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安田記念分析「早い持続戦、馬券になるために必要な条件とは!?」

割引あり

 こんばんは、ヒデです。6月となり、5週続いたG1シーズンも最終週に突入。夏の足音が聞こえてくる季節となりました。今日は驚異的な回復になり、明日の開催ではおそらく良馬場に回復するでしょう。それくらい驚異的な馬場ですが、その安田記念は史上最多タイのG1馬10頭、出走全頭が重賞覇者であるハイレベルのメンバーで大混戦。
 果たしてどのような馬が有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは、本日もよろしくお願いします。

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安田記念分析まとめ!
1.非根幹距離の実績がなく馬券になったのは過去5年1頭
2.中枠と7,8枠が好走できる枠順
3.前走は根幹距離が〇
4.マイルらしくない血統を狙うべし!

1.強烈な持続戦で必要な非根幹距離適性!?

 古くはスプリンターが強いイメージのあった競走なのが安田記念。過去にはロードカナロアやグランアレグリアが勝利、レッドファルクスも3着に入るなど、この特徴は顕著でした。
 ただ、近年はこの傾向も少し変わり始めてきました。どのように変わっているかというとタイトルの通り「非根幹距離覇者」が圧倒的に強くなってきているのです。過去5年非根幹距離の新馬または準オープン以上で勝利した経験のある馬は【 5- 5- 4-39/53 】で勝ち馬はほとんどがこの条件をクリアしていました。
 逆に、非根幹距離の実績がなく馬券になったのはのちに毎日王冠を制するシュネルマイスターのみ。
 つまり、かなり抜けていないとその条件をクリアしていないのです。
 また、新馬勝ち&重賞勝ち馬に限定するとさらに数値が上昇。過去5年【 4- 5- 4-23/36 】と数は減りますが、勝率は11.1%、複勝率36.1%で、単勝回収率255%と驚異的な数字となっていました。特に穴を開ける馬も非根幹距離の実績が多いとなります。

過去5年非根幹距離の実績があり安田記念で穴を開けた馬
22年8人気3着サリオス→毎日王冠(1800m)勝利
21年8人気1着ダノンキングリー→共同通信杯(1800m)勝利
18年9人気1着モズアスコット→安土城S(1400m)2着
18年5人気2着アエロリット→毎日王冠勝利

 これは平均ペースで流れることが非常に多いため。平均ペースで流れる=持続力が必要になるということ。そのため、非根幹距離の実績が特に重視されるということでしょう。今年も非根幹距離の実績をまず第一に考えてみるのがよさそうです。

 ちなみに、枠的には外枠が圧倒的とは言えないものの、有利に。過去5年7枠が3勝しています。前述のダノンキングリーも7枠から戴冠など、非常に7枠が強い傾向になっていますので、少し気にとどめておきたいところです。中枠か7,8枠の外枠が有利になっていると考えるのがよいでしょう。

2.とは言え前走は根幹距離で?

 ここまでは非根幹距離の実績を中心に話してきましたが、前走、つまり直近は根幹距離で実績を残してなければならない傾向にあるようです。
 過去5年馬券になった馬で、非根幹距離からのローテで馬券になった馬は3頭。アーモンドアイとシュネルマイスター(ともに前走ドバイターフ)、それに安土城Sから連闘策で馬券になったモズアスコットのみ。かなり難易度が高いことがわかります。
 逆に根幹距離からならば、巻き返しやすく、昨年8人気3着となったサリオスは高松宮記念4人気15着から派手な巻き返し。さらに21年8人気1着のダノンキングリーも天皇賞秋3人気12着からこちらも派手な巻き返しを決めていました。
 このほかにも、昨年の覇者ソングラインは5着から巻き返してきていたりと、根幹距離では大敗を喫したり、惜敗していた馬に関しては巻き返しやすい競走です。逆に前走1着は過去5年【 0- 2- 4-14/20 】で勝ち切れず。連勝というのは2015年のモーリス以来もう長らく現れていません。前走1着の馬を過信しすぎるのはNGということでしょう。

3.マイルに強いイメージなしがよい!?

 血統傾向は非根幹距離を走っているほうがよいようで「マイル向き」に思われる血統はあまり好走していない結果となっています。マイル血統でまず思いつくダイワメジャー産駒は昨年のセリフォスが残した4着が最高、父もこの競走を制したロードカナロア産駒も最高傑作ともいえるアーモンドアイが馬券になった程度。非根幹距離の成績を残していたダノンスマッシュも高い壁に阻まれてしまいました。

 逆に非根幹距離でも実績を残せるような血統、クロフネやステイゴールド産駒などは好走していることからも、いかに持続力が必要かということがわかるのではないでしょうか。欧州でも通用するような持続力が必要である競走になっていることが血統を見てもよくわかります。

 マイルが一番向いているなんて言われるディープインパクト産駒はやはり好走馬が飛び出していますが、切れる脚を使えるというよりは非根幹距離のようなレースを走れるタイプが好走しています。例えば勝利も経験したグランアレグリアですが、阪神カップを制したり、スプリンターズステークスを制覇したりともちろん切れる脚は持っていますが、それ以上に非根幹距離的な早いペースでの持続力戦に非常に強かった馬でした。根幹距離向きのディープインパクト産駒よりも非根幹距離も走れる馬のほうがよいといえます。

 ちなみに、入っているとよいのは米国ノーザンダンサー系。やはり早い持続力というのを持ち合わせており、サンデーやキングカメハメハ系の馬と加わると日本の早い持続戦にベストマッチする血統だけに、今年も中心にとらえておくのがよさそうです。

4.該当馬

 それでは安田記念の該当馬を見ていきましょう。

5.ソダシ
3枠〇 非根幹距離実績〇 前走2着〇 血統〇

 もうここは入れざるを得ないですよね。前走他が差してくるなかで同じく前に行ったスターズオンアースを完封。それだけで価値があると思います。忘れられているかと思いますが、札幌2歳Sを勝利したように非根幹距離も得意としている産駒ですから、クロフネ産駒のG1勝利というのも十分に考えられます。

7.ガイアフォース
4枠〇 非根幹距離実績〇 前走2着〇 血統〇

 前走はマイルで強さを見せているシュネルマイスターの2着。その時も該当馬に挙げ走ったので「ばれたか…」なんて思っていましたが21時半時点で8人気。あまり人気していません。これはラッキー。こういう馬が正当な評価を受けていない過小評価馬。今回は爆発に期待です。

14.シュネルマイスター
7枠〇 非根幹距離実績〇 前走1着△ 血統〇

 前走勝利以外完璧な馬。毎日王冠を勝利した経験のある馬に関してはしつこく安田記念で狙っておきたいイメージですから、今年も狙っていきましょう。マイル実績は言わずもがなですが、これは欧州的な持続力を有するからこそ。東京の長い直線で上がってこれる馬ですから、期待がかかります。


業務連絡と独り言…

 該当馬が安パイ気味。これはいけない気がしますが、語り損ねたことは下の血統診断で話したいと思います。
 安田記念は昨年悔しい思いをしましたから、今年こそは当てたい競走のひとつ。注目の買い目に関しては勝負レースのほうで公開します。
それでは血統診断もお楽しみください!
ヒデ

血統診断

こちらではG1に出走する馬の血統適性と短評を掲載しています。
・血統適性はS〜Dの5段階。
・短評は100文字程度
・距離のほか、ローテや枠なども考慮して評価しています。
・特定の馬を批判をする意図はありません。今回のレースペース、展開、距離、脚質においてどうかをジャッジしています。

オークスはドゥーラを高評価!
・先週のダービーではソールオリエンスの敗戦を予言!

→ただ、断言します。5番手以内で3-4角を通過できなければ負けるでしょう。この馬は早い上がりに「対応」できるだけであって「得意」ではないということです。

日本ダービー分析より。

 ぜひご利用ください!

<サンプル>
1.ジャスティンパレス
血統評価:S
→母父Royal Anthemは長距離で瞬発力を補完する欧州系。菊花賞のような持続戦も、阪神大賞典のような瞬発力勝負も可能であり、京都長距離との相性は抜群

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