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ベーシックインカム

今日のテーマは「ベーシックインカム」についてです(^-^)/


コロナショックを皮切りに経済が停滞し、世界経済全体的が有事の経済危機を迎えています。今回のコロナショックで企業の業績が悪化し、至る企業や失業者で溢れかえることになると思います。


そんな中で日本でも、紆余曲折ありましたが、新型コロナウイルスの支援金として全国民に一律10万円が支給されることになりました。


今回の支給はあくまでも一時的な支援金に過ぎませんが、今後は政府が毎月一定の金額を国民に支援しないといけないぐらい、貧富の差が拡大する可能性があります。今世界では、政府から国民に毎月一定額を給付する制度を導入するか議論されています。この制度をベーシックインカムと呼びます。


●ベーシックインカムとは?

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ベーシックインカムとは、「政府がすべての人に必要最低限の生活を保障する収入を無条件に支給する制度」と定義さています。つまり政府から毎月、一定額の生活費を負担してくれる制度です。
年金や失業保険、生活保護など、日本の社会保障制度は支給のための条件・申請が必要ですが、これらとベーシックインカムが決定的に違うのは「無条件に支給」されるという点にあります。
引用元:ベーシックインカムとは何か?なぜ、いま議論が盛り上がっているのか?
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.businessinsider.jp/amp/post-33696%3Fusqp%3Dmq331AQRKAGYAYHMsYSW68rYjwGwASA%253D


<導入が検討されてる理由>
その背景には、高度な情報化によって経済のグローバル化が進み、貧富の差が著しく拡大したことが挙げられます。またAIの台頭により近い将来、労働が人から機械に置き換わり、働き口がなくなり失業者が急増することが主な理由です。それに加えて新型コロナウイルスの影響で経済情勢が悪化し、失業率が急激に高まった社会で、政府は社会保障制度を維持する為にはベーシックインカムを導入せざるを得ない状況に陥ると思われます。


●ベーシックインカムのメリット

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①貧困対策
ベーシックインカムは最大のメリットとしては、「すべての人に無条件で収入を支給する」ため、生活保護を受けられない層への貧困対策になります。成人だけでなく子供にも支給されるため、子供が多いほど世帯収入が増えます。その結果、貧困対策だけでなく、少子化に歯止めが掛かることも期待されています。


②労働意欲の向上
ベーシックインカムは、生活保護のように「一定の収入があると打ち切られる」、ということがないため働いて得た収入はベーシックインカムに上乗せされることになります。つまり働いて収入が増えれば、それだけ自由に使えるお金が増え、これによる労働意欲の向上が期待されています。


③ 労働環境の改善
ベーシックインカムによって生活に必要な最低限の収入が得られるため、「待遇面での不満がありながらも生活のために無理に働く」、という必要がなくなります。その為、企業は働き方や待遇面で労働環境の改善を促進する必要があり、劣悪な待遇で労働者を酷使するブラック企業の淘汰に繋がり、クリーンな企業が量産されると思われます。


●ベーシックインカムのデメリット

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①財源の確保
ベーシックインカムを導入する上で一番の問題が財源の確保です。日本では社会保障費が増加傾向にありますが、その実績は2013年の場合で総額110兆円、そのうち医療費を除く75兆円が年金・失業保険・生活保護などに充てられています。また医療以外の社会保障費をすべてベーシックインカムに割り当てたとすると、一人あたりの月額支給額は約6万円という計算が成り立ちます。しかしこれでは生活に必要な最低限の収入とは言えず、解消するためには、消費税の大幅増税、別の形での税収の検討が必要であり、財源確保のための大幅な税制改革を迫られることは避けられないと思われます。


②個人への責任負担が増大
支給に際しての資格や条件が一切存在せず、得た収入の使い道は完全に支給を受けた個人に委ねられます。その為、ベーシックインカムを将来に向けた貯蓄や投資に充てる人もいれば、今を楽しむために使い切ってしまう人など個人個人でその使い方は様々です。もしベーシックインカムを受けて上で、借金によって生活苦に陥ってしまった場合は、生活保護などの制度は廃止されているため、破産に至る場合もあるかもしれません。


③労働意欲の低下
ベーシックインカムのメリットでもありますが、給付されることで労働意欲の低下する可能性が指摘されています。また最低限の生活が保障されるベーシックインカムでは、待遇面に不満を抱えながら仕事をする必要がないため、誰もがやりたがらない過酷な労働を収入のために行う必要もありません。その為、労働人口の低下を招き必要な公共事業の実施も行えないという事態に陥ってしまう可能性もあります。
引用元:ベーシックインカムとは/導入メリット・デメリット-日本での影響は?
https://boxil.jp/beyond/a6985/


●ベーシックインカムと仕事の関係性
ベーシックインカムが導入されれば、働き方は大きく変わる可能性があります。またAIの台頭もあり、今後は総労働人口の半分がAIに置き変わり、人材の雇用がなくなります。


そのためベーシックインカムで最低限度の生活が保障されれば、少なくとも「したくない仕事はしない」良い状況になり、趣味活動など自分がやりたいことに時間をかけることが可能です。またAIに代替えされないアートやファッション、エンターテインメントといった、クリエイティブな仕事に注目が集まり新たな産業が確立される可能性があります。


●まとめ
今回はベーシックインカムについてテーマにしましたが、導入された場合に働き方は大きく変わり、生活もし易くなると思います。


一番の課題は財源の確保であり、今の日本政府の財源では、ベーシックインカムを実施できるほどの財源はなく、消費税の大幅増税などで何らかの形で徴収しなといけないのが現状です。また導入にあたり、年金制度、生活保護、国民健康保険などの社会保障制度の廃止や制度の見直しをしなければならないため、高齢者や生活保護の受給者など一部の人達からは、批判的な意見出てくると思います。


おそらく今後は数年以内にベーシックインカムが導入される可能性が高いですが、財源の確保と現在の社会保障制度をどうするかが今後の焦点であり、受給を受ける側はその生活費をどう活用し、日々の生活や仕事にどう向き合うかを考えることが極めて重要だと思います。

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