サバン(ウェー島)に行って来ました!
2019年4月16日に日帰りで、ウェー島に行ってきました。
今回初めてアチェとサバンに行くにあたって色々とネットで調べてみたのですが、さすがに日本人がアチェに行った形跡が少なく、ウェー島はダイビングの秘境なのでその手の記事は少しありましたが、情報量がとにかく少なかったです。
今回来てみて、アチェもウェー島もみなさんにお勧めできる場所であることが分かったので、これを読んでくださった方がひとりでも足を運んでくれると嬉しいです。
2019年4月15日(月)22時のフライトで関空からAirAsiaでクアラルンプールまで行き(6時間45分)、3時間のトランジットの後、同じAirAsiaでバンダ・アチェに着きました(1時間30分)。
スルタン・イスカンダル・ムダ国際空港。イスカンダル・ムダは1600年代にアチェ王国を築き、スマトラ島ほぼすべてを制圧し、マラッカ海峡に大きな影響力を持ったスルタン(王様)の名前です。かっこいい名前ですよね。
さて、そのアチェの場所ですが、東西に広いインドネシア。アメリカ大陸とほぼ変わらないくらいの幅を持っていますが、その最西端がアチェです。
地図で表すとこの通りで、ジャカルタやスラバヤなどがあるジャワ島の西側にあるスマトラ島の一番西の端がアチェです。
このスマトラ島とマレーシアのあるマレー半島の間の細い海峡がかの有名な「マラッカ海峡」。中東からの石油を積んだタンカーなどはすべてここを通って、日本など東アジアに行きます。
よく日本の端から端までを「北海道から沖縄まで」と言いますが、そのインドネシア版は「サバンからメルウケまで」です。
アチェからさらに北西にあるウェー島のサバンという町が西の端、そしてパプアニューギニアがすぐそこの東の端がメルウケとなります。
アチェからウェー島のサバンに行くには、フェリーに乗って行くことになります。
フェリーは、45分で到着するFast Ferryと1時間30分かかるSlow Ferryがあります。ここはTime is moneyですから、Fastにしましょう(笑)。
曜日や時期によってスケジュールは変わります。あくまで今日時点ですが、アチェ発サバン行きは①10時発②16時30分発、帰りのサバン発アチェ行は①8時発②14時30分発の2便が基本線のようです。
Fast Ferryのチケットですが、100,000ルピアと80,000ルピアの2ランクがあります。下は私が座った80,000ルピアの方ですが、高い方も覗いてみましたがほとんど違いが分かりませんでした(笑)
ということで、定刻の10時に出発。アチェを後に、サバンに向かいます。船内はエアコンがいい感じで効いていて、ゆっくり過ごせます。1時間弱もちょうどいい時間です。
11時前にサバンのターミナルに到着。予約をしていた運転手がちゃんと私の名前の書いたネームカードを持って待っていてくれたので、すぐわかりました。
ウェー島(サバン)の全容ですが、下の手作り地図でご勘弁を・・・。
人口は27000人(By運転手)。港から時計回りに移動します。最北端のゼロキロポイントまで約30キロで1時間。港まで戻ってくるのにまた1時間。
11時前に到着し、帰りのFerryは14時30分発。わずか3時間半の滞在で、約2時間が移動。時間的に相当ドタバタで心配しましたが、結論から言うと「サバン日帰りは可能」でした(笑)。
今回のサバン訪問の目的は大きくふたつあります。
ひとつは、旧日本軍のトーチカ(防御基地)を見ることでした。
いきなりですが、これです。
大砲もありました。ひょっとして本物??まさかね。
このサバンのあちこちに、トーチカがあります。もう無数と言ってもいいかもしれない。こんな風に、入り口をペンキで塗っているものも。
Fortressとは要塞の意味。インドネシア語ではBenteng。トーチカと言っても全然伝わらず、ベンテンと言ったら伝わります。
先ほど無数にあると書きましたが、そのほとんどは先ほどの地図の通り、島の東側にあるようです。
第二次世界大戦前後に、日本はアメリカと敵対するようになり、石油などのエネルギーが輸入できないようになります。そこで、東南アジアの国々にエネルギーを求めるようになる。そのひとつがインドネシアでした。
インドネシアを侵略し、統治をするようになります。アチェのあるスマトラ島は東南アジア有数の大油田地帯。旧日本軍は当然のごとく侵攻します。
このサバンにも入り、マラッカ海峡を監視するようになります。
このトーチカに入り、この狭い窓からきれいな海と空を見ながら、敵艦を監視する。どんな気持ちだっただろうか、思いを馳せました。
時間は限られているとはいえ、お腹がすいてきました。
運転手に「昼ごはんを食べたい」というと、「食事を作っているのを待つ時間はないから、出来上がっているものを食べよう」と言います。何か屋台みたいなところから、ナシゴレンかミーゴレンを買うのかなと思っていたら、えらいいいところに連れて行ってくれました。
Kencanaは金、RMはRumah(家)Makan(食べる)の略かな。
言っていた通り、ジャーのご飯を皿に盛り、出来上がっているおかずを取っていくビュッフェスタイル。これなら時間がかかりません。
どれも、むちゃくちゃ美味しかったです!
エビの天ぷら、魚を揚げたもの(運転手イチオシ)、卵焼き、テンペ(大豆を固めたもの、好物のひとつ)、野菜炒めなどです。
3年ほど前に、ジョコ・ウィドト大統領(通称ジョコウィ)もこの店に来たらしい。
このドリンクは「ジョコウィ・スペシャル」。来た時にこれを3杯も飲んだと言っていました(笑)。甘いドリンクですけど、暑いインドネシアにはぴったりです。
昼食を終え、小一時間車で北上すると、サバン滞在目的のふたつめはここ「ゼロキロポイント」です。
ゼロキロポイント、ここがインドネシアの始点です。
東西がアメリカ大陸並みに長いインドネシア。その最西端に到着した瞬間でした。
せっかくのゼロキロポイントですが、それほど見るところもなく、帰りのフェリーの時間もあることから、滞在はわずかに10分。港まで小一時間とんぼ返りです。
アチェの港はわりと小ぎれいですが、こちらサバンの方は混沌としています。最初、運転手は予約をせずに、現地に着いてからタクシーでも見つけようと思っていましたが、予約をしておいてよかった!とてもフリーの車を見つけれそうにはありませんでした。
あと、あちこちで土木工事をしていて、よく見ると新ターミナルを建設中なんだとか。2019年12月末完成予定で、まあ遅れるでしょうが(笑)、それでも完成したら、快適になるでしょう。
この通り、ターミナルの建物はできていますが、チケット売り場は外の掘立小屋みたいなところでしたし、建物内はわずかに待合室として使っているだけでした。
14時10分に港に戻ってき、14時30分発のFerryには間に合いました。
今回の目的は、旧日本軍の防御基地とゼロキロポイントでしたが、やはり一番の見どころはきれいな海です。
もう運転手に「なんで泊まらないんだ?ダイビングしないんだ?シュノーケリングしないんだ?アチェには何もないぞ」と50回くらい言われました(苦笑)。
次回は海で少し遊べたらいいなと思いますが、そうなると確実に泊まりですね。何とか時間をやりくりして、来てみるかな(笑)
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