「安い」からと何でも飛びつかないでもらいたい。

携帯キャリア各社が、格安プランをまもなく開始。その格安のからくりとして、新規契約やプラン変更も端末購入も故障や操作設定サポートも契約内容の確認や変更も、店舗や電話など「人」を介さずに基本的には「ネット上」でやり取りして行なうこと前提にしている。いわば「人件費」を出来る限り抑えて、ネットで出来るだけ「ユーザー自身」が自分で理解して進めていくことを条件に値段を下げることを担保しようというもの。値段が下がるということで、すでにかなりの先行予約登録(最大手のdocomoのサービスだけで100万人)が進んでいるとのこと。


ホント、もう嫌な予感しかしない。とりわけ「よくわからない」ことを葵の御門にして店や電話でアポイントしまくる高齢者ユーザーが、本来は受けられない対面や電話での対応をしてもらおうとしてくるのが目に浮かんでしまう。店頭のスタッフも電話のオペレーターも無下にすることも出来ず、本来なら断っていいユーザー対応を迫られるのかなと思うと、もはや気の毒でしかない。


自分で何をどうしていいか不安がある人は、「安いから」と言って安直に飛びつくのだけはやめてほしいなあ、と思う。格安ではない従来のプラン料金を払っている人が、本当ならスムーズに受けられるサポートを、格安プランでサポートを受けられないはずの人たちの対応に追われて悪影響が出てしまったら、それこそ本末転倒なことになってしまう。

もっと良くないのが、特にTVの夕方のニュース。今までの料金との比較フリップを持ち出して説明していたりするが、圧倒的に大事なポイントが抜けている。「ネット上でのセルフ申し込み」が必要で、今までのようなサポートにはならないことにきちんと触れていない。何なら、サービスを提供する事業者側に問題があるかのようなことにもなりかねない。

安くなるにはそれなりの理由があるってことを、本当に理解してほしいし、自分のことは自分が責任を持って対処するっていう当たり前のことが当たり前になる世の中になってほしいと切に思いますね。

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