映画を観た記録126 2023年10月21日  鈴木清順『殺しの烙印』

Amazon Prime Videoで鈴木清順『殺しの烙印』を観る。
メシの炊ける匂いが好きな殺し屋を宍戸錠が演じ、主人公役である。
真理アンヌが演じる女性が痛めつけられているのを、8ミリフィルムで見せ、その姿に宍戸錠がくっつきながら、そこはどこなんだ、と叫ぶと、真理アンヌは「愛している」と口にする。宍戸錠は「そんなことを聞いているんじゃないんだ」と叫ぶ。
このシーンはとても美しい。
もっともアクション映画なので、美しいという評価は外れているのかもしれない。
カットの一つ一つにスタイリッシュな映像が仕掛けられている。映画とはそのスタイリッシュな映像のことだといわんばかりだ。
脚本は具流八郎。具流八郎は鈴木清順、大和屋竺、木村威夫、田中陽造、曽根中生、岡田裕、山口清一郎、榛谷泰明の八人である。大和屋竺は、主題歌も歌っている。
そして、有名な話だが、鈴木清順は本作品で日活解雇となってしまう。映画が会社の社長を激怒させてしまうと監督は解雇されてしまうのか。どういうことなんだろう。

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