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比田井通信 第888号(私、読めるんです)

2024.10.20発行

先週の「あの企画が復活します」に
たくさんの方からの「スキ!」ありがとうございます!

ここ数ヶ月では最高の「スキ!」でした。
きっとこのあとも増えることでしょう(笑)
「押し忘れた!」という方、コチラです↓
【ヒダツー887号「あの企画が復活します」】

さぁ~て、今週のヒダツーは…
行ってきましたよ!
「いのちの授業20周年記念大会」

まぁ、いろんな意味でビックリでした。
私以外に4人のゲストがいらっしゃって、
素晴らしい歌もあって、主催者の鈴木中人さんのお話もあって、盛りだくさんだったのですが・・・、ほんとあっと言うまでした。

鈴木中人さんのお話
景子ちゃんを亡くした時の切実な思いと最後まで生き抜いた景子ちゃんの生き様がひしひしと伝わってきました。
動画では観ていたお話ですが、やっぱりライブって違うんですよね。

続いては日本にはまだ50人ほどしかいない
チャイルド・ライフ・スペシャリストの
佐々木美和さん。

チャイルド・ライフ・スペシャリストの佐々木美和さん

なんと佐々木さんはNHKのプロフェッショナルにも出演しています。

TEDにも出演しています↓

このTEDの中で印象的な言葉があります。

「治すことはあきらめた。
 でも、生きることはあきらめない。」

佐々木さんが病気で入院している子ども達と接している中で、治る見込みのない病気を受け入れた高校生が言った言葉です。

そんな「いのちの現場」で日々、いのちと向き合っている佐々木さんのお話も滲みるものがありました。

北村先生の素敵な歌のあと、
休憩をはさんで私の出番です。

鈴木中人さんの最新刊が
「私が一番受けたい『いのちの授業』」
なんです。

私の本は
「私が一番受けたいココロの授業」
なんです。

もう姉妹本ですよね。

ですから私の話のテーマは
「いのちとココロの話」です。

ステージに上がって驚きました。
沖縄や北海道にいるはずのヒダツー読者の方がいらっしゃるじゃないですか!

北海道から来て下さった秋山さん

17年も前に私を講演に呼んで下さった方もいたり・・・、懐かしぃ~い方がたくさんいらっしゃったんです。それだけでもとっても嬉しかったです。
ありがとうございます!

まぁ、私の話はちょっと置いておいて、
私の次が日本公演新聞編集長の水谷もりひとさんです。

日本講演新聞編集長 水谷もりひとさん

水谷さんのお話、面白かったです・・・し、
「やっぱり、そうかぁ~」って思いました。

いろんなお話をして下さったのですが、
後半、子育てのお話をされたんです。
水谷さん、子どもが3人いるんです。

詳しいことは話しませんが

「子育てをしていると『まさか!』ということが何度も起きます」って言うんです。

私もカンタを育ててきて、何度も「まさか!」と思うことが起きましたが、水谷さんが話して下さった「まさか!」は私も経験したことありませんし、できれば「カンタ、それはカンベンしてくれ!」と思ってしまうような出来事がご長女にも次女にも、ご長男にも起きたって言うんです。

でも、今はけっこう幸せな状態だって言うんです。

いろいろあっても、最後はなんとかなる…。
むしろ、そのことがあったおかげでよかったね!・・・となる。

なぜか・・・?

水谷さんの答えは

「きっとアレをずぅ~っとやってきたから…」だって言うんです。

それは・・・

墓参り

です。

私、思いっきり頷きました。
だって、大愚和尚もあのとき言ってましたからね。

「目に見えないものを大切にする家庭は
 ときにいろいろあっても最後はうまくいく」と。

これ、「ご先祖様の祟り」とかって話じゃないんですよね。親の目に見えないものを大切にしている姿が子どもをちゃんとした子に育てるってことですよね。

そして、最後は今やベストセラー小説家の志賀内泰弘さんのコメントです。
講演じゃないんです。
コメントなんです。

衝撃の志賀内泰弘さんの講演

志賀内さんの大ヒット小説シリーズ「京都祇園もも吉庵のあまから帖」を読んだことがある方もいると思います。

もう9巻まで出ていて来年の春には10巻がリリース予定だそうです。

その志賀内さん、以前は大人気講演家です。
ところが、2018年に講演家としては完全引退します。

小説にすべてを懸けるために講演を辞めたんですって。

だから講演はすべてお断りです。

今回の主催者である鈴木中人さんとは長いお付き合いです。鈴木さん、どうしても20周年の記念大会で志賀内さんに話してほしいんです。

でも、志賀内さんは
「じゃぁ、特別に…」
なんて言って引き受けるような人じゃありません。

「男に二言はない!」的な人です。

鈴木さんはわかってます。
だから、コメンテーターとしてコメントの依頼です。

「講演ではなくてコメントならいいでしょ」ってことです。

もう勝手に今回のチラシに載っていたそうです(笑)

私は志賀内さんに会ったのは17年ぶりぐらいです。名古屋で私を招いて講演を主催して下さったんです。それ以来です。

で・・・

志賀内さんのコメントが…

最初、ホントにコメントでした(笑)

ここでいうコメントとは
どちらかというと
軽くて、でも楽しくて、
かといって深くはない。
そんな感じなんです。

私、正直、この「いのちの授業20周年記念大会」の締めとして大丈夫かなぁとちょっと心配になったぐらいです(笑)

でも志賀内さん、途中で

「大丈夫です!
 ちゃんと準備してきました!
 良かったですよ、ちゃんと準備してきて!
 準備して来なかったらもう、この時間、
 ホントに終わってましたから!
 私、今日、遅れてきましたよね。

 実は、京都の帰りだったんですよ。
 新作の取材で数日前から京都に
 行ってたんです。そこでね・・・」

なんて言うんです。
ここからスイッチが入りました。

この後のお話は私の記憶で話しますので
実際とはちょっと違うかもしれませんが、
覚えている限り話しますね。

志賀内さんの小説、
「京都祇園もも吉庵のあまから帖」
はもちろん京都祇園が舞台なんです。

もう9冊も出ていてメチャメチャ取材して書いていますからもう何百回も京都に行っているんです。一度行けば何日も帰ってきませんから、その費用だって大変な金額なんです。
今までの取材費をトータルしたらマンションが買えるぐらいの金額をかけているって言ってました。

それだけ京都に行っていると、ちょっと観光で行ったぐらいでは絶対に会えないような人に会えるんですって。

会えるだけじゃないです。
メチャメチャ仲良くなるんです。

例えば、大河ドラマ「光る君へ」にも出てくる陰陽師 安倍晴明(あべのはるあきら)の末裔みたいな人にも会えるんです。
※「あべのせいめい」が一般的な読み方だと思うのですが「光る君へ」では「はるあきら」ですので今回はそれでいきます。

歳は志賀内さんよりちょっと若いそうなんですが、
もうちょっと違うんですって。
雰囲気も、空気感も。
そりゃぁ、陰陽師ですから。

普通の人には見えないものも見えるんです。

名前も教えてもらえなかったので仮に「安部(あべの)師匠」とします。

あるとき、その安部師匠が「せっかくだから泊まっていきますか?」と言うものですから泊めてもらったそうです。

ただ、安部師匠は
「せっかくだから、玄関の掃除をしなさい。これも勉強のうちです」
「次はゆうげを作りなさい。豆腐はどこどこで買ってきなさい」
「布団を敷きなさい」

なんて感じなんです。知識なんて教えてくれないんです。すべては行動の中で教えてくれるんです。

時には街に出て
目の前を歩く人を見ながら
志賀内さんに

「読みなさい」

って言うんです。

「読みなさい」

とは

「あの人の未来を読みなさい」

ということです。

そんなこと言われたって志賀内さん、やったことないですから困るんですが、師匠が言うことですからその目の前を歩く人の表情や姿勢や態度、歩き方、そのすべてを見ながら

「きっとあの人はこの後、あぁなります」
「あの人はこうなります」

と安部師匠に伝えるんです。

こんなことを何度も繰り返しているうちに師匠から

「筋がいい」

と言われるようになって
志賀内さん、ホントに
読めるようになったんですって。

あっ、この話は師匠から

絶対に他人に話してはいけない

と言われている話なんですって。

だから、今日の話はSNSとか絶対にアップしないでくださいねって言うんです。

さらに・・・

実は今日、遅れてきたのは
この話をこの会場で話す許可を
もらうために師匠に会ってきたんです

って言うんです。

もう会場中が固唾を飲んで
前のめりですよ。

会場にいる全員が
一言一句を聞き逃すまいという空気なんです。

ギリギリまで粘ってなんとか師匠から
許可を頂くことができました

私、読めるようになったんです

本当はあまり近い人にこれをやると
本当に読めてしまうのでおススメはできないのですが、

鈴木中人さん、ちょっといいですか?

鈴木さんをステージに呼びます。
恐る恐るステージに上がる鈴木さん。

その鈴木さんに
深々と頭をさげて一礼をすると、

手を合わせ・・・

読みます!


と叫ぶと、

目を閉じて
マイクなしでも
会場中に響く
大声で

聞いたことがないような
呪文を唱えます。

呪文が終わってしばらくの静寂。
会場中、物音ひとつしません。

志賀内さんが目を開けます。

読めました…

中人さん、
心の準備はいいですか?

鈴木中人さん、
戸惑いながらも
「はい!」と返事をします。

会場の緊張はピークです。


あなた・・・





死にます!!!


会場の緊張が一気に解けます。

そこで志賀内さんが一言。

私は小説家です。
全部、ウソです(笑)

会場中、大爆笑です。

でも、志賀内さん、
ひとつだけ真実を言ってますよね。

小説家の仕事は「作り話」「真実」を分かりやすく伝えることです。

その真実とは、

「あなた、死にます」

です。

そうです。
人は必ずいつか死ぬんです。

ホントはみんな知っています。

でもそのことを多くの人が
忘れて生きています。

志賀内さんが会場のみんなに聞いたんです。

あと、何年ぐらい生きれると思ってます?
10年ですか?
20年?
30年?

私、30年のところに手を上げました。

でも、ホントはそんなこと
わからないですよね。
1年後には生きていないかもしれないんですよ。

志賀内さんのアドバイスは

自分が想定している「あと何年」を
前倒ししませんか?

ってことです。

例えば、
「あと30年」だと思っているなら
それを「あと10年」だと思って生きてみませんか?ってことです。

あと10年だと思っているなら
あと5年。

あと5年だと思っているなら
あと1年。

どうですか?

私は「あと30年」と思っていました。
でもこれを「あと10年」と思ったら、
行動が変わりますよね。
いろぉ~んなことの判断基準が変わるじゃないですか。

あと「たった10年しかない」と思ったら
「いのちの使い方」が変わるじゃないですか。

志賀内さんのお話、そんなお話でした。

上手く伝わっているかわかりませんが、
「いのちの授業」のラストに相応しい見事なお話だったんです。

終了後の懇親会で私、志賀内さんの隣だったんです。

で・・・、聞いたんです。

今日のお話、どこからどこまでが「作り話」なんですか?
その陰陽師の末裔の方はホントにいるんですか?
今日、京都から帰ってきたのはホントなんですか?
それとも、その全部が「作り話」なんですか?

志賀内さん、ニヤッと笑って、
「さぁ、どうでしょうねぇ~」
ですって(笑)

志賀内さん、面白すぎます(笑)

その志賀内さんの「京都祇園もも吉庵のあまから帖」を
文学YouTuberベルさんが紹介しています↓
【感動連作短編集『京都祇園もも吉庵のあまから帖』をおすすめしますよ!】

ということで・・・

いよいよ、1週間後は
「第19回 ココロの授業講演会」です!

昨日、「ココロの授業講演会を10倍楽しむ方法」動画が完成しました。

コチラもぜひ、ご覧ください!
ココロの授業講演会を10倍楽しむ方法

お待ちしています!

【第19回 ココロの授業 講演会】
日 時:2024年10月26日(土)
    12:30~16:00
ゲスト:木下晴弘師匠
会 場:サントミューゼ 大ホール
※ご予約はコチラ↓
https://forms.gle/nHjfbKicLpSvMefD9

■■一般参加可能なヒダカズ講演■■■

■11/7(木)長野県上田市/14:30~15:30/上田市真田町 真田中学校体育館/入場有料/真田中学校PTA(教頭 後藤先生 0268-72-2023)


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