見出し画像

【もっと楽しむトレインフォーカス #2】~発車メロディの世界へようこそ~

みなさん、こんにちは✋ ひだまり66です☀
さあ、前回にこのシリーズでは鉄道の楽しみ方はバリエーション豊富ということを熱く語ったと思います笑
まだ読んでいない方は是非読んでいただければ幸いです( ^o^)ノ

何からご紹介しようかと悩みましたが、やっぱり筆者の専門は“音鉄”ですので音鉄分野から紹介していこうと思います!
記念すべき初回のキーワードは…『発車メロディ』です!!
鉄ヲタ界隈では駅メロと呼ばれるもので、大きく分けて①列車が発車する際のサインとなる「発車メロディ」、②列車の到着前に流れる「接近メロディ」、③主に特急や新幹線の車内アナウンスの冒頭に流れる「車内チャイム」の3種類があります。
今回はその中の①「発車メロディ」を取り上げていきます!
実際に筆者は基本的に録音行為はしていないので、音鉄Youtuberの方の力をお借りしたいと思います😋
また、本シリーズでは読者の皆様により楽しんでいただくため、毎回のテーマに即したひだまりクイズを出題しますので、是非一緒に考えてみてくださいね😘

??ひだまりクイズ??

Q.以下4つのアニメ関連の曲のうち、JR東日本の発車メロディに採用されたことのない曲はどれ?
①銀河鉄道999
②夢をかなえてドラえもん
③きてよパーマン
④めざせ!ポケモンマスター
※答えは記事の最後に掲載します▼

発車メロディとは?

発車メロディとは都市圏をはじめ、主に列車が発車する際に乗客に知らせる目的で流しているもので、首都圏ではJR東日本・東京メトロ・東武鉄道・西武鉄道などが導入しています。
とは言っても積極的に導入が始まったのは21世紀に入ってからで、それまでは車掌さんが笛を吹いたり、ブザーやベルで発車を知らせるのが一般的でした。それが少しずつ時代が変化していく中でメロディに変わってきたのです。最初はJRが主流でしたが、近年は私鉄でもメロディが多数使われるようになってきましたね。

同じ曲でも違う曲?

ところで筆者はひだまり66という名前で活動していますが、この名前の由来ってご存じですか?(^_^)
おそらく友人や家族ですら「66は誕生日でしょ?じゃあ、ひだまりは??」ってなりますwww
実はこのひだまりは筆者が最も好きな発車メロディで、新橋駅の東海道線・横須賀線ホームと常磐快速線の北千住駅下りホームのみで使用されている発車メロディなのです🎵
本当の曲名は「陽だまり」という漢字表記ですが、やわらかさを表現するためにひらがなにしてみました!
この「陽だまり」という曲は新橋駅と北千住駅でしか聞くことのできないレア曲ですが、実は新橋と北千住でアレンジの仕方が異なり、新橋駅が通称ver1、北千住駅がver2と呼ばれています。
では、さっそく聴き比べてみましょう!

いかがですか? こうやって聴き比べると全然違うと思いませんか?
どっちのバージョンも大好きですが、強いて言うなら北千住駅の方が好きです💜
いずれにせよ、聞くだけで心が落ち着くし、本当に河原で日向ぼっこしているような感覚になるこの曲調に筆者は魅了されました。
ちなみにこの曲の作者である井出正彦さん本人がYoutubeにて原音を公開していらっしゃったので、こちらも合わせて掲載させていただきます。

このようにJR東日本の発車メロディに多い特徴がこうした音色違いです。
同じ曲でもアレンジが違うだけで全く異なった印象を与えるのが音楽の不思議な力でしょうか?
ちなみに、筆者がインスタのアカウント名に使用している「緑の車窓」は京葉線検見川浜駅1番線でしか使用されていないレア曲です笑

曲名とは裏腹にちょっとミステリアスでジャングルに入って行きそうなワクワク感を誘う曲調が堪らないですね~😝

ご当地メロディで地域を盛り上げろ!

発車メロディって日常生活の中にあるものなので発信力としてはかなり強いものがあります。それを利用したのが俗に言う「ご当地メロディ」。
その種類は様々で、歌手や作家のゆかりの地ではその歌手の歌やアニメの歌などが採用されています( ^o^)ノ
手塚プロダクションが事務所を置いていたとされる地で使用される「鉄腕アトム(山手線高田馬場駅)」、サザンオールスターズの桑田さんの出身地で使用される「希望の轍(東海道線茅ヶ崎駅)」、松任谷由実さんゆかりの地で継続して使われている「雨のステイション(青梅線西立川駅)」など多くの地で様々な曲が採用されています。

ちなみに高田馬場はいつも通勤で利用しますが、内回りと外回りで音色が違うので実際にホームまで行かなくともどっちの列車が発車するのかがメロディを聞けばわかるので、反対方向の発車メロディが鳴っている時は焦る必要なんてありません(ドヤ)

他にも戸田駅や国分寺駅などのように市歌を発車メロディにしたり、浦和駅(浦和レッズ)や関内駅(横浜DeNAベイスターズ)のように地元のサッカーチーム⚽や球団⚾の応援歌を発車メロディにしたりと地域と駅が一体となって地元を盛り上げようとしている例がたくさん見受けられるので、ホームに降り立ったその瞬間から土地を感じられます!

JR以外の私鉄でもこのような動きは近年活発になっていて藤子・F・不二雄さん原作の怪物くんのテーマ曲を2013年から採用している西武池袋線椎名町駅、2015年から東京芸術劇場に因んでクラシック音楽の発車メロディの使用が開始された東武東上線池袋駅などがあります。

発車メロディにも期間限定が!

基本的に駅の発車メロディは通年で使われることがほとんどですが、中にはその時期にしか聞けないというメロディもあるんです。
よく飲食店やスイーツで期間限定という表記があるとそれに釣られてすぐ買ってしまうなんて方も多いのではないでしょうか😋 それと一緒ですね^_^;
一番代表的なのは夢の国の最寄り駅である京葉線の舞浜駅。東京ディズニーリゾートの○○周年に合わせて期間限定のメロディを何度も輩出してきました!今はパーク開園40周年を記念したメロディに一時的に変更されてるようです🐭

そのほか、夏を中心に開催されるお祭に合わせて1ヵ月程度発車メロディを変更することもあります。筆者は埼玉県民なので埼玉ネタでいくと毎年8月に行われる朝霞市の市民祭『彩夏祭』に合わせた武蔵野線北朝霞駅発車メロディの「集まれ踊り人」、『南越谷阿波踊り』の開催をアピールするための武蔵野線南越谷駅「阿波踊り」などがあります。最近はコロナの影響でお祭の中止が続いていたので昨年あたりからまた聞けるようになってきて、日常が戻ってきたことを実感します🏮

駅の発車メロディを繋げていくと一曲出来上がる?

ここで1つミニエピソード笑 
半年くらい前に東京メトロ東西線で通勤している同期の女の子から1つ面白い話を聞きました。
なんと東西線の発車メロディを駅ごとに繋げていくと1つの曲が完成するとか🎶
後で調べてみると2015年の東西線発車メロディのリニューアル時に新たに導入されたということで、鉄道音楽の第一人者とも言われる向谷実さんが手掛けた作品なんですね~
ただ、筆者にはどうしても繋がって聞こえてきません・・・😅
まだまだ音鉄の本当の境地には達していない証でしょうか?笑
みなさんは連続して聞くと繋がって聞こえてくるでしょうか?

今だからこそ語るベルの魅力

これまでメロディの魅力を語ってきましたが、「その波には飲まれまい」と言わんばかりにベルを残している駅もあります。
この時代にベルということは田舎の駅を想像する人もいるかもしれませんが、意外にも山手線の上野駅と新大久保駅では今もベルを採用しています🔔
さらにこの両駅は同じベルと言えど、音の高低やスピードが異なっています。以下は再現映像になりますが、ベルにもこれだけの種類があるんですよ笑
個人的には低めのベルの方が重厚感があって好きですね。みなさんはどうですか?生きてきた時代によって好みが異なるかもしれませんv(^_^)v

音鉄のメロディ録音は試練がたくさん!?

最近、筆者はあまり録音はしていませんが駅メロを録音することを楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。筆者も中学生の頃はまだガラケーでしたが、駅メロの録音に熱中していた時期もありました🎤
しかし、単に録音と言ってもそう簡単なことではありません。
鉄道会社によっても異なりますが、基本的に列車は定時運行が第一なのでメロディを最後まで流さないで発車してしまうことも多々あります。これを我々の世界では「途中切り」と呼びます。原則1曲の長さが長いほど途中切りされる可能性が高く、停車時間が短い駅では尚更フルコーラスでの収録は難しいです。中でも京葉線の越中島駅は曲の長さが25秒あるのに対して平均の停車時間が僅か数秒のため、発車メロディが即切りされてしまうことがほとんどです。これになぞえて我々は「越中島切り」と呼ぶことがあります😆
逆にそんな越中島駅は「即切りの聖地」として音鉄の巡礼者が多数訪れます笑

じゃあ、乗降客が多い大きな駅で録音すればいいと考えるかと思いますが、今度は別の問題が発生します!
俗に言う「駅員被り」「放送被り」などと呼ばれる現象で発車メロディが鳴っている最中に駅員さんの案内放送や注意放送が被ってしまったり、他のホームの発車メロディと同時に鳴ってしまったりすると結果的にゴチャゴチャになってしまい、録音は失敗と言っていいでしょう。ターミナル駅やラッシュ時間帯などメロディ自体は鳴りやすい条件であっても、別の弊害が発生してしまうので音鉄は「忍耐力」が必要な趣味でもあります。
そこでひだまり66のオススメは・・・
「日中の待避列車・始発列車を狙え!」
ラッシュ時間帯は先述の被りが発生しますので時間の狙い目は昼です。
山手線や武蔵野線のように快速列車や特急列車が存在しない路線は仕方ないですが、常磐線や中央線のように日中でも快速や特急がバンバン走っている路線なら北千住駅・三鷹駅などの優等列車の接続待ちや通過待ちをする列車の方が時間に余裕があるのでメロディが鳴りやすい傾向にあります。
もうひとつの始発列車を狙うというのは個人的には”ご当地メロディ街道”と思っている東海道線で特に顕著で、「お猿のかごや」が使用されている小田原駅を例に挙げるとやはり熱海駅以西から来る列車よりは小田原始発の列車の方が余裕があるのでフルで鳴りやすい印象です🎶
それと同じ印象は同線の国府津駅や平塚駅にもあります。
ただ、冒頭で紹介した「陽だまり」や「緑の車窓」のようにそこでしか聞けないメロディや始発列車・待避列車が無い駅ではひたすら粘るというのが最善策になるかと思います笑

??ひだまりクイズ?? 解答

気になる答えは・・・
④です!JR東とポケモンはスタンプラリーをはじめコラボしている印象が強いですが、発車メロディの採用はありません。
ちなみに①横浜線 淵野辺駅 ②南武線 宿河原駅 ③南武線 登戸駅 のそれぞれの駅で現在も使用されています👍

いかがでしたか?
今回取り挙げた発車メロディは音鉄の第一ステップに過ぎませんので音鉄の世界はもっともっと広いです( ^o^)ノ
たまにはイヤホンを外して、各地の列車で旅してみてください!
次回の本シリーズでは京急線・京王線・JR西日本などを題材に「接近メロディ」についてお届けしたいと思いますので、是非楽しみにしていてくださいね✋

🚞それではまたお会いしましょう🚞