見出し画像

シャールズスパイトってどんな馬?血統などから分析します!

こちらの記事では外国馬のシャールズパイトを血統や戦績から活躍するかどうか分析してみました。活躍できる?是非ご確認ください!

 こんばんは、ヒデです。今週はいよいよ東京競馬場でダート1600mG1フェブラリーSが施行されます。今年で40回目、G1に昇格してから26回目を迎えますが、初めて米国馬・シャールズスパイトが出走してきます。果たしてフェブラリーステークスでこの馬は好走することはできるのでしょうか?戦績や血統から分析していきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。

シャールズスパイト戦績など。

 シャールズスパイトはアメリカ生まれカナダ調教の馬です。デビュー以来米国を中心に米国・カナダで走っており、これまで14戦5勝(うちGⅠ1勝など重賞4勝)。昨年、キーンランド競馬場で行われたブリーダーズカップマイルで2着に入っているなど、いずれも芝コースのG1で好走しています。

芝コースでは主にキーンランド競馬場や地元カナダのウッドバイン競馬場で好走していますが、この双方の競馬場の芝コースは大きく傾向が異なっているのです。地元ウッドバイン競馬場は比較的軽い芝で1周2401mの広さを有していますが、キーンランド競馬場は内回りコースの急なコーナーや1周が狭いという真逆と言っていい特徴を持っています。この特徴の異なる複数の競馬場、芝コースで好走しているのはプラスに働くと考えられるでしょう。


 なぜ芝実績があるほうがプラスなのか、これは日米のダートコースが考え方・性質ともに異なっているからです。アメリカの競馬は荒野の上にコースを作り、どの馬が一番早いかを競っていたのがそのため米国のダートは非常に硬く、日本のダートよりもスピードが出やすいため、ほとんど別競技といわれるほど。

別競技であることを示しているのは招待競走として施行されていたJCダート(東京ダ2100mと阪神ダ1800m)を見てもわかります。JCダートに招待された外国馬の成績は【 1- 0- 1-20/22 】で馬券になったのは2度のみ。しかもこの1勝は馬場が固まり米国に近づくと考えられる、不良馬場で開催された2003年(勝ち馬フリートストリート)で、良馬場では開催初年施行初年度にロードスターリングがあげた3着が最高。
米国のダートで活躍した馬がいかに日本のダートで活躍できないか、適性が異なるかがわかると思います。これは別競技と言えそうです。


 では今回はあえて芝馬を連れてきたのか?という問いが出てくるかと思いますが、個人的に答えはYes。その理由は馬主にあります。シャールズスパイトの馬主チャールズ・フィプケ氏は日本でも馬主資格を持ち、昨年ロードカナロア産駒のカナテープで初勝利を挙げているなど日本での経験値を有しているのです。所有馬ガリレオインパクトでダートを出走させた経験もありました。

この経験から日本のダートには北米芝タイプのほうが向いていると考えたのでは?と、個人的に考えています。巷ではドバイの前哨戦のために一旦挟む適度なレースなどいわれていますが、そうではなさそうです。こちらも狙っているといえるでしょう。

シャールズスパイト血統

netkeibaより引用。画面キャプチャの利用ルールに則り使用しています。

父 Speightstown(ゴーンウエスト系)
母 Perfect Shirl
母父 Perfect Soul (サドラーズウェルズ系)

クロス 
Secretariat4 x 5 x 4
Bold Ruler5 x 5 x 5
Northern Dancer5 x 4
Raise a Native4 x 5
 日本でもそれなりの産駒が走っているSpeightstown。これまで46頭の産駒が日本で出走しています。代表的な産駒は20年高松宮記念覇者のモズスーパーフレア。そのほか、18年プロキオンS覇者のマテラスカイ、16年全日本2歳優駿覇者のリエノテソーロなどがいる血統です。

この種牡馬Speightstownはスピードを生かして進んでくるタイプと言え、芝は差しでも逃げでもスピードを生かしてくるタイプ。しかし、ダートでは逃げ先行馬が有利になっています。

また、米国系らしく左回りのほうが活躍しやすいのも特徴。ダートに限定しても左回りの複勝率は4%ほど高いという結果になっていました。左回りの東京競馬場に出走してくるのはプラスと考えてよさそうですね。

 面白いのはミッキーアイル産駒のように、牡馬はダートが、牝馬は芝が得意であること。
馬体重にもよりますが、牡馬で出走してくるシャールズスパイトはこの面から考えてもプラスに働きそうです。さらに東京ダートでは外枠が特に得意な条件。外枠に入った場合はいよいよ無視することのできない存在になりそう。

同じSpeightstown産駒のマテラスカイがプロキオンSを制したのも芝スタートの外枠でした(中京ダ1400m・8枠13番)から、外枠に入った場合は好走確率が高まりそうです。

 また、Secretariatが入っているのもマイルでは重要になってきそうです。Secretariatが入っていてマイル路線で近年活躍した馬といえば、グランアレグリア。芝でも好走できる柔らかさが入るというのがSecretariatクロスの特徴ですので、東京競馬場ダート1600mのような芝スタートもスピードを活かしてこなせることができると考えることもできます。

シャールズスパイトは走るのでしょうか?

 結論ファーストで書いてしまうと「その可能性は高い」といえます。

メンバーレベルがそこまで高くないことももちろん、日本でも活躍しているSpeightstown産駒であることも活躍する可能性を感じさせてくれます。同産駒は同距離ローテもこなせますから、外枠から先行する形になれば好走して然るべきです。

ただし、先行しないと厳しいため、内枠に入ってしまった場合は一転消しになります。このフェブラリーSは、内枠に先行馬が固まるとハイペースになりなち。その場合中枠以降の差し馬が好走しているため、コース・レース傾向から外れてしまい凡走する可能性が高まるでしょう。

そのため、枠次第であるところもありますが、それさえクリアしてしまえば、この馬が走る可能性が高いといえます。

最後に…

 今回はシャールズスパイト一頭について書いてみました。予想の参考になれば幸いです。
一頭についてここまでまとめたことはありませんでしたので、うまくまとめられたか不安ですが、個人的にはモレイラ騎手に依頼したりと勝負しに来ているのは楽しみなところです。

まとめ
・適性の違う芝コースで適性を示しているのはプラス
・Speightstown産駒は左回りの先行で安定感抜群
・外枠優勢のタイプであるため外枠に入ったら注意
・外枠ならば活躍してもおかしくない



 今年のフェブラリーステークスはそれ以外にも福永騎手国内最終騎乗&最後のG1騎乗、地方最強の牝馬で令和のロジータ・スピーディーキックが参戦など話題が目白押し。本当に楽しみなレースとなっています。週末には分析記事も上げますからそちらも参考にどうぞ。

それでは!
ヒデ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?