日商簿記2級に合格した話

※数年前の出来事を遡って投稿

大学を卒業して新卒で入社した会社の最初の配属先がERPパッケージを取り扱う業務だった。
卒業した学部は文学部。簿記の知識なんて全く無かった。
「売掛金・買掛金」「債権・債務」「借方・貸方」とか、何のことだかさっぱりわからなかった。

入社した会社では資格取得奨励金という制度があったので、せっかくお金をもらえるなら知識習得のために簿記3級を受検してみることにした。
TACのテキストと問題集を買って昼休みや終業後をメインに勉強した。
直前期には過去問や予想問題集で実力試しをした。
3級は商業簿記のみということもあり、業務に結びつくような話が多かったのもあり1発で合格した。


翌年、2級に挑戦してみることにした。
3級の時と同じようにテキスト・問題集・過去問・予想問題を買った。
2級からの範囲である工業簿記は、ボックス図を使っての計算がわりと自分にハマって、うまくできた。
しかし、商業簿記のほうが3級と比べて難しい気がした。

2級の学習を始めた頃はすでに転職が決まっていたので、転職前に資格取得奨励金が欲しいという下心もあり、勉強を頑張ったつもりだった。
しかし、運悪く、というか自分の実力不足だったのだが、
第141回の、合格率11.8%のときに初受検し、見事に惨敗した。

その後転職し、転職先では簿記2級を取得するよう推奨(当時はほぼ強制?)されていたので、まだ合格していない同僚と一緒に過去問を解いたり、転職して忙しくなったが時間を見つけて勉強したものの不合格。
大学受験で不合格には慣れているけれど、複数回受検して不合格なのはさすがにショックだった。
時間がなかった、難しかった、と自分の心の中で沢山言い訳をしたけれど、それでも11.8%の人は合格していたと思うと悔しかった。

さすがに2回も落ちるのは何か問題があるのかなと思い、独学での限界を感じてTACの簿記2級講座を受講することにした。
独学で合格する人ももちろんいるのだが、合格することを目標にした勉強ではダメだったのだと気づいた。
体系的に学習をしていくことで独学より企業会計について詳しくなった気がする。

そして迎えた第143回試験で合格した。

  • 同じ目標を持っている人と一緒に学習する

  • 独学の限界を感じたらプロの力を借りる

  • 悔しさをバネにする

このあたりが自分が合格できた要素だと思う。

今はYouTubeでいろんな学習系動画が上がっているから便利な世の中になったなあと思う。

ちなみに、2級合格後しばらくして1級試験のためにまたTACの講座を受講したけれども、途中で諦めてしまった。
正直、2級と比べ物にならない位難しかった。


勿体ないことをしてしまったけれど、予備校代は勉強代だと言い聞かせた。
それから、自分はやる気スイッチが入らないと頑張れない人間なんだなあと思った。

今は別の資格試験勉強をしているが、自分のやる気がさめないうちに合格しておきたいと切に願っている。

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