新型コロナは災害に似ています(2021/8/14)

【飛騨市民病院 中林玄一ICD】

新型コロナは災害に似ています(いえ既に災害化しています)。

私たち医療者が発信する危急を訴えるメッセージは「線状降水帯による豪雨が続く間は、増水した河川や田畑を見に行ってはいけません」という意味です。

しかし断続的な豪雨が1年半も続いていて「どうしても生活のために橋を通って川を渡らんといけない」「田畑の様子を見に行かねば生活が成り立たないのだ」という状況になってきているのだと思います。

しかし!残念ながら天災はヒトに忖度してくれませんので危ないことに変わりはないのです。いかにすれば「本当に自分と家族と社会が生き延びられるのか」を考えて各々が生活していただければと祈念いたします。普段手厚い医療を(海外に比べてほぼ)無料で享受してきた立場では想像が難しいかもしれませんが、医療が飽和してしまうと「ヒトはちょっとした怪我や病気でもかんたんに命を落とす」という普通の生物です。

まだしばらくは重傷者が増加し、医療を受けられない死者(新コロ以外を含めて)が増加すると予想されますが、ワクチンが順調に進展すれば来月以降の新規陽性者数は徐々に落ち着くと想定しています(残念ながら当初期待された集団免疫は得られませんが少なくとも重傷者は遅行性に減少)。

あと少しで風向きが変わります!なんとか頑張りましょう。

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