映画を観た記録93 2023年9月3日    スティーブン・スピルバーグ『プライベート・ライアン』

Amazon Prime Videoでスティーブン・スピルバーグ『プライベート・ライアン』を観る。
リアルすぎる戦争の情景。
リアリズムとは映画の場合、美術の力が大きい。シナリオ、カメラワーク。そしてそれらを統括する演出。
本作品は、戦争という過酷な場面、残酷な場面、苦悩しかない場面でも「人間性」を失わなかったジョン・ミラー大尉の戦場でのありかたを通して真実に迫っているのである。しかし、それ以前に戦場をリアルに再現するその力はとてつもない。
ジョン・ミラー大尉は「一人殺すたびに故郷が遠くなる」と話したり、ライアンに向かい「しっかり生きろ」と話し、途絶える。(ネタばれで申し訳ない。)
ノルマンディー上陸作戦がいかに異常な戦場であるかリアルに迫ってくる。
飛び出る内蔵、ちぎれる足、腕、爆発で吹っ飛ぶからだ・・・など、迫真に迫っている。
観た後は、なんともいえない苦痛とすごいものをみてしまったという感情になる。

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