金持ちへの嫉妬だけでは資本主義社会を変えることはできない

格差問題が単なる金持ちへの敵意や憎悪だけなら、説教強盗に喝采した大衆と差がない。 
本質は、なぜ、資本主義社会では労働者が窮乏化していくか、だ。
その窮乏化のプロセスをカール・マルクスは全力で解明しようとした。
つまり、金持ちへの嫉妬、トヨタの内部留保への怒りだけでは、資本家に敗北するのは明白である。
だから、私は、内部留保を殊更、問題視して労働者を組織化しようとする代々木=全労連は幼稚だとしか見ないのである。
なぜ、蓄積が起きるのか。
なぜ、労働者は窮乏化するのか。
なぜ、マネーゲームは起きるのか。
なぜ、非正規雇用は存在するのか。
その問いに対する答えのようなものは、マルクスの資本論に書かれてあるのだ。
資本論を読んでいなければ、所詮、金持ちへの嫉妬で終わる。

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