比田井通信 第878号(いのちの授業)
(2024.8.10発行)
覚えてますか?
3ヶ月前の5/11に発行したヒダツー
「いのちは預かりもの」
https://note.com/hidakazu/n/n5cafbd6d131a
あの鈴木中人さんの最新刊
「私が一番受けたい『いのち』の授業」
が7月にリリースされました。
ホントはもっと早く皆様におしらせしたかったのですが、ヒダツーでお伝えしたいことが次から次に出て来てしまって今頃になってしまいました。
このタイトルがいいですよね。
私の「私が一番受けたいココロの授業」と3文字違うだけです。出版社も同じです。
「ココロ」と「いのち」です。
ちなみに「私が一番受けたいココロの授業」の「私」は美恵先生のことです。
「私が一番受けたい『いのち』の授業」の「私」は…
鈴木さんの講演を聴いた一人のお母さんから鈴木さんにこんな手紙が届きました。
「いのちの授業を娘と一緒に聴きました。家族が一緒にいること、普通に暮らせることがどんなに幸せかと思います。今みんなに伝えたい、私が一番受けたい『いのちの授業』です。」
つまりこの本の「私」は講演を聴いてくれたそのお母さんのことです。
鈴木さんの長女、景子ちゃんは3歳で小児がんを発症して、3年間の闘病の末、6歳のときに亡くします。
その10年後の2005年、会社を早期退社し景子ちゃんの死を通して経験したこと、学んだことを伝える「いのちの授業」の活動を始めます。
その活動が今年20年目になります。
私がウエジョビでココロの授業を始めたのが2004年ですから、ほぼ同時に始まった「ココロの授業」と「いのちの授業」です。
鈴木さんは今までに
「6さいのおよめさん」(絵本)
「6歳のお嫁さん 亡き娘から託された「いのちの授業」
「大人のためのいのちの授業」
「いのちのバトンタッチ」
という本を出版されています。
小学校の道徳の教科書にも取り上げられたこともあります。
あの「致知」に取り上げられたこともあります。
その「いのちの授業」、20年目に出版されたのが「私が一番受けたい『いのち』の授業」なんです。
読んでみて、鈴木さんが本気で書いた集大成の本だということがよく伝わってきます。
景子ちゃんが亡くなって30年間、鈴木さんずぅ~っと「いのち」と向き合って来たんです。
「いのち」ってなんだ?
「いのち」とは?
なぜ「いのち」が大切なのか?
「生きる」とは?
30年間、毎日、ずぅ~っとですよ。
それが伝わってくるんです。
まず、子育てをしている親御さんには必ず読んで欲しいです。
私も思い出します。
カンタが小学生の頃、かわいかったですよ。
かわいかったんですが・・・、
その子育てはまぁ、親の思うようになんてまったくいかなかったんです。
宿題はやらないし、
忘れ物もするし、
服は脱ぎ散らかして、
後始末もできません。
イライラしちゃうんです。
多分、「ウチもおなじです!」という親御さん、この本いいですよぉ~。
「元気でいてくれるだけで、
なんて有難いんだ・・・」
って心から思えます。
若者にも読んで欲しいです。
「生きている意味がわからない…」
「生きていても仕方ない…」
そんなふうに感じている若者、
若者だけじゃないですね。
我々、大人でもそんなふうに感じている人が多い世の中です。
読んで欲しいです。
私が強く共感した章があります。
いのちを輝かせるために大切なこと…それは、
「普通の生活をきちんとする」
例えば、掃除。
ある小学校に鈴木さんが講演に行くと、6年生が会場の準備をしています。椅子を並べたあと、全員で椅子をタオルで拭き始めたそうです。
鈴木さんがその様子を見てビックリしていると先生が
「掃除をするときれいになります。きれいな環境にいると心もきれいになります。散らかった環境にいると心も乱れていきます。汗を流して自分で掃除をすると、汚さなくなります。そうじを通じて自律性も思いやりも育ちます。」
例えば、挨拶、返事。
ある中学の先生が言いました。
「子ども達は入学式で『はい』と返事をして学校の一員となり、卒業式では『はい』と返事をして旅立つ。返事を聴けば心の様子がわかります。毎日の『はい』を大切にしています。卒業式の『はい』こそ心の成長の証です。」
例えば、履物をそろえる。
自分が履いてきた靴やスリッパをそろえて置けば、後から来る人のことを思いやれる人になれる。人間としてのけじめもできます。
鈴木さんはいままで1000校を超える学校に講演に行っています。
学校に入って5分もあればその学校の姿を感じることができます。
校庭、廊下、教室がきれいに掃除されている。見知らぬ鈴木さんに「こんにちは!」と大きな声で挨拶をしてくれる。下駄箱の靴がきちんとそろっている。
そういう学校の子ども達はとても輝いているように感じるそうです。
いのちが輝いているように観えるということです。
「生活」とは「いのちを生きて」「いのちを活かす」ことだと鈴木さんは仰っています。
確かにその通りですね。
だから「普段の生活」が大事なんです。
この「普段の生活」をきちんとすることなく、鈴木さんの「いのちの授業」を子ども達に受けさせたところで、多分、その効果は限定的だと思います。
逆に、「普段の生活」をちゃんとしている子ども達にとって鈴木さんの「いのちの授業」は絶大な効果を持つのだと思います。
この本の161ページにギクッとする言葉がありました。
ある中学生の感想です。
「いい話で感動しました。でも、親を大切にしろとの話にしらけました。なんであんな親を大切にしないといけないのか。親を大切にすることが、いのちを大切にすることなら、いのちなんていらない」
今、こういう想いの若者が増えています。それは、そういう「子育て」をしてしまっている親が増えたからです。
ただ、その親もそういう「子育て」をされてきたからかもしれません。
まずは、我々、大人が気づくことですよね。「普通の生活」を大切にすることですよね。
辛い、辛い思いを乗り越えて30年間、毎日、いのちと向き合ってきた鈴木中人さんが言っているんです。
私が一番受けたい『いのちの授業』、ぜひ読んで欲しいです。
その鈴木さんが取り組んできた「いのちの授業」が20年の節目に企画されたのが
「広げよう!いのちの授業」プロジェクトです。
私が一番受けたい『いのちの授業』を1000冊、教育関係者や医療施設に献本するというプロジェクトです。
実は、私、このプロジェクトの発起人のひとりなんです。10月14日には「いのちの授業 第20回記念大会」の講師としてオファーも頂いています。
もし、このプロジェクトの主旨に賛同頂ける方はどうかご協力下さい。
できる範囲でいいんです。
「こんなプロジェクトがあるよぉ~」とSNSでシェアして下さっても有難いですし、10/14の記念大会に来て下さっても有難いです。
(詳細は下記ヒダカズ講演をご覧ください)
まずは、「いのちの授業」の本をぜひお読みください!!!
きっとあなた自身のいのちが輝くきっかけとなります。
それだけでも「いのちのバトン」を後世に渡す支援になります。
■■お知らせ■■■
毎年、この時期に紹介している
舞台「流れる雲よ」の続編が映画になりました。
松本で8/24に上映会があります。
全国で上映会があるようですので、お近くの上映会に行って下さい!
(ヒダカズ、このあと急用が入らなければ行く予定です。)
映画「消せない約束」
松本会場は8/24(土)
昼の部:13:00
夜の部:16:30
会 場:長野県松本市波田文化センター
大 人:2000円
学 生:1000円
チケット購入はコチラ↓
【一般参加可能なヒダカズ講演】
■9/27(金)長野県千曲市/13:30~15:00/千曲市 戸倉創造館大ホール/入場有料(「いきいき創造学級」全10回で1,000円。比田井和孝の講演は全10回のうちの1回)/戸倉公民館 026-275-1490
togura-pc@city.chikuma.lg.jp
■いのちの授業 第20回記念大会
日 時:10/14(祝)12:30~16:30予定
会 場:ウインクあいち 小ホール1(名古屋市名古屋駅徒歩8分)
定 員:200名
(オンライン=Zoom定員300名)
テーマ:「いのちを幸せをみつめて」
講師
水谷もりひと(日本講演新聞編集長)
比田井和孝(上田情報ビジネス専門学校副校長)
佐々木美和(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)
鈴木中人(いのちをバトンタッチする会)
コメンテーター=志賀内泰弘(作家)
ミニ音楽=北村遥明(虹天塾近江)
入場料:学生500、一般2500円、当日券3000円(会場のみ)
チケット購入はコチラ↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScYluOxJDpaG2LpeCceXE8ItXXXzhjvoJMU4eX8FR1paSQBuA/viewform
■11/7(木)長野県上田市/14:30~15:30/上田市真田町 真田中学校体育館/入場有料/真田中学校PTA(教頭 後藤先生 0268-72-2023)
【第19回 ココロの授業 講演会】
日 時:2024年10月26日(土)
12:30~16:00
ゲスト:木下晴弘師匠
会 場:サントミューゼ 大ホール
※ご予約はコチラ↓
https://forms.gle/nHjfbKicLpSvMefD9