今、うちの自宅に足場を建てて塗り替え工事をやっているのですが、あ、ちなみに私の勤める会社はそっちの関係なのでうちの職人さんにやってもらっております。

先日、現場廻りから早めに自宅に戻って来られたので、足場の下からペンキ屋さんの仕事を見ていたところ、私のもとへ小学3年生くらいの男の子が話しかけてきました。少しぽっちゃり。それはええ。
「あの、そこで子猫が死んでて、たぶん車に撥ねられたかカラスにやられたかだと思うんですけど。ちょっと見てもらえませんか」
おっと、それは大変。私はすぐにその子に着いて行きました。
見ると、植え込みの下には子猫の死骸がありました。小っちゃくて可愛くて潤みそうになりました。
「おじさんが市役所に電話してあげるから、触っちゃダメだよ。病原菌とかもってるかもしれないし」
私、その場で市役所に電話。係りに繋いでもらい、住所等伝える。
「それにしてもボク良い子だね。おじさんちも猫飼ってるから悲しいよ、うん」
「僕んちおじいちゃんがお寺の住職なので、今念仏唱えておきました」
え、あ、そっか。って、え?
「そ、そっか、じゃあきっと成仏するね。キミは優しい良い子だね」
そう言うと私はその場を離れようとしました。
「僕、実は霊感あるんです」
情報量多いな!この数分に!!
「あ、そうなんだ、霊感強いといろいろ大変だよね」
「そうなんです。見えるときもあるし、変な声が聞こえたりするときもあるし……」
ぐー、正解の答えがわからない。
「おじさん市役所の人が来るまでここで見ててあげるからね。今日はありがとうね」
結局上手い返しが見つからず、私は市役所から派遣された清掃員の方が来るのを待ちました。
下校中の小学生たちが人だかりになってしまっていたので、子猫の死骸は私が用意したポリ袋に入れて自宅に持ってきました。
清掃員が着いたので手渡したところ、今はちゃんと読経してから火葬して埋葬するらしいですね。ナイスです。わが町。
皆様も、道路などで亡くなっている犬や猫見つけたら、市役所に電話してあげましょうね。

おしまい。

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