意識レベル読書法240724

意識レベル読書法240724

ともに安倍元首相の暗殺事件をモチーフにした『暗殺』『銃弾の真実』のフィクション2冊である。

厳密に言えば『暗殺』の方は意識レベル読書法の基準(700)に達しないが、フィクションであることや今話題になっている本であることから取り上げました。

どちらの本もフィクションと言いながらも、事件の真相を追ったノンフィクションに近いもので、現実をイメージしながら読み進め楽しめました。

前者の『暗殺』の前半は事件の立案者、発砲者、暗殺者のそれぞれの動き、後半は事件を追うジャーナリストの追究の過程が詳細に書かれている。特に銃と弾丸の追求は秀逸である。全体としてはある宗教団体動き、政治状況、未解決事件などを絡めてよく調べられています。この小説のキーワードを一言で表すと『禁厭』となるだろうか⁉︎

後者の『銃弾の真実』は、ベストセラーの『アマテラスの暗号』の著者伊勢谷武氏の第二作目の作品となります。以前に読んでいたが、『暗殺』を読んだのでこちらも再読してみました。

YouTubeの番組で、古代史を扱ったアマテラスの暗号の次に書きたいものは?との質問で近現代史をテーマにしたものを書きたいとおっしゃっていた通り、この本は暗殺事件を題材にはしているが、近現代史、特に満州進出、南京事件、原爆を中心とした先の大戦の真実を描いています。安倍氏暗殺の方も当然のことながら今犯人と言われている人以外の別の犯人がいるとしています。

この本のキーワードは『WGIP』と『オレンジ計画』です。

どちらの本も安倍氏暗殺に関しては、よく調べられているように思えますが、当時ネットの世界でさまざまな検証がされていたのをよくみていた和多志にとっては物足りないところもあるのも事実です。

意識レベル的にこれらの本を眺めてみますと、全体として前者は700以下、後者は900越え、安倍氏暗殺に関する記載については前者は500前後、後者は600前後、前者の政治的状況に関しては850前後、後者の近現代史の記載については980前後という結果でした。

どちらも小説として面白く、マスコミの垂れ流す情報がいかにある意図を持った誤情報であるかを知るきっかけづくりとしては良いものと思います。特に後者は近現代史のテキストとしても良いくらいおすすめの本です。残念ながら電子本しか出てませんが・・・。


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