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#13 百尺竿頭にすべからく歩を進めよ

さて今回の話題は、
自分の道の歩み方です

自分がやりたいと思ったことをやってみる
でも、周りの他人の目や声が気になり、
なかなか集中できないことがありますよね

ぜんの言葉に、
百尺竿頭ひゃくしゃくかんとうにすべからくを進めよ」
という言葉があります

しゃくというのは、長さの単位です
だいたい30cmぐらいなので、
百尺ひゃくしゃくでだいたい30メートルですね
竿頭かんとうというのは、竿ざおとか竹竿たけざおの先端
つまり、長い竿さおの先端まで行き、
さらにその先に、一歩進めというたとえです

つまり、長~い竹竿たけざお、30Mも歩いていって、
ついに先端まで、ここまでたどり着いたと、
そう感じたところから、さらに一歩を踏み出しなさいということですね

いろんなテレビなり、SNSなりを見ていて、
興味を持つことってありますよね
どんなことに興味を持ったっていいんです

ですが、どんなジャンルにも、
この竹竿たけざおのような「道」があります

細い竹の上なんて、歩いたことある人
少ないかもしれませんね

私は林業をしていたので、
日々、丸太の上を歩いて、渡っていったり、
丸太の上でお弁当を食べたりしていましたのでよくわかります

まぁ、平均台でも、道路の白線でも、
なんでもいいです

バランスがうまくとれず、
よろけてしまったり、
なかなか大変ですよね

どうしても怖くて、下を、足元を見てしまいます
そうするとバランスを崩して、落ちてしまいます

でもこれって、できるんですよね
行き着くところを、しっかり見るんです
自分が行くべき先を真っ直ぐに見て、
足の感覚、足を運ぶ感覚で渡るんです

足元を見たり、横を見たりすれば、
目線がずれてしまい、身体もふらふらして
これではいつまでたってもできませんね

自分の目線をしっかりと、
行き着く先の先端を見据みすえる
そして、手を広げたっていい、
バランスを取りながら、一歩一歩、
進むんです

最初はすぐ落ちてしまうでしょう
でも、2回、3回と何度もスタートに戻ったり
しながら、だんだんと進めるようになります

そして、目線がずれていたなとか、
足先が曲がっていたなとか、
反省点もわかってきます

小さいときや学生時代だと、
何度も落ちて、やり直してもいいですよね
必ず助けたり、励ましてくれたり、
手を差し伸べてくれる親やその他の大人がいます

今までは、その渡る竿さおが、
道路のように幅広く、そんなに先端を見なくとも
歩いてこれたかもしれません

しかし、自分が大人になると、そうもいかない
必要なお金や時間を、
自分で工面しないといけません

渡って歩く幅も、どんどん狭く細くなります
ですから、一歩一歩を慎重に、丁寧に、
歩んでみてください

自分が何か一つのことを、新しいことを始めると、
周りが何か言ってくるかもしれません
「お~何やってるの?」とか、
「そんなことして何になるの?」とか、

そんな周りの声に、目を向けたり、気を向けたりすると、
竹竿たけざおから落ちてしまいます
やろうと思うんだけど、自信がない
そんな自信なんて、無くたっていいんです

とにかく小さな目標でもいい、それを決めたら、
まずはそこまで、そこだけ見つめて、周りになんと言われようが、
自信がなかろうがやってみるんです

そして出来たら、少しずつ距離を伸ばせばいい
そうすることで、勝手に自信だってつきますし、
百尺ひゃくしゃくだって渡れます
そしてたどり着いた時、もう一歩行って見ようって思うようになってます

現代では、あらゆる情報があり、あらゆる選択の道があります
そのことによって、子どもたちは、
本当にやりたいことを見つけられずにいます

昔は、何をしたいといっても親からダメだと言われたもんですよね
でも今は、なんでも選べます
逆に、本当に自分がしたいことが見えづらくなっています

ですからそんな子供たちのためにも、
我々大人が、本当にやりたいこと、やるべきことを、
真剣に、その先を見つめて渡っていきませんか?

Carefully and politely walk step by step
一歩一歩を慎重に、丁寧に、 歩んで行く


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