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自分らしさの追求の果て

4月に入り、あっという間に春めいてきた。オープンウォータースイミングでオリンピックに2度出場した福岡康さん主宰のアパレルブランド「I SWIM AND TRAVEL AROUND THE WORLD」に招かれてトークショーに参加した。

もうひとりの登壇者は、古き良きアメリカンバーバーカルチャーを日本で根付かせた超有名店、MR.BROTHERS CUT CLUB代表の西森友弥さん。

トークセッションのテーマは「世界で戦う上で自分しか持てない武器を持つ重要性」についてだったのだが、アパレル、バーバー、コーヒーと全く異なるフィールドで戦う同世代の3人であったが、面白いほど共通項があったので紹介したい。

オール5は必要ないらしい

義務教育の評価ではオール5を取れる子どもが優秀であるとされているが、我々に至ってはサッパリ。ただ好きなことを思いっきりやり抜いた、ということは共通しているらしい。

ヤスくんは水泳、西森さんはバーバー、井崎はコーヒー。僕はコーヒーに出会ったから高校に行きなおして、大学まで行こうと思った訳で、ましてやコーヒーに出会っていなければ、学ぶことすらなかったと断言できる。僕らは席にじっと座ることが苦手なタイプだった。

目標に至る方法はなんでも良い

ヤスくんはオリンピアンになるために、競技種目を変更して戦略的に目標達成を最優先していたし、西森さんは「自身の考えるかっこよさ」を追求した結果、バーバーカルチャーの本場アメリカからもお招きがかかるほど業界で存在感を増している。

僕はというと、世界チャンピオンになるのは自分しかいない、という根拠のないメンヘラチックな世界観を支えに、世界に挑戦し続けた。3人に共通しているのは目標に至る方法に拘らなかったこと。

さようならブレーキ

誰しもリスクを取って失敗することは怖い。だからこそ、リスクを取り過ぎないように、人間は本能的にブレーキをかける。ヤスくんの場合は限界を越える恐ろしいトレーニングもそうだし、I SWIM創業に至る道のりもノンストップ、西森さんに至ってはそもそもブレーキがないらしい。

だからこそ、自分の考えるかっこよさを「自分達」のかっこよさにアップデートできた。井崎も失神したり、吐くまでエスプレッソやコーヒーを飲み続けることで膨大なインプットができた。

全くお勧めできないが、世界のトップバリスタと渡り合うために必要な作業だと認識していたからブレーキを壊した。ブレーキをかける瞬間を認識しつつ、自分のできる範囲で客観的にブレーキをかけるタイミングをズラすことが大切なのかもしれない。

自分らしさを考え抜く

僕は1+1=2という答えより、なぜ1+1=2になるのか?と考えることが重要だと思う。世界中で様々な国籍/人種の人々に教えてきたが、伸びる人材はこの「Why思考」ができる人だ。

なぜこの「Why思考」が重要かというと、それは自分らしさとは何か?そしてそれは何故なのか?という問いに答えることができるからだと思っている。実は答えはさほど重要ではなくて、思考することに圧倒的に意味がある。

ただ、厄介なのは「自分らしさ」は成長とともに変わるわけだ。だからこそ、瞬発力より持久力をつけて、どっしり構えて自分と向き合うことが大切だと思う。

まとめ

そして最後に。自分らしさとは他者との関わりから生まれるものだ、とある方から教わった。ひとりで生きることはできない。生きる以上は必ず誰かにお世話になったり、迷惑をかけると。

だからこそ、周りの方々や新たな出会いに感謝をして、自分がいかに幸運か、日々感謝の思いを持つことがとても大事だと思う。"You'll never walk alone" を胸に、たくさんの方々の出会いに感謝をしつつ、心機一転頑張りたい。

春めく新生活の季節になると、多くの新社会人や転職を考えている方からDMが届くので、このnoteをもってお返事とさせて頂ければと。ちなみに、このnote自体にも「なぜ?」という視点を向けると良い。百人十色の世界だから。

年度も皆様にとって素敵な1年となりますよう!

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