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川俣町へ

私の両親は福島県出身。
両祖父母が健在な頃は、伊達郡川俣町と相馬郡飯館村に、毎年お正月と夏休みは帰省していたけれど、亡くなってからは私の中で福島県を訪れる理由が無くなっていました。

東日本大震災が発災し、両親の実家や親戚の安否、避難所生活から戻れる日が来るのか…等々心配なことが続きました。
復興を祈り、福島県産のものを選んで購入することくらいしかできなかったけれど。

12年近くが経ち、ニュースで#福島県 というワードが出る度、自分のルーツがある大事な場所であるはずなのに、具体的に何もできていない自分を恥ずかしく感じることもあり…。
そんな時、#未来ワークふくしま の移住セミナー「はじめよう、私とふくしまの小さな物語」を知り、きっかけが欲しくて迷わず参加することに。福島12市町村(※)に移住して自分らしい働き方を実現しているパネリストたちの話はとても魅力的で、「今の福島をこの目で見たい」という思いにかられました。
※福島12市町村とは、福島第一原子力発電所の事故により、避難指示等の対象となった南相馬市、田村市、川俣町、浪江町、富岡町、楢葉町、広野町、飯舘村、葛尾村、川内村、双葉町、大熊町を指します。

そんな経緯で川俣町を訪れることに

東北新幹線で福島駅下車 JRバス東北「川俣高校前」行きに乗り込む

雪がちらつく阿武隈川の美しさを楽しみ(車中からうまく撮影できなかったのが残念。)ながらバスに揺られること45分。川俣町へ。

古関裕而ゆかりの地 かわまた

毎日観ていたNHK連続テレビ小説「エール」
主人公古山裕一のモデルは、作曲家の古関裕而さん。彼が青春時代を生きた町が川俣町。東邦銀行川俣支店(元勤務先の旧川俣銀行)や、下宿先(元ちりめん屋)など縁の地に足を運んでみたくなりました。川俣町役場に事前に連絡すれば、昭和初期に彼が使用したオルガンを見学させてもらえるとか。
通りがかったパン屋さんにも、「ゆかりのある町」のアピールが。気になって入ってみました。

ベーカリー キヨカワさん
元祖 油ぱん

初めて聞く「油ぱん」という名前。揚げパンなんだろうなと思ってお土産に購入。「アンドーナツの、砂糖がまぶしていないバージョン」という説明が適切かどうか分からないが、あんこが大好きな家族へのお土産にとても喜ばれました。

「絹の里シルクピア」へ移動

かわまた おりもの展示館
機織機

川俣は絹の町。川俣シルクは薄くて柔らかく、透明感が。その品質の高さは注目を集め、昭和初期には海外にも多く輸出されたそうです。

川俣シルク アンスリウム染め
思い出作りに機織体験はいかが?(卓上機織機)

絶品!川俣シャモのお蕎麦

二階にお蕎麦屋さん

雪が降っていて寒かったので、温かいおそばを。透き通ったお出汁にたっぷりのネギ!上に乗っているのが川俣町の名産品「川俣シャモ」。川俣シャモは若鶏肉に比べて75%のカロリー、脂肪も60%と低くとてもヘルシー。それでいてジューシーな旨みがあります。

川俣シャモ南蛮そば 1,050円
麺と一緒に頂く千切りのゴボウも美味しかったです

身も心も温まり、「このお蕎麦を食べに、また来たい!」と思えるようなお味でした。ごちそうさまでした。
建物の向かいに農産物の販売所があり、「凍み餅」を購入。深い緑色のお餅は独特の風味で、子どもの頃は食べられませんでしたが、懐かしく手に取りました。山ごぼうの葉がもともと使われていたそうですが、原発事故の影響で収穫ができなくなったとか。ヨモギが材料の欄に書いてありました。

水で戻してから焼いて頂きます
ポストにもほっこり

川俣町の魅力のほんの一部ですが、見つけることができてとても有意義な一日になりました。古くから養蚕と織物で栄えた町。日本が誇る作曲家が屋根の上でハーモニカを吹いていた町。次回は館ノ山に登って町を一望してみたいです。

次回の移住セミナーvol.5「自分らしさを活かした起業編」(令和5年1月15日(日)開催)もとても楽しみ。気になった人はぜひチェックしてみてください!起業のヒントはもちろん、参加賞や素敵な商品を頂けるチャンスもあるそうです。



#未来ワークふくしま
#福島12市町村移住

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