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【NZ南島MTB旅 2019】 あとがき

今回、2019年5月に行ったニュージーランド南島での7日間のマウンテンバイク旅行(現地ガイドツアー)について書いてきました。

クライストチャーチに始まり、クイーンズタウンで終わる旅。バックカントリーあり、パブリックパークあり、バイクパークありの、主要ライドエリアをめぐる全部盛りツアー。振り返っても南島ライド名所をそこそこ網羅していて、ツアー会社のセンスを改めて感じるとともにツアーが無くなってしまったことが惜しまれます。

4年前の旅行について思い出しながら書くのはなかなか大変でしたが、当時よりもいろいろなことを深く知れたり、現在までの変化を辿れて自分にとっても身になる作業でした。

旅の中でもっとも記憶に残っているのはクレイギーバーン。あとクイーンズタウンバイクパーク西のファーンヒル。北のルードロック。どうやらナチュラル寄りのシングルトラックが好きみたいです。バームやジャンプは人工物なので、大きさこそ違えど日本でもニュージーランドでもほぼ同じです。これはかなり乱暴な言い方ではありますが。一方、現地の植生、土、風景を味わえるシングルトラック、バックカントリーはその土地ならではのものだし日本に持ち帰ることもできない。だから印象が深いのでしょう。

日本に持ち帰れないといえば、現地のコミュニティもしかりです。行った当時はマウンテンバイク歴自体が短く訳も分からずでしたが、今回記事を書くにあたり、そこのところも意識してリンク貼ったりしました。ぜひぜひリンク先に飛んで、どんな活動のもとにトレイルが維持されているかを見てみて欲しいと思います。エリアによって雰囲気こそ違えど、どこも定期的にDIG DAY(メンテナンス)やRIDE DAYを設けていて、子供からおじさんおばさん、初心者から上級者まで、多様性のある健全なコミュニティが育まれているように感じました。

あと調べ直していて驚いたのが、4年間でかなりトレイルが増えていること。それもちょろちょろではなく、バイクパーク丸ごと誕生してたり、何十本も増えたり、何キロもの規模です。特にクライストチャーチのバイクパークなんかはコース数が2倍ほどに増えていてたまげました。

日本でもここ2〜3年でコースの新設やパークの新規オープンが相次いでいます。パノラマはこの4年でリニューアル1本かな?岩岳は1本追加。ウイングヒルズはなくなり、妙高や嬬恋にパーク新設、といったところでしょうか?小規模なところはそれこそタケノコのようにぽこぽこと。

全体の開発スピードとしては決してショボいことはないと思うんですが、いかんせんリソースが分散してて利用者としての満足度はそれほど上がってないような、それともただ単に私がわがままになっただけなのか?今後は人手がかけられるコミュニティや収益のシステムが確立していけばいいですね。私もイチライダーとして良い関わり方を模索していきたいと思っています。

そんな中ニセコ!こちら地元観光関連企業を巻き込んで、海外からの渡航者を念頭に置いたガチの開発をしているようなので非常に楽しみです。ロトルアは20年ほどて200kmのトレイル網とローカルコミュニティを作り上げました。ニセコがどこまでこれに迫れるか。クランクワークスニセコも夢ではない?ピンクバイクのポッドキャストでも「ENSを日本とかアジア諸国でやったらいいかも」「ワールドカップはヨーロッパばっかりで全然ワールドじゃない」的な話題も耳にしたところ。もし誘致できたらめちゃ素敵だしきっとロトルアやタスマニアみたいに株が爆上がりじゃないでしょうか?洞爺湖なんてまんまロトイティ湖だし「北半球のロトルア」とでも名乗っちゃって全然いいんじゃね?というのはあくまで私見です。

話が少し逸れました。

ともかく、南島も北島も、初心者から上級者まで心ゆくまでマウンテンバイクライドが楽しめる最高の環境があります。さらにご飯もおいしいし、物価もそれほど高くないし、安宿でもベッドに虫とかいないです。とっても素敵な国なので、もし海外でライドしてみたいな!と思ったらニュージーランドを一つの選択肢として検討して損はないと断言します。そして、そんなときのヒントとして拙記事を参照していただけたら望外の喜びです。

それではみなさま、良いライドを!

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