【映画ベスト10】2016年新作映画ベスト10
2016年に公開され、映画館で鑑賞した映画から渾身の力をこめて選出し、自信を持ってお勧めするベスト10です。
2016年を振り返って言えることは、この年は『キャロル』の年だったということだ。ケイトとルーニーが織り成す視線、表情、手のメロドラマがあまりにも艶かしく、ただただ圧倒される!そして、ラストの完璧な終わり方。間違いなく群を抜いた傑作だ。
『ハドソン川の奇跡』『ザ・ウォーク』『白鯨との闘い』『ブリッジ・オブ・スパイ』『クリーピー 偽りの隣人』は私の大好きな巨匠たちのエンターテイメントに徹した素晴らしい作品たちだ。
『山河ノスタルジア』は『世界』以降久しぶりに感嘆させられた、ジャ・ジャンクーの作品であり、今年公開された、新作『帰れない二人』と一緒に観ることで、さらに楽しめるはずだ。
『ジョキング渡り鳥』『SHARING』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』は、いずれも手作り感のあるインディペンデントな雰囲気を漂わせながら、新作がでれば絶対見逃すことのできない映画作家たちの力作だ。特に『ジョキング渡り鳥』は映画の諸条件をとらえることで、その枠組みを超えようとする野心的な作品であり、『SHARING』は3.11以降に映画を撮ることの必然性を再考させてくれる作品であり、いずれも必見だ。
1.キャロル(Carol トッド・ヘインズ/2015)
2.ハドソン川の奇跡(Sully クリント・イーストウッド/2016)
3.山河ノスタルジア(山河故人/Mountains May Depart ジャ・ジャンクー/2015)
4.ザ・ウォーク(The Walk ロバート・ゼメキス/2015)
5.白鯨との闘い(In the Heart of the Sea ロン・ハワード/2015)
6.クリーピー 偽りの隣人(黒沢清/2016)
7.ジョキング渡り鳥(鈴木卓爾/2015)
8.ヤング・アダルト・ニューヨーク(While We're Young ノア・バームバック/2015)
9.ブリッジ・オブ・スパイ(Bridge of Spies スティーヴン・スピルバーグ/2015)
10.SHARING(SHARING 篠崎誠/2014)
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