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#36 相手を思いやる 慈悲喜捨の心

慈悲心じひしんという心があります

これは非常に大切な心であり、
かつ、非常に実践していくのが難しい心でもあります

最近いろんなところで目にするかもしれません

   しゃ

この4つの心で成り立つのが慈悲心じひしんです
仏教においても大切な心です

人間関係で悩んだ時も、ぜひこの言葉を何度も思い返し、
実際に行ってもらいたいです

、というのは、漢字のとおり
いつくしみの心、あるいは、友という心

私たちは、家族であったり愛する人であったりすると、
案外この「」という心を忘れがちです

自分の所有物であるかのように思ってしまったり、
自分がその人に執着しゅうじゃくしたり
そんな風になってしまいがちです

仏教的なとらえ方だと、なかなかこの「愛」というところが
伝わりづらいかもしれません

家族や恋人のような特別な人に対する、
いわゆる愛という感情、

これではなくて、もっとすこし冷静な、
自分自身とは切り離して、その人を想う
これが「友」です

自分自身のメリットとかそういうのではなく、
無条件にその人をいつくしむ、それが友の心です

、というのは、
相手が悲しんでいる時、
その悲しみを自分の悲しみのように感じ、その人に寄り添う心です

、というのは、
相手が喜んでいる時、
その喜びを自分の喜びのように感じ、その人と分かち合う心です

しゃ、というのは、
これがまた難しい感覚ではありますが、
じっとする感覚のイメージです

これは、先の3つの心はよくわかると思いますが、
じっとしている、何か冷たい感情ということではなく、

本当にその人を想うがゆえに、思いやっているからこそ、
そっと、あるいはじっとしておいて、
その人が必要なタイミングになった時に、必要な助けを行うということです

例えば、複数の人で何かをしている時、
誰かが一人だけ気づかないでいる、
その時、「今はこれをやっているんだよ」とか、
声をかけるのは簡単かもしれない

しかし、その人のためにあえて、じっと見守る場面もありますよね

子どもが走っていて転ぶ、
この時も親として、「大丈夫?」と駆け寄ることもあります

しかし、いつでもどのタイミングでも
毎回すべて、「大丈夫?」と駆け寄るのが、
良いかといえば、必ずしもそうじゃないこともあります
手を出さないことによって、
その子が成長するということもあるわけです

学校や会社で、班長とかリーダーとかになれば、
そういう場面に出くわすことがあります

子どもに限った話ではなく、大人であれ、
高齢者であれ、私のような障害者であれ、
すべての行動に手を差し伸べるのが、
その人にとって、
必ずしも良きことにならない場合もありますよね

ぱっと手を差し伸べられるけれども、
あえて、その人を思いやりじっとして、
その人が助けが必要になった時に、
ぱっと動けるようにする、
これが、しゃという心なんです

どうでしょう、私も娘を育てたので、
このしゃがいかに難しいかがよくわかります
どうしてもその先が、大人は予想できるがゆえに、
一言をつい言ってしまいます

ただ愛といっても、意味がたくさんあります
それをわかりやすく、4つに分けられたとイメージしてみてください
そして、何度も何度も思い返し、実践して練習してみてください

相手のことを思いやる、これはやはりいきなりできるものではないです
頭でわかったことを、身体で何度もやってみる、
これが一番だと思います

ちなみに、私事ですが、kindle出版を初めてやってみました
ありがたいことに、たくさんの方に読んで頂きとても嬉しいです
本当に感謝です
あるカテゴリで、1位を一瞬でしたが獲得できました
いつもありがとうございます


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