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夢をかなえるゾウ4 | 夢の手放し方

まいど!ひでやです!
お役立ちネタを配信している大阪のYouTuberです(^^)/

今回は今年2020年7月に出版された「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神 」をご紹介したいと思います。

水野敬也(みずのけいや)さんの 大人気シリーズ「夢をかなえるゾウ」の4冊目、最新作です。

『夢をかなえるゾウ』はシリーズ累計400万部を超え、現在も重版しています。

『夢をかなえるゾウ』シリーズは毎回、人生に何かしら不満のある主人公のもとにガネーシャというおっさんのゾウの神様が現れます。

そして、ガネーシャが与える課題を一つ一つクリアしていくごとに夢に近づいていくという物語です。

普段はつまらないダジャレばかりいうガネーシャですが、与えられる課題が物事の本質をつく鋭い内容で、それが主人公の人生と重なり、彼らの心を鷲づかみにしていきます。

今回のシリーズ4作目では死に対する考え方をテーマとして扱っていて、僕自身の人生や夢に対する考え方にも影響を受けました。
なので、僕なりに感銘を受けた点を要約したいと思います。

まず物語の冒頭、
病弱な妻の志織と幼い娘の晴香と平和に過ごす主人公の僕が、医者から突然3か月の余命宣告を受けるところから始まります。
後にこの医者はガネーシャが変身していた姿だと分かるのですが、それは一旦置いておいて。

病弱な妻とまだ幼い娘を残して死ぬわけにはいかない。
そもそもこんなに健康だった自分がどうして余命3か月なんだ!!

あまりのショックに茫然自失、すっかりパニック状態の主人公のもとに、
もう一人の登場人物である死神が現れます。

そして死神は人間が死に際に後悔する10のことを教えてくれます。

1 本当にやりたいことをやらなかったこと
2 健康を大切にしなかったこと
3 仕事ばかりしていたこと
4 会いたい人に会いに行かなかったこと
5 学ぶべきことを学ばなかったこと
6 人を許さなかったこと
7 人の意見に耳を貸さなかったこと
8 人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
9 死の準備をしておかなかったこと
10 生きた証を残さなかったこと

死に直面した主人公が、残り少ない自分の人生で感じた後悔と、
死神の言葉が重なります。

主人公に限らず、この言葉は僕自身にも当てはまりました。

普段何かと忙しく毎日を過ごしていると、なかなか死ということを実感する機会は無いように思います。
人はいつか死ぬ。もし、明日死ぬと分かっていたら、今日を必死に生きようと思いませんか?

本の中でも「死を直視することが生を輝かせる」ということにつながると書かれています。

では、そうするためにはどのようなことをしたらいいか。
ガネーシャは主人公に課題を与えていきます。

・健康に良いことを始める
・死後の手続きを調べる
・お金の問題がなかったらどんな仕事がしたいか夢想する
・大きな夢に向かう小さな一歩を、今日踏み出す
・人に会ってわだかまりをとく
・「死ぬまでにやりたいことリスト」を作る
・経験したことのないサービスを受ける
・節約を楽しむ
・思い切って仕事を休む
・自分の体に感謝する
・身近な人に感謝の言葉を伝える
・周囲の期待と違う行動をとる
・限界を感じたとき、もうひと踏ん張りする
・両親の生い立ちを知る

残された家族に少しでもお金を残すためにも、主人公はガネーシャの課題を必死でこなしていきます。

困難な課題をクリアする中で、両親とのわだかまりが溶けたり、余命3か月をどう生きるかを綴ったブログが世間に注目を受け、本の出版のチャンスにも巡り合います。

愛する妻や娘との別れ、死の恐怖におびえながらも、自分に自信をつけ、最後の3か月を悔いなく過ごすためにも前向きに生きる主人公。


最初は半信半疑だったガネーシャに対する気持ちも、すっかり晴れて二人の間にも友情と強い絆が生まれます。

ですが、そんな矢先、病弱な志織が倒れてしまいます。

ここから重大なネタバレになります。








実は余命3か月だったのは主人公ではなく妻の志織だったのです。

偶然主人公の元に来たと思われたガネーシャは実は、妻の志織に頼まれて、
志織が亡くなった後も、残された主人公と娘の晴香が夢を叶え、強く生きていけるように、主人公に課題を与えていたのです。

いくら自分が努力した所で、「大切な妻が生き続ける。」という主人公にとっての一番の夢はかなわない事を知り、絶望します。


妻の死を受け入れることができない。
妻が生き続けることをあきらめきれない主人公。
そんな彼にガネーシャは新たな課題を提示します。

ここから、主人公にとっての本当の課題。
「夢を手放すための課題」が始まります。


「かなえてきた夢を思い出す」
人間は一度手に入れたものを取り上げられると、とても不幸に感じます。
それは、夢を奪われたから苦しいのです。

人は「自分には何かすごいことができる。どんな素晴らしい人間にもなれる。」と理想の自分を追い続けます。

そうすると、人は生きている限り、叶えるまで夢を追い続けなければならなくなってしまいます。

でも、その過程ですでに多くの夢を実現してきたことにも目を向ければ楽になるのではないでしょうか。

不幸のどん底にいるように感じる理由は、本当は自分は幸せなのを忘れているだけかもしれないとガネーシャはいいます。


「他者の欠点を受け入れる姿勢をもつ」
「夢をかなえる」とは完璧な状態を指す言葉です。
人はあれを手に入れたい、あんな風になりたいと頭の中で想像し、完璧な状態になろうとします。

ただ完璧な状態を望めば望むほど、人は他人にも完璧を求めて苦しむことになります。

他人に完璧さを求めるということは、自分に対しても完璧を求めて苦しむことです。

逆に他人の不完全を受容することはできない自分を認めることにも繋がります。

これができれば人生の苦しみは必ず減っていく。とガネーシャは説きます。
しかし「どんな人も受け入れなければならない」と自分を縛ると、これまた完璧な状態を目指し苦しむことに繋がります。

そこで、「他者の欠点を受け入れる」具体的な方法としてガネーシャは3つのことを教えてくれます。

「みる場所を変える」
「相手の背景を想像する」
「他人に完璧さを求めている自分に気づく」

「みる場所を変える」
人の欠点が気になってしまうのは、欠点に焦点を当てるから。
欠点がクローズアップされ、その人すべてを表してしまうように感じてはいけません。
欠点に隠れてしまっているだけで長所は必ずあります。
その長所にも目を向けてみることをガネーシャは勧めます。

「相手の背景を想像する」
真っ白なキャンバスの赤ちゃんに、両親や周りの人、環境、身に起きた出来事、その時代の空気、色々な要因が描かれ一人の人は完成します。
だから、もしその人に嫌なことを言われても、その責任はその人だけのものではありません。

この世界に生み出されて、悩み、苦しながらも生きてきた。
そんな一人の存在として尊重する気持ちを持つことが大切だとガネーシャは諭します。

「他人に完璧さを求めている自分に気づく」
人を嫌ったり、人の行動にイライラするのは、知らず知らずのうちに他人に完璧さを求めているということ。
この時に「ああ、今、自分は相手が完璧じゃないことにイライラしているな」と気がつけば、その感情と距離を置くことができます。
完璧じゃない状態を許せることが、本当の意味での「完璧」であると、ガネーシャは言います。


そして最後に、本書の大きなテーマになっている「人は死んだらどうなるのか」ということについて。

最愛の妻を亡くしてしまう事が確定している主人公が悲しみに打ちひしがれている時にガネーシャが説いてくれます。

「つながりを意識する時間をもつ」
例えば一つの「石」。
石は年月を経て「岩」が削られて小さくなったもの。
そしてさらに削られて小さくなっていった石は「砂」となります。
長い年月を経て変化していった形を人間が「岩」「石」「砂」と呼んでいるだけで、本当はどこからが「石」でどこからが「砂」かということは明確には分けられないことかもしれません。

それでは「自分」はどこからが自分なのでしょう?
母親のお腹から出てきた瞬間から?
それとももっと前の精子と卵子の時から?
逆に年を取って自分の記憶が曖昧になったり、自分の意志で動けなくなってしまったら、もう自分ではないのでしょうか?

掘り下げていくと、人間自体もどこまでが「自分」と呼べる状態なのか、
明確な線引きはできないのではないでしょうか。

自分を作っている粒子は、かつては水であり、土であり、木であり、生き物だった。そしていつかは、水になり、土になり、木になり、生き物になっていく。

「人は死んだらどうなるのか」
その答えは「形を変えて別のものになる」であり、続けてこう言います


「死は、存在せえへん。」

続きは動画にて解説しております↓↓↓

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