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#39 生きるはいただきます

食べる、食事をする、食事を作る
これは私たちにとって、とても大事ですね

最近では、食物アレルギーを持つ人がとても多く、
食べられないものがあるというのは、たいへんです

アレルギーに関しては、ここではこれ以上書きません

さて、道元どうげんという僧侶がおります
この方は、ぜんで世界的にも有名です

さらに、料理や食事に対して、
非常に真正面から向き合い、
今でも私たち日本人の中にある、料理や食事の心、
これを確立させた人だと思います

道元の著書に、「典座教訓てんぞきょうくん」があり、
その中に、五観ごかんというのがあります

検索してもらえれば、出てきますので、
ここには書きませんが、かんたんに言えば、
食事をする際の心持ちを示した、5つの経文きょうもんになります

私たちは、食事をする時
いただきます、ごちそうさまをしますよね

これは、料理をしてくれた方に対して、
あるいは、農作物などを育ててくれた、
生産者に対しての感謝の気持ち
と、思われている方が多いかと思います

食べる前の料理の盛り付けや見た目、香り、
そして食べた時の美味しいとか美味しくないとか、
これを食べると太るとか太らないとか、
身体に良いとか悪いとか、
そういうことばかり考えていませんでしょうか?

いただきます、というのは、
文字通り食べ物をいただく、
つまり、命を頂く(いただく)ということです

生まれた時は大体3000グラムほど、
(私は4200でしたが😁)
それが50キロ60キロとなっているわけです

それはやはり自分が食べたもので、
その身体が出来上がっています

そしてその食べたものは、
必ず、他の命なんですよね

ひとつにはこう多少たしょうはかり 来処らいしょはか

このように、五観ごかんの最初に書かれています
食べものの命の尊さと、
かけられた多くの手間と苦労に思いをめぐらせよう

という意味なんですね

ですから、いただきます、の前には、
命を、があるんです
命をいただきます、なのです

この心持ちがあれば、
たとえスーパーの安売りで買ったとしても、
近所から余ったからあげると言われ、
しょうがなくもらったものだとしても、

調理をする時、食べる時、
無駄にはできないと思いませんか?

食べて味が好みじゃない、美味しくない、
そんな時残して、捨てたり

日本も当然、食べ物がかんたんに手に入らない時期がありました
そこから、もったいないという精神もできました

でも現在はどうでしょう?

命をいただくのですから、
決して無駄にしないと思う、
無駄にしないように調理に気を配る、
そして食べる

今一度、そのごはんを前にして、
言ってみましょう

いただきます🙏

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