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#026 秒速で設営できるHeimplanetの元祖エアフレームテントにブラックカモエディションが登場!

 【木村ヒデノリのTech Magic #026 】キャンプに最適な季節が到来した。昨今の情勢もあり、キャンプ場はどこも混雑しているらしい。YouTubeなどでも多くのキャンプ動画が公開されており、今年からアウトドアライフをはじめようという読者も多いと思う。そこでおすすめしたいのが、このCaveケイブ(以下、ケイブ)だ。

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今回紹介するのは王道であるケイブのブラックカイロカモエディション

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通常のケイブは白とグレー、インナーの底面がブルーになっている

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独特の形状で剛性に優れるとともに、風にも強い構造になっている
高額だが純正のグラウンドシートもある
テント自体も値が張るので、傷みが気になるのであれば使用するのがおすすめだ

秒速で設営できる唯一のテント

 様々なテントがある中でも、設営時間と手間が一番かからないのがケイブだ。特徴は計算されたエアフレーム部で、空気を入れるだけでテントとしての剛性を保つ構造になっている。専用のポンプを使うと約20秒で設営が完了するという驚きの製品で、昨今リリースされているエアフレームテントの先駆けとなったものだ。

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ポンプはアナログだが、引いても押しても空気を入れられる構造になっており、
短い時間での設営を可能にしている

 設営が簡単なだけでなく、2〜3人用テントをコンパクトに持ち運べる利点もある。フレームが金属製だとどうしても重量や大きさにおいて懸念が出てきてしまうが、エアフレームは空気を抜いてしまえば小さくでき、軽量とメリットが大きい。設営が早ければその分、別のことに時間を使えるため、1泊2日のキャンプなどでは特に重宝するだろう。

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折りたたんでしまえばかなりコンパクトになる

 ただ、オリジナルモデルは海外での使用を想定されていたため、入り口がメッシュにできないなど、多湿な日本では少々運用しづらい構造になっていた。だが、こちらのブラックカイロカモモデル(※本モデル以外でも最近のモデルやロット)では入り口もメッシュにでき、さらにベンチレーションが向上するように中央にも空間ができる工夫がされている。ただ、テント内の温度は他社製テントと比べると上がりがちで、真夏に使おうとなると工夫が必要だ。
 このモデルの前に限定モデルとして発売されたブラックエディションは、遮光性が高くタープ下なら夏でもかなり快適だったが、こちらのモデルは日光がそれなりに透過するので、真夏ならポータブルクーラーが必要かもしれない。ケイブよりも大きいタイプの「Backdoor(バックドア)」という製品は前後にメッシュ窓が付いており通気性がかなり高いが、その分冬場は寒い。逆にケイブは夏使いづらいが冬場は意外と問題なく使えると、ラインナップによっても一長一短がある。
 どうしてもオールシーズン快適に使いたいという方はバックドアの4シーズンモデルを使うのが良いだろうが、大きさ的に持ち運びにくい。筆者はといえば、ケイブのブラックエディションとオリジナルモデルを気温によって使い分けていた。

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バックドアは通気性に優れるし広いが、ケイブと比べると設営が大変だ
また、4シーズン用は赤色しかないというデメリットもある

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UNCRATE(アンクレート)とのコラボエディションであるブラックモデルは、
遮光性が高く快適だが、昼間も暗くなってしまうデメリットがある
高温多湿の日本では用途によって使い分けるのが良いかもしれない

マイナーアップデートが頻繁なメーカー

 ケイブが発売されてかなりの年月が経つが、アナウンスされていないマイナーアップデートが多くあるのもこのメーカーの特徴だ。正直買ってみないと何がアップデートされているのかわからないので困ってしまうが、都度改善されていくのは好感が持てる。前述したように入口がメッシュにならなかったのが、メッシュになるように変わっていたりしたが、他にもいくつかアップデートがあった。

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入口がメッシュにできるだけで、国内夏場での使用がかなり楽になった

 1つ目はベンチレーションが改良されたことで、天井付近5箇所ある通気口のほかに、中央も空間が開くように突っ張り棒のようなものが追加されている。もう1つは付属のペグがより強靭なアルミペグに変わっており、こちらも実用性が上がった。以前のペグはアルミ製で軽いものの、硬いものに当たったりするとすぐに変形してしまっていた。一方、今回付属されているものはトップブランドであるDAC社のものになっており、実用性・信頼感ともに上がった格好だ。

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中央のインナー上にも空間が開くように突っ張りが追加された

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変形しやすい自社製のペグからDAC社製のものに付属品が変わった

高額ではあるが、設営の手軽さは唯一無二のテント

 価格は10万円代と決して安くはないケイブだが、一度その手軽さに触れてしまうとなかなか普通のテントに戻れない製品であることは間違いない。また、その手軽さや風への耐性から防災用途にも大いに役立つと言える。例えば避難所やその付近などへもパっと持っていって20秒で設営でき、プライバシーを確保できる。これはアウトドアに限らずかなり有用だ。また、基本的にペグを打たなくても自立するため、屋外・屋内問わずどこでも使えるのもありがたい。年に1度キャンプでだけ使うのであれば高い買い物だが、砂浜などペグが打てない状況でも使えるなど、用途次第で様々な恩恵を受けられることを考えればテントを超えたメリットを持った製品だと言える。「テンタル」など、テントのレンタルサイトでも取り扱いがあるので、興味のある方はこの秋冬の快適な時期にぜひ試してみて欲しい。

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