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大事なもの

2023年。
後半の自分の頭の備忘録・振り返りです。

2023年



2023年

まだ暑さで汗が滲み、夜になるにつれて蚊が活発になる、そんなとき

大事なものってなんだろう

なんのために生きるのか、働くのか

どこへ向かっていきたいのか

なんのために頑張るのか

真っ白だった。

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描くものがあり
目指すものがあり
やるべきことが見えているとき

はじめて前へ進むエネルギーにつながれる

それが霞に消えたから

全てをフラットにした。

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そして旅に出た。

海に触れた
山に触れた
生に触れた
知恵に触れた
自然に触れた
哲学に触れた

色んな仕事をした
小学生の時にした、あの社会科見学のように

今までやったことのない仕事をたくさんした

ひたすら掃除をした
草刈機で草を刈った
ひたすら鮭に触った
干し柿をつくった
おせちをつくった
きのこにたくさん触った
みかんをひたすら採った
みかんをひたすら選果した
ホテルのビュッフェをやった
ホテルのフロントの人になった

地方の暮らしを体験した。

たくさんの人に触れた
たくさんの生き方に触れた
たくさんの表現に触れた

大事なものをつかむために
大事なものにつながるために

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山形・西川町の 山菜旅館 出羽屋。
そこでは代々地域で受け継がれてきた文化に触れることができた。

その土地は、冬の間ずっと雪が深い。地元で作物を育てることもできなければ、遠方まで行き来することも難しい。だから、秋までに自分たちで必要なもの、主に食べ物を準備しておかなければならない。

そんな土地だからこそ、生きる上での知恵が脈々と引き継がれてくる。自然の恵みをひとつ残らず無駄にせず、自分たちで加工をしていく。
自分たちで暮らしを、生活を作っていくのだ。自然の流れに逆らわず、自然の恵みと共に生活を送っていく。

それに比べ、自分はどうだ。
生活に必要なものはお金で全て買える。作らなくても買えばいい。当然だ。作る必要なんてないし、買えるんだから。
自分でつくる方法も知らないものが、身の回りに溢れている。お金で買えば、つくれなくても大丈夫だから。

本当に豊かな生き方はどんなものだろうか。

豊かな暮らし

なぜ人は働くのか?
お金が無いと生きていけないから。
必ずしも、お金のために働いているわけでは無い。

生きていくために、お金が必要だから。生きていくためのお金を稼ぐために、働くのだ。

では、
生きていくためにお金が必要でなければ、みんな自分のやりたいことをやりながら時間を過ごしていくことができるのではないのか。

そのために、
生活にお金を必要としないようにするには、生活にお金をかけずに済むように、自分たちで必要なものをつくれるようになればよい。

そもそも、生活に必要なものを自分たちで賄えるようになれば、その分だけ生活に必要なお金は減る。
じゃあつくれるようになればいいのか。

生活において必需なもの。
食、住居、衣服、エネルギー、、
全部を自給できるようになれば、お金を稼がないといけないプレッシャーがなくなり、そこに割く時間もなくなり、自分の生きたいような暮らしのあり方の実現が近づいてくる。

そして、どんなものも、自分たちで作ったものを自分たちで使うことがいちばん豊か。

自分たちが育てた野菜が、どんな野菜よりも美味しい。
自分たちが建てた家、作ったインテリアには、他のどんなものよりも愛着がわく。

絶対にそう。
そんな、自分たちの想いが、愛がこもったものたちに囲まれながら生きること、それが豊かな暮らしに近づいていくんじゃないか。

生活に必要なものを全て自分たちで賄い、かつ、自分たちの時間を好きなように使う。生活必需以外の、暮らしを豊かにするものに対して時間を使っていく。
そんな暮らしに近づいていきたい。

◇豊かな暮らしのためにしたいこと

・畑で作物を育てる
・鶏をかう
・牧場に行ってみる
・素材の味を最大限活かせる料理をつくる
・地域の伝統的な料理を勉強する
・DIYを体験する
・組子細工やってみる
・陶芸で器つくる
・茶道を習う
・日本の伝統文化を学ぶ
・生糸をつくってみる
・綿糸をつくってみる
・布をつくってみる
・なにかしらの服(和服かな)を作ってみる
・自然エネルギーを活用したものを作ってみる(アースオーブン、薪の何かとか)


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知床・羅臼の地。主な産業は漁業・水産。そして少しの観光。
この地では、ほとんどその関連の仕事しかない。その仕事に就かない人は、その地には住んでいない、住めないのだ。なぜなら生活できないから。仕事がないから。水産にも観光にも携わらない人は、都市などの違う地へ行き仕事をし、生活を送る。

その地に住んでいたければ、その地で仕事が無いといけない。
他の地域、どこに行ってもそう。その土地の産業があるからこそ、そこに人が住み生活を送っていける。
そんな実態を、身を待って感じた。

「羅臼」を「日本」に置き換えると、どうだろう。日本に住み続けるためには、生活を支えるだけの仕事がないといけない、ということなのかもしれない。

「自分たち」をこえて

果たして、「自分たち」が生活に必要なものを「自分たち」でつくりまかなえるようになれば、ただそれだけでいい、なのか?

「自分たち」は、どこまでが「自分たち」なのか?「あなた」は、「自分たち」の中にいないかもしれない。

「自分たち」だけでは、違うのかもしれない。

世の中には、「自分たち」以外の人たちもたくさんいる。日本を考えてみても、たくさんの人たちがそれぞれの生活を送っている。

みんながみんな、誰かにとって大事な人だし、その中には「自分たち」にとって大事な人が必ずいる。

「自分たち」をこえた、社会全体がより良くなっていくためには?その観点にも関与していきたい。

現状、ある土地で生きていくには、仕事が無いと難しい。今までの日本では、戦後すぐからは工業がその役割を幅広く担ってきた。日本の産業として、工業が大きく支えとなってきた。そこに、ITなども最近は産業としても大きくなってきている。

では、日本のこれからの、みんなの生活を支える産業は何なのか?

刀の森岡さんは「観光」であると言っている。
日本には世界に誇れる、自然も文化も数多くある。
これは間違いなくそうなんだと思う。
産業としての観光をより発展させていくこと。

それが、日本のみんなが日本で豊かな暮らしを続けていくためのひとつの道筋になる可能性は高い。

観光なのか、それともそれ以外なのか。

みんなが豊かに生きていけるためにできること、それを探求し続けたい。

◇豊かな社会を描くためにしたいこと

・社会を知る
・社会の成り立ちを知る
・社会のこれからを考える


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「自分たち」の豊かな暮らしのあり方
「自分たちをこえた」豊かな社会のあり方

ふたつとも大事にしたい

そんな生き方をしていきたい

そして、他にも大事にしたいものがある気がする。
あともう少しで見えてくるような気がする。

なにが大事なのか。
それよりも、
なにを大事にしたいのか。

描ききれたら、進んでいける。
描ききって、進んでいきたい。


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2023年10月以降、旅の記録

◇直島、豊島、高松
10月2日-14日

◇知床・羅臼、ウトロ、網走、中標津、釧路、厚岸、根室
10月15日-31日

◇札幌
10月31日-11月1日

◇山形・西川町
11月1日-17日

◇仙台
11月17日-18日

◇茨城・大津港
11月18日-19日

◇東京
11月19日-21日

◇千葉・館山
11月21日-28日

◇成田
11月28日-29日

◇愛媛・八幡浜、松山
11月29日-12月8日

◇東京
12月8日-10日

◇直島、高松、尾道、大三島、弓削島、走島
12月10日-17日

◇東京
12月17日-18日

◇志賀高原
12月18日-29日

10月-12月は全然東京にいなかった。
たくさんの経験をありがとうございました。

あともう少し、
「大事にしたいもの」
をゆっくりと描きます。

そして、近々またスタートする気がする。

大事にしたいものを、大事にできる日々を。

2024.01.04

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