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比田井通信 第857号(笑い事ではありません)

2024.3.16発行
覚えてますか?2年ほど前にこのヒダツーで、ヒダカズ講演「あと7県で全国制覇です!」と書いたんです。あの時、金沢の金沢錦丘高校で呼んで頂いて初めて石川県で講演したんです。

2022年11月3日石川県錦丘高校での講演

で・・・、残り、秋田、岩手、和歌山、徳島、鳥取、長崎と福井の7県になったんです。

で・・・、

今週、敦賀気比高校に講演に呼んで頂いたんです。そうです!福井県代表で毎年のように甲子園出場しているあの敦賀気比高校です。

おかげで、全国制覇まであと6県となりました。
秋田、岩手、和歌山、徳島、鳥取、長崎の方優先的に行きます!

しかもタイミングがあと3日で敦賀まで北陸新幹線が開通するというタイミングなんです。

2024.3.16北陸新幹線「金沢~敦賀」開業

その新幹線の中で遠未真幸さんが書いたnoteの記事を見つけて、

執筆を支えてくれた音楽~散歩編~
https://note.com/tomi_masaki/n/n1ce66d835537

こんな曲や

こんな曲や

こんな曲を

聴きながら敦賀に向かったんです。

音楽のチカラっていうのは
ホントに偉大ですね。

空は曇り模様ですが、

空は曇っていても心は晴れ晴れ

私の心は晴れ晴れしていました。
さすが遠未真幸さんです。
ナイス選曲です。

ご機嫌で、あっという間に金沢に着きました。私は前泊で敦賀まで行きましたから、あと4日しか乗ることができない金沢➡敦賀の特急「しらさぎ」に乗り換えです。

北陸経由で関西に行くときには特急「サンダーバード」に乗るんです。
でも、今回は金沢➡敦賀ですから金沢から名古屋に向かう「しらさぎ」でも行けるんです。

あと4日でこの区間の特急はなくなってしまいますから、いままで乗ったことのない「しらさぎ」を選びました。

金沢駅で新幹線を降りて、新幹線改札を抜け、「しらさぎ」が出発するホームに向かいます。

金沢駅は「しらさぎ」の始発駅ですからホームに行くともう13時48分発の「しらさぎ10号」が止まっていてお客さんが乗っているんです。

指定席を買っていたので自分の席を確認して7号車4番A席に向かいました。

すると、そこに別のお客さんがいるんです。

「あれ?!」っと思ってチケットを確認するのですが「7号車4番A席」で間違いありません。

「すみません。どちらの席のチケットをお持ちですか?」と声をかけました。

4番D席はここじゃないですか?」と仰ったので

あっ、D席は反対側です」と教えてあげました。ホッとして自分の席に座ることができました。

ときどき、こういうことってありますよね。誰だって勘違いをすることはありますからね。

私、自分の席に座ってパソコンを出して翌日の講演の準備スタートです。初めて講演をする福井県の高校生です。イメージを膨らませながらパワーポイントをつくります。

しばらく経って、気が付くとまだ電車が動いていないんです。出発は13:48です。時計は13:50。ちょっと過ぎているんです。

まぁ、なんかあったんでしょ」と思いながらパソコンに再集中です。しばらくすると電車も動き出しました。

81分間の「特急しらさぎ」の旅がスタートです。

ちょうど真ん中の福井駅を出ると、ひとりの若者が「すみません…」って私の席に来たんです。ちょうどカンタぐらいの年の若者でした。

私、隣の席が空いていたので、荷物も置いたりしていたんです。

「あっ、すみません、すぐに片づけます!」と私が言い終わる前にその若者が

「あっ、僕、パソコンもやらないのでこっちでいいですよ」ってとってもいいカンジで言うんです。

その言い方がとにかくカンジ良かったんです。

ただ・・・、
私の席はは「4番A席」。
窓際なんです。

荷物を通路側の席に置いていたので
それを片付けようとしていたところに

「僕、通路側でいいですよ」

って言うんです。

「ん・・・???」

通路側のチケットを持っているのに

「通路側でいいですよ」

って普通、言わないじゃないですか。

「あれっ・・・」と思いながら

チケットを見せてもらうと、
そこには

「サンダーバード7号車4番A席」

って書いてあるんです。

あぁ~、その若者は
「特急しらさぎ」
「特急サンダーバード」
間違えて乗ってしまったんです。

「しらさぎ」と「サンダーバード」同じホームから、ほぼ同じ時間に出発します

誰だって勘違いはあるものです。

しかも、同じ「金沢➡敦賀」間で
たった6分違いで
「しらさぎ」「サンダーバード」
出ているんです。

さらに、私が乗った「しらさぎ」は少し出発が遅れていたんです。

間違えてしまっても不思議ではありません。

でも、幸いサンダーバードが出発するのはこの後です。

カンタぐらいの年の若者ですし、とってもカンジが良かったので、できるだけ親切に

「あぁ~、このチケット、『サンダーバード』ですよね。この電車、『しらさぎ』なんですね。金沢駅でちょっと遅れて出発したので、間違えちゃったんですね。でも、サンダーバードはこの後、すぐ出ますから、すぐに降りて、この後来るサンダーバードに乗れば大丈夫ですよ・・・」

と言い終わる頃に電車が動き出してしまったんです。

「あっ、動いちゃいましたね。
でも、次の駅で降りて、後から来るサンダーバードに乗れば大丈夫ですよ。それまで自由席が空いていれば自由席で行けば大丈夫です。
でも、順番が逆じゃなくて良かったですね。このあと、サンダーバードが来るから一駅だけ我慢すれば大丈夫ですよ。」

その若者、「あっ、そうなんですねぇ~」と言ってちょっと安心した雰囲気で自由席の方に行きました。

その後、その若者のことを気になりながらもパソコンでの仕事を続けました。

でも、やっぱり「あの若者、ツイてなかったなぁ~、大丈夫かなぁ~」と気になるんですね。

気にしながらも仕事を続けていると、しばらくして、アナウンスが流れたんです。

「サンダーバード26号はこの後…」

「ん・・・?サンダーバード…?
 この後の乗換案内…?
 いや、乗換案内だったら
 こんな言い方、しないぞ・・・
 
 えっ、どういうこと?!

この列車がサンダーバードってことぉぉぉぉ~!

間違ってたのはオレかぁぁぁぁ~!!!」

もぉ、ホント、ビックリしました。
一年分の冷汗が一気にドバァ~っと体中から出ました(笑)

一年分の冷汗が一気にでたヒダカズ

そして、

「あぁ~、あの若者に悪いことしたぁ~」

と思いながら、若者が出て行った自由席の方を見ると、その若者がニコニコしながらやってきて

「今放送でサンダーバードって言ってました(笑)」

って帰ってきたんです。

「しらさぎ」だと思って
「サンダーバード」に乗っていたのは
私でした(冷汗)

でも、繰り返しますが、
その若者がカンジがいいんです。

「ごめんねぇ~!」
と言いながらパソコンを閉じて
カバンに入れて、荷物を片付けていると

「いいですよ、いいですよ」って
優しく言ってくれるんです。

あの言葉にどれだけ救われたか・・・

幸い、隣の自由席車両で座ることもできて無事に敦賀に着くことができたんです。

私、降りるときに
もう一度、その若者のところに行って

さっきはごめんねぇ~」と言ってきました。

その時もその若者は
「自由席、座れましたか?
 それは良かったです!」
なんて言ってくれたんです。

繰り返しますが、
あの若者に救われました。

これ、人によってはですよ。そんなときに露骨に「なにやってんの!」的な雰囲気を出す人もいますよね。

もしも、あの若者がそんな雰囲気を出したら、こちらもホントくらぁ~い気持ちになりますよね。

でも、敦賀に着いたときの私の気持ちは晴れ晴れしていたんです。
遠未真幸さんのおススメの曲を聴いていた時以上に晴れ晴れなんです。

この写真、敦賀に着いて撮った写真ですよ。
この直前に大失態をした人とは思えない笑顔です(笑)

ホテルにチェックインしたあと、
敦賀気比の担当の上窪先生と打合せをしたのですが、この上窪先生、10年以上も前に長野県でやった北信越の私学高校の先生方が集まった研修会で私の話を聴いて下さっていて、そのときの「与える者は与えられる」の言葉を今でも覚えて下さって今回、声をかけて下さったんです。

さらには、私がアップした
「これから敦賀気比高校の講演に行きます!」というFBの記事を読んだ、私の母校、野沢北高校、当時、剣道班の班長だった現佐久長聖高校の先生をやっている小平一先生が

「剣道部顧問の松井先生に宜しくお伝え下さい。我々と同い年です!」

フェイスブックの書き込み

って教えてくれて、「おぉ!そうなんだ!それはご挨拶しないと!」と思っていたら翌日、松井先生の方から控室に挨拶にきてくれたんです。当然、意気投合です(笑)

剣道部顧問 松井先生(同い年)昨年はインターハイにも出場している名門です

司会の先生も「以前、母から比田井先生の本を勧められて、読みました!だから、今日、比田井先生が来るって聞いて楽しみにしていました!」
なんて言ってくれるんです。

初めてきた福井県なのに思いっきりホームなんです。

さらには、講演終了後のヒダカズシールの人気が凄かったんですよ。
私、ステージの上から手渡しで希望者に配ったんですすが、ドバァ~っと生徒さんが「ヒダカズシールくださぁ~い!」って集まってきて、ホント、命の危険を感じるほどでした(笑)

この時はもうかなり落ち着いてホッとしてます

こんなに嬉しいことが起きる講演ってあまりないんです。

私、あの「カンジのいい若者」のおかげだと思っているんです。

実は、ここからが今日の本題です。
大事な話です。

この「ヒダカズサンダーバード26号事件」で学んだことが二つあります。

まず一つ目は

「自分は間違っていない。間違っているのは相手」と、どんなに思っていても、完全に自分が間違っていることもあるということです。

まさに、今回の私は「晴天の霹靂」でした。自分が乗っているのは「特急しらさぎ」だとまったく疑っていませんでした・・・が、間違っていたのは私なんです。

「この若者が間違えた」と思い込んでますからね。

でも、良かったです。できるだけ親切にしておいて良かったですよ。おかげで、「いい思い出」になりましたからね。

そして、もう一つは

「誰に対してもカンジ良く」です。
やっぱり「ご機嫌力」って大事ですよね。まわりのみんなを幸せにしますからね。

今回は電車の中での私の恥ずかしい経験をお伝えしましたが、人生や人間関係、親子関係、友人関係、自分との関係、全てにおいて同じような出来事がいっぱい起きてますよね。

今日のヒダツーを読んで、

「ヒダカズさん、ありえな~い(笑)」

と思ったあなた、笑い事ではありません
よ(笑)。ありえなくないんです。

電車の話をしているのではありません。
人間関係の話をしています。
人生の話をしています。

「自分はどうだ?」と考えてみてはいかがでしょうか?

大愚和尚もいつもそういうことを教えてくれます。

今回、私は、ホントにいい経験しました。

さぁ、今日、この後は白井一幸さんの講演を聴きにサントミューゼに行ってきます!

当日参加も大丈夫のようです

今日はお客さんという立場で聴いてきます。どうも、まだ空いているみたいです。当日参加も大丈夫そうな雰囲気です。上田市民の皆様、14:00からサントミューゼ大ホールで会いましょう!

あっ!4月5には今年もウエジョビ入学式に佐藤芳直師匠がやってきます!!!
予約が必要です!
コチラもお待ちしています!!!

ウエジョビ入学式佐藤芳直氏特別講演会

日 付:2024年4月5日(金)
会 場:サントミューゼ 大ホール
受付開始:12:45
講演会:13:30-15:15(開場13:15)
入 場:無料(要予約)
※詳細・ご予約はコチラ↓
https://uejobi.ac.jp/2023/08/2024_kouen/

【信州大愚塾】

日 程:2024.4.13(土)13:00開演
会 場:上田市サントミューゼ小ホール
定 員:314名(残席109席)
参 加:3000円(全席指定)
予 約:下記サイトよりご予約下さい
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=49093
※ヒダカズ個人の主催です。ウエジョビへのお問い合わせはご遠慮ください
※「信州大愚塾」にご興味のある方にメルマガ「信州大愚塾通信(通称:タイツー)」を不定期にて発行しています。ご希望の方は下記フォームにてご登録下さい↓
https://forms.gle/DcMBDvvVqHthmCbe6

FM長野「ヒダカズのココロの授業」

【ヌートバー選手の運を引き寄せたプレー】
(2023.11.22放送)
2023年のWBCで世界一になった侍ジャパンヘッドコーチを務めた白井一幸さんのお話です。5年前に初めて白井さんのお話を聴いたとき「運を引き寄せる練習」があるって言っていたんです。

※ラジオのバックナンバーはコチラ↓
https://studio.youtube.com/playlist/PLO-3byDd4EWmqe_IAtPlo8DcYJEoEfTG6/videos


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