ジャズ・ミュージシャンが麻薬にハマるのは仕方がないのではないだろうか。

スラヴォイ・ジジェクが述べていたが、大麻を擁護する反体制という存在を理解できない、と述べていたが、私も同意見である。
大麻も麻薬に違いがないからだ。
まあ、しかし、ジャズミュージシャンが高度なプレイや曲を提供するために麻薬にハマるのは、わからなくもない。曲や演奏が穏やかに聞こえるビル・エヴァンスやバット・メセニーも麻薬にハマっていた。
ジョン・コルトレーンも麻薬にハマっていたが、マイルス・デイビスは、その麻薬癖をメンバーだった頃のコルトレーンヘ直すように注意していた。
マイルス・デイビスの偉大さがわかる。
ジャズ・ミュージシャンが麻薬をやり出したのはチャーリー・バーカーが最初ではないだろうか。チャーリー・パーカーはその早弾きプレイとアドリブの維持のために麻薬にハマった。
チャーリー・パーカーを描いた映画にイーストウッドが監督した「バード」がある。これは、イーストウッド映画のいつもの撮影監督・ブルース・サーティスの昏い画面がチャーリー・バーカーの人生にマッチするかのような画面構成であり、見るべき映画である。

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