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数学者・岡潔と哲学者・マルクス・ガブリエルの実在論の近似について

 日本を代表する数学者の岡潔にとっての存在は

「亡き友人の面影、大根畑の趣、あるいは数学的な対象など、心に浮かぶものすべてである」
 (岡潔 『数学する人生』 森田真生編,新潮社,2016,cf. pp. 227-228)

一方,ドイツの哲学者,マルクス・ガブリエルの〈新しい実在論〉は

「警察官の制服を着用して月の裏面に棲んでいる一角獣でさえ存在する
(中略)
存在するものは、
すべて──わたしたちの想像のなかにしか存在しないのだとしても──
どこかに存在する」
(マルクス・ガブリエル. なぜ世界は存在しないのか (Kindle Locations 323-324). Kindle Edition. )

と考えます.
両者ともに,自然科学の対象領域に存在しないものも,存在する,と考えます.

ちなみに,


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