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雨降って米国系活躍!? 浦和記念分析

 こんばんは、ヒデです。明日は祝日、11/23といえば勤労感謝の日であり、多くのプロ野球球団のファン感謝デーであり、浦和記念の開催日でもあります。地方所属馬も馬券になりやすい浦和競馬場で行われる今年最後のダートグレード競走。はたしてどの馬に有利になるのでしょうか。早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いします!

直近の的中🎯
・エリザベス女王杯 ライラック→12人気2着 
・東スポ杯2歳ステークス ガストリック→5人気1着 ハーツコンチェルト→1人気3着
・マイルCS ダノンザキッド→8人気2着

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1.やはり前に行ける馬が有利に!


 浦和競馬場で求められるのはとにかく先行力。これ以外の要素が霞むくらいに先行有利となっています。昨年も逃げたメイショウカズサがそのまま逃げ切り勝利、結果として4角3番手以内に入った馬がそのまま馬券になるいわゆる「行った行った」の展開に。今年も雨の予報で馬場は17年以来の不良馬場となる可能性もあります。
雨で馬場が渋ると特に顕著なのが「前残り」が強く出ること。21年、19年、17年いずれも3コーナーで先頭に立った馬が勝利しています。特に17年1着のマイネルバサラははじめての先行でしたが不良馬場のシニスターミニスター産駒らしく押し切れていますので、近走不良馬場で結果を残している馬は差し馬であっても、先行する可能性を見据え高評価するべきです。

 枠の有利不利はありませんが、過去5年の勝ち馬はいずれも1枠か6枠から出ており少し意識してみるといいかもしれません。馬場が渋ると8枠が不利になるため、明日もピンク帽は評価を下げるのも手。

2.特殊条件は"経験"が活きてくる!?


 浦和2000mという条件もあって他の2000m以上で結果を残している馬が好走しやすい条件。堅実な結果が多いのもこのことが影響しているのかもしれません。昨年1着のメイショウカズサは白山大賞典1着、2着タービランスは浦和の南関東重賞・埼玉新聞杯栄冠賞1着をはじめ2000m以上の重賞で実績を残した馬は軸として信頼できそうです。
 また、1800mで狙うならば船橋競馬場で実績を残している馬。浦和競馬場はラップ的に最後の3Fが減速ラップになりやすい競馬場。浦和記念も例に漏れず過去5年の平均を取ると最後の3Fで急激に減速するラップとなっています。これと似たラップになるのが船橋競馬場で、日本テレビ盃を例に取ってみても最後の3Fは12.6-13.4-13.7と推移、かなりの減速ラップとなっています。前述のタービランスも船橋重賞で好走歴があるなどリンクしやすいため、特に日本テレビ盃やダイオライト記念で結果を残した馬には注意が必要となるでしょう。

 そして浦和記念で注意したいのは「ダートグレード競走出走歴の浅い馬」。21年3着のヴェルテックスや17年1着のマイネルバサラは初のダートグレード競走で結果を残しています。上記の二頭はいずれも前走差し競馬で着内に入っており、7番手程度からの差しであれば十分に結果を残せるということでしょう。初のダートグレード競走または、ダートグレード競走2走目の馬は人気薄としても妙味あり。

3.馬場が渋れば渋るほど米国系馬場に!?


 先週の日曜日にツイートしました「2000m以上の主流血統」これは浦和でも有効なのですが、良〜稍重馬場に限定されます。重〜不良馬場になった場合活躍するのは米国系の血統。過去5年で重〜不良馬場になったのは3回、馬券内に入った9頭のうち主流血統はロードゴラッソとヴェルテックスのハーツクライ・ジャスタウェイのラインのみ。そのほかの7頭はいずれも米国系が馬券になっています。特に米国系で注目したいのは不良馬場の鬼AP Indy系とスピードで押し切れるタイプのミスプロ系。AP Indy系は17年マイネルバサラ(シニスターミニスター産駒)と21年メイショツカズサ(カジノドライヴ産駒)が2勝していることに加え21年2着のタービランスもパイロ産駒よく馬券になっています。雨予報の今年も活躍すること間違いなしでしょう。

 これらの傾向を見ているとポイントになりそうなのが「スピード」。雨が降るとどこも前が止まらない展開になりがちで、前残りが顕著になります。これは砂が水分を含むと抵抗が減り脚抜きが良くなるためスタミナ消費が減るため前に行った馬が終盤も良馬場よりも疲れることなく走り切ることができるからです。専門的な話をすると動摩擦による摩擦係数(μ=ミュー)が不良馬場の方が高くなり走りやすくなることが影響していると言えます。感覚的には砂浜の波打ち際で濡れている部分と乾いている部分という認識がわかりやすいかもしれません。すなわち馬場が渋る=消費スタミナが減るということですね。だからこそ馬場が渋ると初手の加速力に優れる米国系が結果を残しやすいのでしょう。

4.該当馬


 それでは浦和記念の該当馬を見ていきましょう。

1.タービランス
捲り○ 1枠○ 前走○ 2000m以上実績○ APIndy系○

 昨年の浦和記念以来となる56キロでの出走。川崎記念の競走中止から復帰後2走はいずれも重〜不良馬場で2→4着と実力が落ちていないことは証明済み。パイロ産駒が威力を発揮する不良馬場だけにここで一発という可能性は大いに秘めています。明日の人気次第ではありますが、ワイドの軸としてこの馬から流すのも戦法としては有効でしょう。期待です。

4.ケイアイパープル
先行○ 前走白山大賞典○ 2000m以上実績○ AP Indy系◎

実績や近走のレースを見てるとこの馬が1番信頼できそうです。昨年の名古屋グランプリから1800〜2000mのダートグレード競走で馬券外に沈んだのは出遅れたマーキュリーカップのみ。それも4着でしたから特に気にしすぎることもないでしょう。不良馬場となってもAPIndy系で追い風になりそうなのもプラスです。10人気と低評価だった不良馬場の阿蘇S(小倉1700m)で先行し上がり最速の1着。実績も十分ですから軸として据えたい馬です。

6.クリノドラゴン
捲り○ 6枠○ 前走JBC○ DG2走目○ 米国系○

 昇級後2走して4着2回。いずれも上がり最速。器用なタイプで、差しの一気も捲りにも対応できる馬です。浦和記念といえば後方から一気に上がってくる馬だったウェスタールンドが2周目からロングスパートで上がってきて3着に入りましたがこの競馬をこの馬もできるはずですから期待です。
また、ダートグレード競走2走目なのも面白い所。前走よりもメンバーレベルが下がることは確実ですから、当然届きやすくなるはず。馬券内に入ってくる可能性の高いことが伺えるでしょう。

そのほか注目したいのは内枠に入ったオルフェーヴル産駒2.ラーゴム、初のダートグレード競走となる9.タイセイドレフォン

 浦和記念は時期的なものかもしれませんが降雨による影響を受けやすいレース。最後に良馬場での施行となったのは2018年ともう4年前のことになります。とは言え雨の中レースが行われることは稀で、降雨の中レース開催となれば2003年以来19年ぶりです。この時の勝ち馬はアフリート産駒のプリミエンス(柴田善臣騎手)でしたが、その流れで行くとクリノドラゴンが勝つのかな?なんて考えたりしています。果たして。
それでは!

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