映画を観た記録65 2023年6月11日   ジェイムズ・マーシュ『博士と彼女のセオリー』

Amazon Priime Video でジェイムズ・マーシュ『博士と彼女のセオリー』を観る。

本作品は、天才宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士の若き日々を描いたドラマである。

ホーキングは、ケンブリッジ大学時代、ジェーンと恋に落ちる。だが、その後、ホーキングは、運動ニューロン疾患と医師に診断される。余命2年と宣告されるも、実際は76歳まで生きている。若いころは、ジェーンとのあいだに3人の子どもをもうける。若いころのホーキングは親友・ブライアン、妻・ジェーン、そしてジェーンが加入した聖歌隊の指揮者・ジョナサン、シアマ教授、父、母、ホーキングの子どもらに囲まれ、人間性を失わずに生きてきた。特に妻・ジェーンは、ホーキングの父からも結婚は止められていたのだ。だが、愛している、で貫き通した。

ホーキングはアメリカで講演を依頼される。ホーキングは介護士のエレインと一緒にアメリカへ行く、とジェーンに告げる。人間の心理を詮索しても仕方がないが、ホーキング(このときはすでに博士)の優しさなのかもしれない。

私は、この映画を観て、途中から涙が止まらなかった。

理系の人間を追った映画が、実はとんでもないヒューマン・ドラマだったのだ。

主人公・ホーキング博士を演じた俳優エディ・レッドメインは偉大だとしかいいようがない。

時折、挟まれるホーキングのユーモアには爆笑させられる。

この映画を劇場で観たら、僕は絶対に周囲の観客からひんしゅくを食らうな。大泣きし、ホーキング博士が授与されるときは、ドラマでの講演客が拍手しているのと同時に拍手してしまい、ユーモアには大爆笑。こんなうるさい客は困りますね。

スティーブン・ホーキング博士の著書を読んだことがないので(恥ずかしながら、タジタジ)、是非、読んでみたくなった。

記事を書いてから、WIkipediaを読んだら、ホーキング博士は、トロント国際映画祭の観客にいて、本作を観たあと、涙を流し、介護士のエレインが涙をぬぐったそうだ。

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