映画を観た記録 5 2023年1月15日 クリント・イーストウッド『硫黄島からの手紙』
Amazon Prime Videoでクリント・イーストウッド『硫黄島からの手紙』を観る。
『父親たちの星条旗』と見比べると、日米の戦争に対する考えが違うことが明瞭に見て取れる。
本作品には渡辺謙、中村獅童、二宮和也らが出演している。
疑問であるが、日本語を監督のイーストウッドは理解していたのだろうか。通訳を介して、演出をしていたのだろうか。どうなんだろうか。
バディ・バン・ホーンが本作品でもスタント・コーディネイターを担当している。
音楽はクリント・イーストウッドではなく、息子のカイル・イーストウッドが担当している。
プロデュースは、イーストウッド、スピルバーグ。
クリント・イーストウッドは、米国人であるのに「日本映画」を作ってしまうという離れ業を行ってしまった。偉大である。
『硫黄島からの手紙』で二宮和也が演じる人物こそが、戦争中の庶民ではないだろうか。二宮和也演じる人物・西郷はパン屋であり、召集されてしまい、硫黄島に配属され、硫黄島で塹壕を掘っているときに、こんな島、メリケンにくれてやれ、と愚痴ってしまい、上官から目をつけられ、殴られ、蹴られてしまう、その現場を、渡辺謙演じる栗林中将が、罰なら昼飯抜きはどうだ、と言って、その殴る蹴るを止める。
二宮和也が演じる西郷こそが戦時中の日本国民の本音なのだ。
『硫黄島からの手紙』で二宮和也が光っているのは、おそらく、二宮には、世界的映画監督・俳優であるクリント・イーストウッドが監督するハリウッド映画に出演できる、という気負いがないからではないか。
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