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北九州記念分析「イメージ相反!?」

 こんばんは、ヒデです。夏競馬も気が付けば後半戦。今週は盛り上がる重賞が北と南でおこなわれます。南は波乱でおなじみの北九州記念を分析します。昨年は1枠のロードカナロア産駒が激走。単勝万馬券、3連単も50万円近くの配当となる波乱が生まれました。はたして今年はどのような馬が有利な傾向となるのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。

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1.超が付くほどハイペースに!

 まずは小倉芝1200mのコース特徴を考えてみましょう。同コースはスタートしてから200mは下り坂で加速を引き立て、さらに3~4コーナーもスパイラルカーブで下り坂という速度が非常に乗りやすいコースとなっています。
 そのため、日本有数のハイペースになることが多く、過去5年の平均3F通過タイムは32.7秒。これはスプリンターズSの32.9秒、高松宮記念の34.2秒と比較しても早いなど、いかに加速に特化したコースであるかがわかるのではないでしょうか。
 結果として、かなりの持続力、つまりダートのような持続力を有していない限り粘り切ることはできず、差しが優勢になることを示しています。結果、過去5年で見ると差しが4勝を挙げるなど、顕著にそれが表れています。

 特に内枠(1~3枠)×差しというのはかなり好走・激走に期待ができ、3勝は内枠から飛び出しています。18年6人気のアレスバローズ、昨年のボンボヤージなど、穴馬の好走が目立つのも特徴の一つです。
 これは高速馬場であるということが要因として挙げられます。夏の小倉競馬場は特にタイムが出やすく、1:05.8という驚異的なレコードが飛び出したのも夏の小倉(代替開催のCBC賞)でした。このように高速馬場になるということは外枠から差しに回るなどの大味な競馬では物理的に届かなくなります。結果として内枠から馬群を縫って上がってくる馬が有利になるのです。ただ、うまく加速できれば外枠からでも好走できますので、一概に外枠不利ということはできません。これはスパイラルカーブが影響しているのは間違いないでしょう。
 ロスなく回るが好走するためにマストで必要な要素です。

2.ラップを経験している馬が有利に!?

 上記まで説明してきたように、かなり特殊なコース形態、ラップとなる北九州記念。それだけに好走する馬が難しいというイメージを抱きがちではありますが、実は好走できる馬には特徴があります。それは過去に似たようなラップを経験・好走したことのある馬です。
 では、それはどこか。小倉の短距離重賞や中山競馬場の芝1200m、阪神競馬場芝1400mなどが似たようなコース(もしくは同コース)となります。これらで好走した経験がある馬は余計に北九州記念でも好走しやすくなります。
 例として挙げたいのはダイアナヘイロー。過去5年の好走馬ではありませんが、連勝で北九州記念を制したほか、人気薄だった阪急杯や阪神Cでも激走していました。阪神芝1400mと小倉芝1200mがどれだけ親和性の高いコースであるかが示された一頭ではないでしょうか。
 そのほか、2歳で中山芝1200mのオープン競走カンナSを勝利した経験がありましたが、3歳で北九州記念2着の実績を残せていました。中山芝1200mもまた、親和性が高く、好走の期待がかかると考えられます。

 連勝級の昇級戦以外は期待できません。ですので、上記のコースが得意ということでも、昇級戦の馬は評価を下げておくの吉。基本はCBC賞やアイビスSD、オープン競走で出走してくる馬のほうを評価しておくほうが馬券を的中させる確率は高まっていくでしょう。

3.持続戦、それはもうフランス!?

 最後は血統を見ていきましょう。ここまで見てきて血統的に活躍しそうなのは欧州系。さんざんスプリントはほぼダートなどと言っていましたが、このスピード重視だと、持続力が必要となってきます。そこでアクセントになるのが欧州系です。
 例えばフランスのジャック・ル・マロワ賞。直線の芝1600mということで、トップスピードに上がってからの持続力が求められるレースです。こういったレースがあるように、短距離はスピードの持続力を求めるのが欧州のスプリントレースです。その力が北九州記念で役立つということですね。高松宮記念を制したキングヘイロー産駒のダイメイプリンセスが穴を開けていたり、ロードカナロア産駒が毎年好走していることからもいかに欧州系が重要かということがわかります。
 米国系ながら勝利したヨカヨカも母父はアイルランド産のDanehill Dancerであることから、やはり欧州系の後押しは受けていたということになります。欧州系が入っているかどうかは重要なポイントとなるでしょう。

4.該当馬

 それでは北九州記念の該当馬を見ていきましょう。

4.サンキューユウガ
内枠〇 差し〇 前走重賞〇 ロードカナロア産駒〇

 今、流行りかアツいロードカナロア産駒×母父サクラバクシンオーの組み合わせ。CBC賞2着というのも重賞レベルで好走できることを証明したことになるでしょう。前走は先行して結果を残しましたが、差しでも好走できるのは戦績で証明済み。ここは中団から進んで一気に抜けていく競馬で勝利にも期待。

6.リプレーザ
内枠〇 差し〇 前走OP〇? 欧州系〇

 3枠に入ったリオンディーズ産駒はこれも期待できます。ダートメインで戦績的には嫌われるかもしれませんが、実はデビュー戦小倉の短距離で好走しています。このことから初めての短距離ということでもありませんから、適性面は大丈夫。絶好枠にも入りましたからここは穴馬として期待。

14.ロンドンプラン
外枠〇? 差し〇 前走〇 血統〇

 昨年の小倉2歳S覇者が復帰。長い休養も気になりますが、血統的には魅力的。父母父はドクターデヴィアスで欧州系が強く出ているタイプ。母父アフリートもうまく作用しているようですから、馬券になる可能性も高く紐としては必ず入れておきたいタイプ。この馬も中団でロスなく運べれば。


業務連絡と独り言…

 久しぶりに分析を書きましたが、予想以上に長くなりました。面白いレースだとアツくなっているのかもしれません。久しぶりのWINSデーもありますから、ぜひ場外に足を運んで馬券を買ってみてはいかがでしょうか。明日も楽しみましょう!
それでは!
ヒデ


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