せっかくなので、追加で蕎麦湯をもらって
器に入れていい薄さにして飲みまくりました。
 
美味しゅうございました。
 
余計に中途半端な時間になったので、駅の周りをほっつき歩いたり
駅の待合室でダラダラダラダラ…。
 
出雲市のマンホールの蓋はカッコいいデザインでした。
(実はマンホール蓋、結構好き)


とりあえず12時になったので、お風呂に入りに温泉へ。
出雲市のすぐそこにあるらんぷの湯へ。

歓迎されました。
まだ乗ってないけど。

お風呂上がりのフルーツ牛乳はいいですねえ。


時間が微妙だったので、やることがなくてなくて…。
駅ナカのCanDoで買い出ししたり、駅の待合室でテレビ観たり、喫茶店で時間潰したり
出雲に来て、出雲らしいこと、何もしてない…。
もったいない。

「観光列車」の部分。
LED職人の技が光ってますね。


時間を潰しに潰して、ようやく銀河の乗車受付の時間になったので駅の改札へ。

コンコースには銀河アピール!


銀河がやって来るまでとりあえず、暇つぶしに381系を。


乗車は4号車からとの指定。
でも4号車の乗車目標はありません。


出雲市駅での発車標の表示は、いたって普通の表示でした。
種別欄は空欄。

銀河は15時53分に入線。


発車まで、しばし撮影会です。
綺麗な瑠璃紺色ですねえ。


HMもカッコいい…。


壁面の巨大銀河マーク。


方向幕は幕式でもLED式でもなく、液晶でした。

ドットピッチが狭すぎて、表示がめちゃくちゃ綺麗!

切り替えは、こんな感じ。


さて、発車時間も近いので、乗り込みます。


こちら、自席。普通車指定席です。

ぱっと見の雰囲気は681系の指定席に似てますね。

えげつないリクライニング角度。

シートピッチがめちゃくちゃ広くて開放感はあるんですが
フットレストがあるといいいなあ、という感じでした。
でも、普通に寝られるレベルに快適な座席でしたね。


すぐ後ろには、フリースペース"明星"。


特製パーテーションのデザイン、いいですねえ。
ほんとの明星のHMと同じデザイン。


真ん中のランプが可愛らしいですね。


とりあえず、車内を探検。
4号車は1両まるまるフリースペース"遊星"。

妻面には往年の名列車たちが。


5号車 ノビノビ座席"クシェット"。
こちらは車椅子専用クシェット。


フリースペース"彗星"で出会ったお優しいかたに、クシェットの撮影
さらには上段への立ち入りもOKしていただきました。
ちなみに、このかたとは、かなりの時間、彗星で共に過ごすことになります。

割とフカフカで、じっくり寝られるレベル。
下段は117系らしい爆音が楽しめます。

6号車フリースペース"彗星"。

窓は117系そのままで開閉でき、さらには前面展望も楽しめます。


乗務員室はおそらくほぼ無改造なんでしょうね。
めちゃめちゃ国鉄感!!


松江駅へ向かい、車窓には宍道湖の美しい風景。


早くも松江駅に到着。
30分程度の停車なので、しばし撮影タイム。

松江駅での発車標は、種別欄, 列車名欄ブチ抜きでWESR.EXP.銀河の表示。


いい感じに影になっているので、瑠璃紺色が映えますねえ。

やはり117系のフォルムは美しすぎる…(´-`).。oO(

見た目は完全に新車なのに、銘板にはしっかりと"日本国有鉄道", 製造年"昭和55年"の文字が。

117系ということを知らなければ、車齢40年なんて絶対わからない。


出雲市方からも撮影。

歓迎されました。
右のかたは、米子支社の偉い人っぽかったです。


松江駅を発車。
ありがたいことに、ハイケンスのセレナーデが鳴動します。


少しだけ、車内を探検。

いろいろなラウンジスペース……????


トイレはサンライズに似てますね。


遊星の妻面をじっくり観察します。
100系新幹線の食堂車の壁面みたいですね。

C62(燕?)
EF66(はやぶさ?)
24系客車(彗星?)
60系?
583系(月光?)
その下わからない…。
EF65?
うぅ…勉強不足…。

EF57?(つばめ?)
151系?(電車こだま)
52系(関西急電)
60系?
165系?
EF58(つばめ)
117系(銀河)
勉強不足が過ぎる…。
 
そんなこんなで米子駅に到着。


10分ほどなので、ちょっとだけ撮影。
米子駅での発車標は、種別欄は"臨時特急", 列車名欄は"WEST EXPRESS ★ 銀河"の表示。
"臨時特急"の部分、LED職人の技が光ってますね。

案内では寝台特急のマークの表示が!!


クロ117。
こんな形式ができるなんて、117系自身もびっくりでしょう。
てか、ちゃんと国鉄フォント!!


これまで、ずーっと先頭車フリースペース彗星にいました。
晩ごはんの時間なので、自席に戻ります。


銀河限定の「銀河」一番星弁当。


色んなものがぎっしりと。
高そう…。
大変美味しゅうございました。


根雨駅に到着。

本当なら30分程度の停車でしたが、伯備線の大遅延により、10分あるかないかくらいの停車時間に…。


ここだけ見たら、さながらブルトレ。


残念ながら、すぐに発車。
また、彗星に戻ります。


新見で乗務員交代がありました。
ここからも、ずーっと彗星にいたので、この時の運転士さんとは運転停車の度に色々とお話をしました。

 
運転士さんのご尽力により、かなりの遅れだったのが1分遅れに。
運転停車の時に、運転士さんへすごいですねー!!とお話していましたが
割と余裕時間があるので、大したもんじゃないし、かっ飛ばせるので、結構楽しい
とのことでした。

夜の伯備線は真っ暗です。

夜の伯備線は真っ暗です。
しかし、肉眼で見ると、星が綺麗で夜風も気持ちよく
カーブの時に窓から見る後ろに続く銀河の車体がカッコよくて。
これを記録に残せたらなあと、どれだけ思ったほどか。
 
備中高梁駅に到着。


お夜食を受け取りに行きます。

黒板アートがすごい!!

この姿もさながらブルトレ。


銀河にプラレールの銀河を持ってきている粋なかたもいらっしゃいました。


ちなみに、備中高梁では上りサンライズ出雲に抜かれます。
そう、銀河とサンライズが並びます。


30分ほどの停車を終えて、列車は備中高梁を出ます。
ここから先、神戸駅まで乗客が乗降できる停車はありません。

彗星で窓を開け、夜風を浴びながら、そして前面展望をしながらお夜食の揚げピザを食します。

大変美味しゅうございました。

夜10時半ごろ、照明が落とされました。
いよいよ夜行列車"銀河"の始まりです。


列車は快走を続け、山陽線に入ります。

  
列車は倉敷駅の1駅東側、中庄駅で1時間ほど運転停車します。
ここで、運転士さんと2人っきりでお話し会です。
 
軽いお話しから、結構ディープなお話しをしてくださりました。
運転士さんは国鉄型が好きで、運転もしやすい。
JR型はつまんない。
JR西にはまだどこにもTASCがついてない。(運転士さん神)
銀河を運転するのはこれが初めて。
銀河の講習は30分くらいで終わっちゃった。
銀河の乗務員さんは、割と中堅からベテラン勢が多い説。
瑞風の乗務員さんは、ぶっちゃけ顔で選ばれてる説。
重要な情報はだいたい会社からよりも、プレスリリースのほうが早い。
こういった列車が増えてくれたらいいなあ、といった話。
四国入線はありえますか?の質問に、いやーあるかもしれませんね!あるといいですね!
朝5時前に大久保駅でサンライズと離合する話。(スタフまで見せてくださりました)
 
中でも興味深かったのが、運転台に置いている機械(運転士さん曰く"ナビ"というそうな)の表示。
この列車は、種別上は特急にも関わらずなぜか"快速"の表示。
ここの…↓

これ↓

 
運転士さん曰く、これは117系が一般車両だからだそうです。
特急車両と一般車両では車長が異なる。
仮に特急の設定にしている場合、一般車両の117系では停止位置がおかしくなってしまう。
そのために、苦肉の策で快速設定にしているそうです。
 
などなど、数え切れないくらい大変有益なお話会でした。
やはり現業員さんの話は面白いですね。
 
117系銀河から撮影する117系末期色。(幕ぶっ壊れてる)


中庄駅での貨物列車通過シーンも。

 
中庄駅の出発時刻。
楽しかったお話し会も終わり、中庄駅を発車します。
 
途中、115系湘南色と離合しました。
かなりテンションが上がりました。
 
あっという間に岡山駅に到着。
ここで、乗務員交代です。
色々なお話しをしてくださった運転士さんともお別れです。
たくさんお礼申し上げました。
 
岡山駅でしばしの運転停車。
ふとやって来たのは、もう1編成の115系湘南色!!!!

一緒に彗星にいたかたとテンションアゲアゲで撮影に勤しみました。
 
ここで、岡山駅から乗務される運転士さんとも少しお話しを。
 
「この先でシカが轢かれたんだってー、はっはっはっ!」
「なんか、この車90km/h以上出すとめちゃくちゃ揺れるって書いてるけど
  乗り心地悪かったら俺のせいだなー、揺れたらごめんねー」
といった感じで、かなり気さくなかたでした。
 
そして、岡山駅を出発。
山陽線を爆走していきます。

岡山駅からはかなり飛ばし、100km/hを超えるスピードでした。
117系新快速が現役時代のようです。
 
あっという間に姫路駅に到着します。


乗務員交代が終わった瞬間に駅の照明が落とされました。
こんな状態の姫路駅を見ることも、そう簡単にはできません。

岡山駅から乗務された運転士さんとは、ここでお別れ。
 
運転士さんからは「どう? 揺れてなかった??」と聞かれましたが
まったく気にならなかったので
「いえ、全然揺れていませんでしたよ! 100km/h超えてましたね! めちゃすごかったです!!」
とお伝えしました。
「そりゃあよかった。県境越えたら急いで逃げないと駄目なんよ」とおっしゃっていました。
運転士さん、かっこよかったです(´-`).。oO(
 
姫路から乗務された運転士さんは、便乗されている乗務員さんもいたからか
特に関わることはありませんでした。
 
姫路を発車し、引き続き山陽線を爆走。


西明石駅から1駅西側の大久保駅にて3時間の運転停車です。

ずっと起きていたので、少しだけ仮眠を取ることに。
サンライズの離合を見たいので、発車よりもだいぶ早めに起きることにしました。
 
仮眠の前に誰もいない車内を撮影します。
 
6号車コンパートメント。


6号車デッキ先頭方。

6号車デッキ5号車方。


5号車ノビノビ座席"クシェット"。


5号車デッキ6号車方。


5号車デッキ4号車方。


4号車遊星。


反対側から。(WBミス…)


3号車普通車指定席。

 
2号車は女性専用車, 1号車はグリーンなので立ち入れず、写真はありません…。
 
車掌さんはせっせとゴミ箱からゴミを回収されていました。
深夜なのにお疲れさまです…。ありがとうございます。
 
大久保駅の発車標には、もう始発便の表示がされていました。


サンライズの離合を見たいので、2時間ほどの眠りにつきます。
周りはほとんど寝ていましたが、起きて携帯をいじってるかたもいました。

4時半ごろ起床し、また彗星へ戻ります。
乗務員室の運転士さんと目が合い「こいつ、なんでこの時間にここにいるんだ!?」って目で見られました。
そんなことは気にせず、サンライズを待ちます。

暇つぶしに深夜の貨物列車も撮影。


駅の照明がつきました。


そしていよいよサンライズがやって来る時間…のちょっと前に貨物列車が到着。
向かい側の内側線(3番のりば)に停車!!
あれ、これサンライズ見えないよね??

 
サンライズがやって来ましたが、見事に全被り。
かなり先でヘッドライトしか見えませんでした。
あ、走行音も聞こえたか。
一応撮影はしましたが、特段載せるレベルのものでもないので載せません。
 
サンライズが通過して、少ししたら、大久保駅を発車します。
銀河が3時間の眠りから覚めて、再び動き出します。
 
ここからも爆走です。
西明石駅を過ぎ、明石海峡大橋が見えてきます。


走り出したからか、彗星には4~5人のかたがやって来ました。
前面展望をするかた、風を浴びるかた、車窓を眺めるかた、それぞれでした。
そろそろ神戸駅。
大阪湾も望めます。


神戸駅では2番のりばに到着。
個人的には、伝統の1番のりばがよかったなー、なんて思いつつも
開けるの面倒くさいよなーって。


神戸駅を発車、すぐに三ノ宮駅に到着。
三ノ宮駅の発車標は、ロゴそのままのデザインで表示されていました。


阪急神戸線と並走。
もうすぐ大阪駅。
ここからは大阪駅までノンストップです。
完全にかつての117系新快速です。

東海道線の外側線をひたすら突き進みます。

 
いよいよ大阪駅に到着です。
出雲市駅から14時間かけて大阪駅まで走破です。
 
降車の準備があるので、10時間くらいお世話になったフリースペース"彗星"には別れを告げます。
 
最後の最後に気付いたんですが、こんな所に蓋付きのコンセントが。

掃除用でしょうか…??
 
大阪駅は伝統の11番のりばに入線します。


本来、旅の始まりは11番のりばですが、今回は旅の終わりは11番のりばになりました。
 
朝6時14分、大阪駅に到着。
14時間共にした銀河とのお別れです。
 
大阪駅の発車標は三ノ宮駅同様、ロゴと同じデザインの表示でした。

10番のりばから銀河の姿を。

 
 
最後に、このような素晴らしい列車を運行してくださったJR西日本へ多大な感謝の意と敬意を表します。
また、種車となった117系を作った国鉄大阪鉄道管理局へも多大な感謝の意と敬意を表します。
 
そんなわけで、山陽編も楽しみだなあ!!
(山陽編のクシェット、当選してます。)

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