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JPSA第1戦を振り返って


実は、自分の心情の中でいろいろとあって、この試合に置いてSNSで何の発信もしていませんでした。

試合後に思っていることを話したいと思っていたのでnoteを書くことにしました。

そしてnoteには割と自分の本音を書いていきたいと思います。


5月中旬に行われるはずだったツアー初戦の種子島戦が中止。東京、大阪などが緊急事態宣言の中、5/31-6/2にかけて千葉県一宮町での大会が急遽決定。


試合に対する思い

5月中旬に行われるはずだった種子島戦(新型コロナウイルス感染対策の欠如による理由で大会は中止)が決まった時から、3月4月5月と合わせて、ここ数年で一番サーフィンとその他の取り組みを行ったと思う。

ここ数年の練習ルーティーンとしては、一日に一回のサーフィンが基本ではあるが、今回の試合準備の為に一日3ラウンドの練習を行った日もあった。それは数年ぶりのことだと思う。

『取り組む姿勢』や、『考え方の正しさ』などは置いていおいて、自分なりに”必死”だった。

寝れない日もあったし、試合の夢を見る日もあった。

昨年のツアー戦が消滅してから、2020年は一試合しか開催されず、サーフィン競技に対する意識が離れました。サーフィンも無目的にやっていたので、今のサーフィンをキープするだけの行動しかしておらず、唯一開催された特別試合も1コケ。今回また久しぶりの試合で、果たして一回戦を乗り越えることができるのか?と自分を疑っていました。

と言うか、最近は自分が創るイメージと現実にギャップがあり、自分を常に疑っていた。だからこの試合に対する不安は常にあった。


一回戦目のナラティブ


試合開催3日前、5/28日に自分の一回戦目のヒート組を見た時、一瞬『まじか』と思った。

なぜなら、自分のヒートに入っている相手全員が地元の選手であり、そしてその全員が(僕を除いて)この試合の為に日々コーチと二人三脚で練習に取り組んでいて、常日頃自分の頭の中には、『彼らは準備をしっかりしているな』と思っていたからである。

2016,2017,2018年のJPSAチャンプ加藤嵐、若手試合巧者の古川ミユウ、トップアマチュアの福井ヒロト、そして僕。

このヒートには運命を感じ、一回戦目からハードヒートに入ったなと感じた。

加藤嵐が実力者というのは無論のこと、古川ミユウは海外試合で高得点を出している実績もあるし、福井ヒロトは、まだアマチュアでアマチュアシード枠からの参戦ではあるが、既にJPSAのプロサーファーの実力を十分に持っていると自分は認めている。

しかも、この3人は練習でも良く見かけたし、とにかく試合に対して取り組んでいる気持ちを彼らから感じていた。

だからこのヒートはハードヒート、簡単な試合ではない。

サーフィンの試合というのは、サーフィンのうまさではなく、闘いとしての強さだと自分は思っている。日々の取り組み、姿勢、雰囲気から見ても、彼らからは、しっかりと”やっている”と言うものを感じていた。

だから、自分の世界観ではこのヒートは決勝戦でもおかしくないメンツであった。自分にとっては今大会一回戦から決勝戦みたいなものに思った。

初めの方に書いたが、2020年は何もできずにあっさり一回戦最下位で負けてるし、試合勘もない。

ここ数年のツアーでも一年に2回〜3回くらい一回戦で負けているし、初めの一回を勝ち上がることができるのか?正直、春くらいからずっと不安だった。

人には言ってなかったけど、実は昨年の緊急事態宣言くらいから足首を痛めて、一年たった今もまだ万全じゃないし、試合の時に傷んでうまく乗れなかったら嫌だなとも思っていた。

不安要素はいろいろとあった。

そして、それに反するかの如く自分には夢がある。

その夢に近づく為にも負けられない。というプレッシャーも多々あった。

これまでは、一回戦で自分がやられるんじゃないか?なんてほぼ思いもしなかったけど、今の自分はこんな精神状態であった。


そんな心情の中での一回戦。


このヒートに向かう時、勝てるともまた負けるとも思わなかった。

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