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「情報操作(中略)が私たちの目をくらませようとしている今、私たちは目覚めていたい」(ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』みすず書房, 2002, p. 169)

「このたびも、日本語タイトルは先行訳に敬意を表して『夜と霧』を踏襲した。
これは、夜陰に乗じ、霧にまぎれて人びとがいずこともなく連れ去られ、消え去った歴史的事実を表現する言い回しだ。
しかし、フランクルの思いとはうらはらに、夜と霧はいまだ過去のものではない。
相変わらず情報操作という「アメリカの夜」(人工的な夜を指す映画用語)が私たちの目をくらませようとしている今、私たちは目覚めていたい
夜と霧が私たちの身辺にたちこめることは拒否できるのだということを、忘れないでいたい(強調は筆者)」

(ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』みすず書房, 2002, p. 169)

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