カルロス・ゴーンが日産経営者として存在していなかったら、日産は大量解雇を免れたという見方は甘いかバカである

カルロス・ゴーンは日産に経営者として赴任し大量解雇をしたのである。しかし、ゴーンが経営者として赴任しなかったら日産は大量解雇を免れたかというと、それは甘い見方である。
カルロス・ゴーンは会社経営の状態を見て、労働者の整理解雇をした。これはゴーンに限らず、どの経営者も行う。ゴーンがいなくても日産は整理解雇をせざるを得ない経営状況だったのだ。
仮に、ゴーンではなく、日本人経営者が、「リストラクチャリング」をした場合、ゴーンより残酷なことをするでしょう。日本型解雇の典型的手法は、「退職勧奨」です。つまり、労働者を精神的に追い込み、自己都合退職に追い込むのです。
カルロス・ゴーンがいなければ、日産で大量解雇はないと見える方が、会社をまだ信用している甘い人間です。
カルロス・ゴーンという外国人が日本企業の持ち味を破壊した、という、またもや日本人の自己憐憫、身びいきが日本人の無意識に存在している。
資本主義はマルクスが見抜いたように、それは法則化されている。資本家は資本主義の人格的な担い手に過ぎない。日産はいずれ、大量解雇をせざるを得ない、だが、ゴーンは、わかりやすい方法で、しかし、日本人がやると陰湿なリストラをするでしょう。

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