LoveLetter 29
そろそろ開演
15分前
空一面に不気味な黒い雲が広がり
唸りをあげる風が吹き始めた
幕張あたりは既に雨なのかな
昨日15日
10数年ぶりに彼に逢える日
その日を楽しみにしながら
見ていた天気予報
それまでいい天気が続いていたのに
その日にだけ傘マーク
そこで思い浮かぶ歌詞
「雨男の夢は叶う~」
ひょっとしてグンちゃん雨男か?
まさかねと思いながら検索して
ビンゴだと知る
実際その実力を見せつけられた昨日
色んな人のライブに数を忘れるほど
行ったけど
こんなにずーーーーーっと
傘を手放せないライブの日を経験した事って
記憶に残ってない
それくらいに無かったと思う
雨に濡れ
熱気で蒸れれば
グンちゃんに逢える日に
広がるうねる悩みのタネの髪が
ベストコンディションなんて
絶対にあり得ないと笑うしかない
その昨日のライブで
舞台の上の4人が同い年だと知る
相棒のカートくんが卒業しても
グンちゃんがまだ大学在学中だったと聞いていたので
BIG BROTHERは文字通り
年上の兄貴分なのだと思い込んでいた
こんな一つ一つをとっても知らない彼の事
そしてまた一つ
昨日先輩うなぎさんからいただいた
宝物の中に見つけた
一通の手紙
宛名は「うなぎへ」
何かの記念日の
写真付きのグリーティングカードかな?
と思いながら開封してみる
写真は無く
3枚の便箋に綴られた手紙
ひらがなだけではなく
丁寧に漢字を交えて綴られている手紙が
どれほど心を込めて綴られたものであるかは
その文字と言葉を見れば痛い程伝わってくる
あんにょんの2年間
それ以上に
予想もしなかった
年月を重ねてしまう
守れない約束
この手紙は一体・・・
昨日
あの場で
先輩に尋ねて
おけば良かった
そう思う一方で
読んでいるだけで
涙腺が刺激される
この手紙を
あの場所で
あのタイミングで
拝見しなくて
良かったのかもとも思う
彼が好きで
大好きで
色々と語り
絵を描き続け
だけど
私には足りないと
また実感する
知らない事が多すぎる
彼がうなぎに寄せる想い
それを受け止める
先輩うなぎさんたちの深い深い愛
そこには自分はいない
そんな自分なのに
あたたかく
交えてくださって
昨日の10数年ぶりの記念日を
とても幸せなものにしてくださった
先輩うなぎさんたち
ありがたくて
切なくて
ただただ泣けてくる
今日の天気みたいに
不安定な心
陽射しがあるのに
雷が鳴り
氷の粒が混じった雨まで降り出した
本当に
自分の心みたい
そんな自分だけど
ひとつだけ
ぶれずに
あなたからもう
絶対に目を離さないと
あなたを見つめ続けると
約束します
不安定な心のまま
それだけは
ぶれずに
約束します
今日も
あなたの事が大好きです
そして
今
空に
驚く程の
大きな虹
何だか
励ましてくれているのかな
迷走している私を
今日のあなたに逢えない私を