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比田井通信 第886号(毎日が幸せなら…)

2024.10.6発行
先週もエキサイティングな一週間でした。

遡ること10日前。
朝、7時過ぎ。
ウエジョビ出勤直後。

父親から電話がかかってきました。

「昨日、捻挫して車の運転もできないから
 病院に連れて行ってくれないか?」

その日は水曜日でジョビトークがありました。

「あぁ~、ごめん。
 今日はちょっといけないなぁ~。
 悪いんだけど、タクシー呼んで
 行ってくれないかなぁ~」

「あぁ、そうか。
 じゃぁ、そうするわ。」

電話を切ったあと、
胸騒ぎが・・・

カリスマ教頭の山極先生に電話をして
ジョビトークを代わってもらって
実家に向かいました。

実家に着くと

「車の運転、
 なんとかなると思って
 今、病院に行こうと思ってた…」

って言うんです。

右足を見ると
尋常じゃないくらい
パンパンに腫れています。
車の運転なんてできるわけありません。

折れてるかも・・・

胸騒ぎは的中。
折れてました。
しかも、手術が必要とのこと。
この病院ではその手術ができないので
佐久市内の大きな病院に入院することになりました。

7年前に脳梗塞で倒れた
寝たきり状態の母親の面倒をヘルパーさんや
デイサービス、ショートステイの力を借りて父親がみているんです。

すぐに、絶大な信頼をおいているケアマネージャーさんに連絡して事情を説明すると、ヘルパーさんとショートステイの手配をして下さいました。ホント助かります。

問題はですね。
このタイミングなんです。

先日、稲刈りが終わりました。
ということは・・・

脱穀があるんです。

比田井家年間農作業ランキング
常に3位以内に毎年ランクインする脱穀です。

(ちなみに、不動の上位3位はご想像通り田植え稲刈り脱穀です。)

父親の参戦はどう考えても絶望的です。
父親抜きの脱穀は34年ぶりです。
前回は父親が交通事故で20日間意識不明のときです。

当時、私は大学生です。
あの時は母親も元気でしたし、
近所のおじさん達が手伝ってくれたんです。

今回は母親も近所のおじさんもいません。

88歳の父親ですが、この父親の存在は大きいです。

私も小学校低学年からもう何十回も脱穀をしていますから、やり方はだいたいわかっているんです。

分かっているのですが、
分からないこともあるんです。

いつも父親が機械の整備をしてくれて
いろんな準備をしてくれていたんです。

準備したことありませんでした。
そのことに、初めて気づきました。

今まで、当り前のように
「〇日に脱穀するから、
 準備お願いね!」
で当日を迎えていました。

それで自分が脱穀をしているつもりでした。

今回、その準備をしてくれる
父親がいないんです。

「準備はなにが必要だ・・・?
 あっ、スゲがいる!」

スゲとは脱穀をした藁を
束ねるための藁です。

藁と藁を縛って長くしたものです。

スゲ、作ったことない・・・」

そのことを美恵先生に話すと、
流石です。
すぐにこんな動画を見つけてくれました。

どうですか?
この千歯こきのような道具が
実家にあったかどうかは
定かではありませんでしたが
まぁ、なんとかなりそうですよね。
藁の先と藁の先をただ縛ればいいだけです。

週末、作ってみました。
できました。

強く引っ張っても
切れる気配はありません。
強度も十分です。

さぁ、もう一つの問題は
お天気です。

稲刈りも晴れていた方がいいのですが
多少雨が降ってもできます。
最悪、カッパを着てやってもいいんです。

脱穀はそうはいきません。
お米が乾燥した状態でないと
脱穀はできないんです。
数日間連続で晴れないとダメなんです。

ホントは週末がいいです。
9/29(日)にできるかなぁ~と
思っていたら28日の夜から29日の朝にかけて雨です。

今、ヤフーの天気予報が2週間先の予報までわかるんです。それを見ると・・・

次の週末は雨模様。
その次も雨模様。

うわぁ~どうしよぉ~・・・

もうこれは、平日でできる日を
探すしかありません。

10/1に少しでもやっておけたら・・・
と思いまして、

「カンタ、10/1来れる?」とお願いしたら
大学を休んで、アルバイトも調整して
カンタ、来てくれたんです。
いい息子です。

ただ、稲が乾燥するのを待って、
始められたのは11時過ぎです。

いつもなら、
父親、私、カンタ、兄貴。
(ときどき美恵先生)

最大5人でやるところを
2人ですから、なかなか捗りません。

そしたら・・・
なんと・・・

救世主、美恵先生が来てくれたんです!
平日の昼間に美恵先生が来てくれたんです!

救世主 美恵先生登場!

一気に捗ります。

私は藁を束ねることができます。

自分で作ったスゲで
藁を束ねるのは初めてです。

意気揚々、束ねようとすると・・・

ブチッ!

切れました。

えっ!?

別のスゲでやってみます。

ブチッ!

別の・・・

ブチッ!

まさかの全滅

作った時は強度十分・・・だと
思っていました。

思うに、藁が乾燥して切れやすくなっているんです。

初めてやることって、
こういうことありますよね。

想定外のことが起きるんです。

人生初のスゲ作り全滅ですから、
これはショックでした。
その間も美恵先生とカンタは脱穀を進めてくれていました。

さて、途方に暮れていた私ですが、
実は、去年の残りのスゲが物置にあったんです。去年、父親が作ったものです。
私が作ったものより太いんです。

ただ、去年のスゲですからね、
強度は大丈夫?

やってみました。

ブチッ!です(涙)

ひとり、途方に暮れるヒダカズ。

ふと、入院している父親に
「スゲ作ったんだよ~」
話したときに、

「そぅかぁ~、
 
 濡らしてな・・・」

って言ったのを思い出しました。

その時は気にも留めませんでした。

たしかに、いつも
スゲは濡れていました。
用水路で父親が必ず水につけて
濡らした状態で用意してくれていたんです。
それを思い出しました。

濡らしました。

ご存知ですか?
藁って濡れると
メチャメチャ強くなるんです。

私、何十年もやっていて
知らなかったんです。

なんで濡らすんだろう…
思っていたんです。

しかも、柔らかくなって
縛りやすくなります。

藁って濡らすと
柔らかくなって
強くなるんです。

柔能く剛を制す

とはこのことです。

結局、父親が
去年作っておいてくれた
スゲのおかげで
なんとか藁を束ねることができました。

この藁は近所の畜産農家さんが
取りに来てくれるんです。
雨に濡らしたら台無しになってしまいます。
雨が降る前に取りに来てもらって
こちらもなんとかなりました。

カンタと美恵先生のおかげで
脱穀は3分の2ほどが終わりました。
思った以上にできたんです。

残り3分の1。

週末なら兄貴も手伝いに来てくれます。

晴れるならいいのですが、
3日、4日と雨模様。
それもかなりの大雨の予報。
週末の選択肢は消えました。

2日は天気が良かったのですが
外せない仕事が複数。

3日、雨が降る前にやるしかない!
予報では14時から雨が降ります。

かといって、朝は稲も籾も湿気っています。
10時を過ぎないとできません。

3日の朝になると
雨が降る時間が早くなってます。
タイムリミットは13時。

この日はカンタも居ません。
一人でやるしかありません。
まさにミッションインポッシブル状態

一人ですから、いろいろ準備してたら、
脱穀開始が10時半を過ぎてしまいました。

ちょっと、薄日がさしてきました。
これはなんとか行けるかな・・・
と思っていると・・・

美恵先生、登場!!!
またも、救世主!!!

雨雲がどんどん近づいています・・・


一気に捗ります。

でも、蓼科山の方から
雨雲がどんどん近づいてきます。
蓼科山のふもとはもう雨が降っているのが
見えるんです。

わぁ~!

いそげぇ~!

12時半。

脱穀、完了。

やりました。
ミッションインポッシブル、
クリアです。

しばらく、美恵先生に
頭があがりません(笑)

帰り道、父親の病院に行って

「脱穀、終わったよ。
 カンタも美恵も手伝ってくれたよ」

と報告すると、

「そぉ~かぁ~、
 そりゃぁ、悪かったなぁ~
 ありがとうございました!
 カンタと美恵ちゃんにもよろしく
 言ってください」

と嬉しそうにしていました。

比田井家の今年の脱穀報告が
長くなってしまいましたが、
今日の本題はここからなんです。

その日、帰りの車の中でひすいこたろうさんのYoutubeをたまたま聴いたんです。

そのゲストの方が凄い事を言うんです。

僕、天国ってマジ地獄だと思っていて
朝から晩までずっと幸せとか
何が楽しいの?と思うんですよね。
朝から晩までずっと幸せなんですよ
僕たちここに来たんだから
苦しみたいし、
悲しみたいし・・・、

悲しみの正しい楽しみ方は
悲しむことなんですよ。

苦しみの正しい楽しみ方は
苦しむことなんですよ

私、これ聴いて
うわぁ~って思いました。

数日前には日本講演新聞の社説に

毎日が幸せだったら、
毎日は幸せと言えるだろうか?

なんてタイトルの記事が載っていたんです。
そのときも私、うわぁ~ってうなっちゃったんです。

良い事しか起きない
悩みも、不安も、悲しみも、苦しみも
まったくない天国ってマジ地獄

いやぁ~、確かにそうですよ。
すべてのことがうまくいって
楽しいだけ、嬉しいだけ、面白いだけ・・・
これは地獄・・・ですよね。

毎日が幸せだったら
毎日は幸せだと言えるのだろうか

言えない!言えない!
絶対に言えないです!
だって、幸せに気づけないですから!

以前、木下晴弘師匠も言ってました。

「光があたれば必ず影ができるんです」と。

影があるから物事の形がわかるんです。
人生だって光があたる時もあれば
影になる時もありますよ。

そうやって、人生の形が分かっていくんです。

今回の比田井家脱穀騒動
大変でしたよ。
大変でしたけど、
やっていて結構楽しかったです。
カンタも美恵先生も助けてくれましたし、
父親も喜んでくれましたし、

過去最高にエキサイティングな脱穀になりました。

かなり、楽しませて頂きました。

あっ、このヒダツー書きながら
気づきました。

日本講演新聞に載っていた

毎日が幸せだったら
毎日は幸せだと言えるのだろうか

この言葉と

僕、天国ってマジ地獄だと思っていて

の言葉、両方とも
さとうみつろうさんの言葉でした(笑)

別の人の言葉だと思って聴いていたら
同じ方でした(笑)

Youtube、コチラですどうぞご覧ください↓
https://youtu.be/CzBT_iHIdc8

今日はこの後、脱穀の後始末に行ってきます。これもいつも父親がやってくれていた後始末です。

今年は自分でやります。
あっ、今日は兄貴もいます。
楽しんできます。

来週は「いのちの授業」で話します!
名古屋にお近くの方、待ってます!

いのちの授業 第20回記念大会
日 時:10/14(祝)12:30~16:30予定
会 場:ウインクあいち 小ホール1(名古屋市名古屋駅徒歩8分)
定 員:200名
(オンライン=Zoom定員300名)
テーマ:「いのちを幸せをみつめて」
講師
水谷もりひと(日本講演新聞編集長)
比田井和孝(上田情報ビジネス専門学校副校長)
佐々木美和(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)
鈴木中人(いのちをバトンタッチする会)
コメンテーター=志賀内泰弘(作家)
ミニ音楽=北村遥明(虹天塾近江)
入場料:学生500、一般2500円、当日券3000円(会場のみ)

チケット購入はコチラ↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScYluOxJDpaG2LpeCceXE8ItXXXzhjvoJMU4eX8FR1paSQBuA/viewform

■11/7(木)長野県上田市/14:30~15:30/上田市真田町 真田中学校体育館/入場有料/真田中学校PTA(教頭 後藤先生 0268-72-2023)

【第19回 ココロの授業 講演会】

日 時:2024年10月26日(土)
    12:30~16:00
ゲスト:木下晴弘師匠
会 場:サントミューゼ 大ホール
※ご予約はコチラ↓
https://forms.gle/nHjfbKicLpSvMefD9

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編集・発行 比田井和孝

著書:あなたの人生が変わる奇跡の授業
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4837966500/mag12-22/ref=nosim/

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