映画を観た記録48 2023年5月6日 胡波(Hu Bo)『象は静かに座っている』

Amazon Prime Videoで胡波(Hu Bo)『象は静かに座っている』を観る。

約4時間にも及ぶ映画である。

本編は、観るものを拒絶させやすい作品ともいえる。ワンシーン・ワンショット、極端なクローズアップとぼやける遠景、影が多く暗がりな画面、主要人物が歩く時は背中を追っていく移動撮影、そして、登場人物は皆、いらだち、他人を罵り、ネガティブな言葉を吐きまくっている。

4つの人物のエピソードが、ブーはあやまって不良の同級生をあやまって階段から突き落としてしまう。そのあやまってつきおとされた不良を軸に4つのエピソードが絡みあう。

決して、皆が皆、受け入れる映画ではないと思う。

観るものを選ぶ映画である。

『象は静かに座っている』の胡波監督は、作品完成後、自殺したのである。製作サイドと衝突しており、監督本人はノー・ギャラだったそうだ。胡波監督の顔写真画像を見ると、とても繊細そうな純粋な映画青年という雰囲気が漂っている。その純粋さを利用されたのだろうか。とはいえ、作品は異様なまでにテンションが高い。高度な作品である。


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