内閣府にパブコメしてみた

昨日、たまたまツイッターを見ていたら、シェアリングエコノミーの伝道師である石山アンジュさん(@Anjurian)が、「内閣府が子供の貧困対策に関する大綱案の意見募集をしてるみたい。意見やアイディアを政府にもっと送ろう!」とツイートされていました。これはやらなくっちゃと、昨日専用サイトから送りました。とても簡単でした。どこまで政治家や官僚の人たちに届くかは分かりませんが、だったらフォロワーのみなさんにもどんな提案をしたか見てもらおうと思い、ここに全文そのまま公開します。

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給食費と修学旅行費を無償に

現在の学校教育、特に小中学校の義務教育については様々な意見があるが、日本国憲法第26条にある「ひとしく教育を受ける権利がある」に基づく、広く国民に行き渡るユニバーサルな教育という観点からすると、今の日本の学校教育についてはかなり機能しており、決して他国に引けを取るものではないと思う。小学校も中学校も、日々の勉強だけでなく、様々な学校行事や部活動などを通して、相手を思いやる気持ちや集団行動の楽しさ・難しさなども学んでおり、これらは将来に確実に生きてくる。しかし、多くの問題点を抱えていることも事実だ。その中から、すぐにでも解決したい2つの問題を取り上げたい。

ひとつめは、給食費の無償化だ。日本国憲法第26条の2項に「義務教育はこれを無償とする」とある。確かに、授業料などは無料だが、給食費は無料にはなっていない。給食制度がない学校に配慮してのことだと思うが、親世代の就業率が過去最高である今の時代に、未だに給食が提供できない自治体は努力不足と言わざるを得ない。例えば「5年以内に」などと期限を決めて、「小中学校はすべて給食を提供すること」と国がリーダーシップを発揮してもいいくらいだ。弁当を作る時間がなくなることは、働き世代のプラスに働き、政府が進めている働き方改革にも繋がる。給食は生徒全員が等しく食べるものなので、義務教育に含め無料にするべきだ。

もうひとつは修学旅行の費用の無償化だ。貧困家庭の子どもたちは、費用が払えないため修学旅行に行けない。私たちの活動する宝塚つばめ学習会(無料塾)にも費用の工面に苦慮している家庭がある。自分だけが友だちと修学旅行に行けない。子どもだけでなく親も含め、どれほど無念で、無力感を持つか、想像して余りある。修学旅行に行けない子どもの絶対数はそれほど多くはないが、そのような子どもをひとりも出してはいけない。修学旅行は「授業の一環なので、授業料に含む」でコンセンサスは得られるだろう。

給食費と修学旅行の費用が無料になれば、特に貧困家庭の家計は助かります。貧困家庭への修学旅行費を補助する制度もあるにはあるが、受け取る側の気持ちへの配慮を欠いている。子ども手当のようなボーナスのような意味合いのものではなく、「義務教育は無償である」という基本に立ち返るべきだ。子どものための政策を考えるなら、何よりこの2つを無料にすることを提案したい。

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「どこかで見たことのある文章だな」と思われた方はさすがです! 私が4月に出版した書籍「無料塾の挑戦~子どもたちに学びの場を~」に書いてあることです(笑)

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