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2024年6月の中川ひちゃゆきが銀座でウニを食らうまで

お久しぶりの中川ひちゃゆきです

2023年は(ほぼ)毎日更新していたnoteが新年度から月1回の更新になったわけですが、にも関わらず書くのが億劫で7/31に6月のことを思い出して書く、という状態が今です

なんという堕落した男、不埒なリズムでギラつく胸は君を欲しがる欲望のサイン

ただそこは書くだけ偉いと自分を褒めたたえて指をタプらせていきたいと思います


さて、誕生日に全クレジットカードが不正利用にあうという憂き目にあいながらも無限大2度目の単独を終えた5月から続きましては6月

最初に言っておくが、この6月は空前の暇ブームだった

4月に大阪民族大移動によって無限大レギュラーメンバー全員が薄っすらと暇になりだした頃からなんとなくこのブームが来ていることは実感していたが、この6月はそれを本格的に実感する月だった

いや、単独明けて8連休だった時点で気づいてはいたが自分で気づかないフリをしていただけなのかもしれない

信じたくはないが、信じないとしかたないくらい、信じられないくらい暇だった

なのでこちらも最初に断っておくが、今回のnoteは前回、前々回に比べて短いものになると思う

それはマジご了承お願いしゃす

そんな6月なのだが、6月2日の行きたかったプライベートの誘いはその時に限って何故か3ステでいけないという始末

まあこういうの芸人あるあるやねんな

超若手で月のほとんどが休みでオフなんて取らずとも旅行の予定を立てていざ出発目前となった時にポンっといきなりライブが入る、みたいなこと

なんでよりによってこの日やねん、他の日やったら暇すぎて穴掘って穴埋めるくらいしかすることないのに、とか思うんやけど入ったらそら仕事なのでいかんとあかんから泣く泣く旅行をキャンセルして向かう的なね

で、今回の行けなかった誘いというのがデニスののぶ君の結婚式だった

デニスとは同期で去年大阪に来てからはユキオちゃんものぶ君もめちゃくちゃ仲良くしてくれた

そして出会って1年ちょいなのに結婚式に招待してくれたのがめちゃくちゃ嬉しかった

それと行きたかった理由がもう一つ

それはユキオちゃんのスピーチが聞きたかったからだ

というのも実は結婚式の数日前にユキオちゃんから連絡が来て、その内容がスピーチの文章を一緒に考えてほしいというものだった

どうやらユキオちゃんは文章を書くのが死ぬほど苦手らしくスピーチを頼まれたはいいけど何をどう書いていいやらさっぱりわからなくて頭がサンバ状態だったらしい

なので普段文章を書いているやつに手伝ってもらおうということで僕に連絡してきてくれたのだった

そんなもんもちろん手伝わしてもらいたいに決まっている

というわけで五反田に集合してカラオケに入って2人で文章を考える

と言っても僕はユキオちゃんが持っているのぶ君やユキオちゃん自身のエピソードを聞いて話す順番や繋ぎ目の文言を考える程度

ユキオちゃんが話すエピソードは全てどのメディアで出しても爆笑を取れるエピソードばかりだったので2人で文章を作っているだけでめちゃくちゃ楽しかった

そうしてエピソード部分を完成させてからは最後はユキオちゃんののぶ君へ、そしてデニスへの思いをそのまま書いてもらって全体が完成

僕からしたらただただ友達と文章を考える手伝いをさせてもらっただけで楽しかったのだが、これが本番どうなるか聞けないのが、めちゃくちゃ悔しかった

そうして行けないなりにもほんの少しだけ携わらせてもらったのぶ君の結婚式

後に聞いた話によると、ユキオちゃんのスピーチで芸人はほぼ全員泣いていたらしい

良かった良かった

ただ唯一泣いていなかったのが、のぶ君だったらしい

マジか

のぶ君への手紙やのに

のぶ君が泣いて皆んな泣き始める感じなるのに

ユキオちゃん曰く、スピーチ終わりにのぶ君が「ウルっときたわ」と言ったらしい

いや、ウルっときたら泣けや

結婚式で相方がスピーチして周り皆んな泣いてウルっときたら、もう泣くねん

ウルで止まらへんねん普通は

悟空がクリリンが殺されてもスーパーサイヤ人にならずに機嫌悪くなるだけやったら嫌やろ

ただそこでウルで止まれるところがのぶ君ののぶ君たるところで、おもしろいところなんだろう

いつでもネタ終わりにユキオちゃんがのぶ君に噛みついて、のぶ君が荒ぶる犬を撫でるかのようにいなす

ネタはもちろんそんな2人のやり取りが側から見ていてずっとおもしろい

率直に、最高のコンビやと思う

これからも僕自身、ずっとデニスのファンなんやろうな

そしてその6月2日からあけた6月3日

この日は無限大で別府先生す〜ぐ〜というライブだった

ご存知の方も多いと思うが、昨年から続くマルセイユ別府貴之ピックアップライブの第5弾だ

別府はどう生きるか、ミッションインポッシベプ、ベップガン〜スーグソウヤッテ〜、ベプノートというどんどん人を舐めたタイトルになっているこのライブ

今回もなんです〜ぐ〜やねん、べ〜ぷ〜でいいやろ!という意見が目白押しだったがもちろん聞き入れられることはなかった

そんな別府先生す〜ぐ〜、今回ももちろんめちゃくちゃおもろかった

5回目にしてかなり別府ちゃんのことがわかりだしたと思っている僕たちの裏をかくかのように、また裏をかいてくるかと思ってそちらにいけば表に、というようにデータも読みも無意味だと言わんばかりの回答を出す別府先生

それが計算一切なしなのでもう攻略法はないと言ってもいい

暗闇にパンチを打っているような感覚で当たらればラッキーと思うしかないのだ

そしてそれがめちゃくちゃおもしろいし、飽きるということがないのだ

このライブこれからも絶対続いていくと思うから是非来てほしい

そんなモンスターライブを終えてからは、別府先生メンバー全員でタクシーに乗り込む

仕事があるわけではない

別府先生メンバー全員が飛び出しで同じ仕事に向かうことなんてあるわけがない

この日は無限大レギュラーメンバーと社員さんやその他劇場の支配人さんを交えた交流会があったのだ

強制参加というわけではないが、僕たちは全員参加させていただくことになっていたので、そのための飛び出しタクシーだったわけだ

会場に着くと無限大レギュラーメンバーに社員さんたちが集まっていた

どうやら先に到着していた人達はすでに飲み始めていたようでなんとなく空いている席に座る

もちろん芸人は全員知っているが、社員さんは半分以上面識のない人、もしくは顔は見たことあるけどほぼ喋ったことない人だった

やはり大人になっても面識のない大人と喋るというのは緊張する

ただ、そこは流石天下の吉本の社員さん

気がついたら普通に喋れていた

やはり普段から芸人と接している人はどことなく感覚が芸人に近くなっていくのかもしれない

そんな交流会で、久しぶりに会いたかった人に会えた

僕たちが漫才劇場に所属している間、支配人だった武林さんだ

敏腕を通り越して敏々々腕くらい仕事ができる武林さんが支配人に就いてからは漫才劇場はどんどんとお客さんが増えて大人気の劇場になっていった

もちろん所属芸人が結果を出して人気を得たことも大きな要因だが、それを最大限に活かしたのは武林さんと社員さんたちの頑張りだったと思う

武林さんは時に厳しくダメな時はちゃんと叱ってくれるけど、芸人のことを一番に考えてくれる人だった

そんな武林さんは今は異動で福岡の劇場の支配人をしている

なので漫才劇場に行っても会えることがなかったのだが、このタイミングで会えて嬉しかった

福岡の劇場是非呼んでくださいと言っておいたので、いつか福岡の出番があればいいな

そうして幕を開けた6月だが、この月は僕の人生の中では初めてのことをした月でもあった

そう、金髪だ

元々YouTubeで衣装を変えようという話になり、そこからポイさんに金髪にしようと言われたことが発端だった

とはいえ、これまで38年間金髪にしたことなど一度もない

まして現在頭髪頭皮共にギリギリアウトな状態なのにここから金髪にしたら悠々アウトになるのは目に見えている

ただ東京にきてこれから売れていこうとするならばこのままではダメだし何かは変えないといけない

それが金髪なのかどうかはわからないけどとりあえずやってみよう、ということでいつも言っている美容室に向かった

毎度同じ髪型にして白髪染めをしてもらっているのに、今日は金髪にするのだ

精神科を勧められる可能性すらある

店に入って椅子に座り、金髪にする旨を伝える

流石はプロの美容師さんで驚いた様子は見せなかったが、内心こいつこの状態で金髪にするって正気か、と思っていただろう

僕、美容師さん共に不安を抱えながらまずは髪を切って、そこからブリーチへ

まず1発ブリーチをかましてその状態を見てやっていきましょうとのこと

髪質や状態によって1発のブリーチでどんだけ色が抜けるかはやってみないとわからないらしい

というわけでまずは1発目のブリーチへ

痛いかもしれませんと聞かされていたが、存外そうでもない

どちらかというと痛みには弱いほうなのでビビり散らかしていたが、なんだこんなものかと胸を撫で下ろした

そうして1発目のブリーチが終わり、シャンプーを経て鏡の前に座る

目の前にいたのは真っ黄色の金髪に毛先が赤い成人男性

極薄の煉獄さん爆誕

これでは炎柱どころかヒートテック柱

こんな鬼に屠られるだけの髪型は流石にヤバすぎるのでもう1発ブリーチを入れることに

どうやら前回の白髪染めが残っていてそこの色が抜けにくいためにヒートテック柱爆誕となってしまったらしい

なのでまず赤い毛先にブリーチをかまして、そこから時間をおいて黄色の部分にブリーチをするとのこと

てなわけで2回目のブリーチ

1回目には感じなかった痛みが頭皮をかけめぐる

これがブリーチの本気か

1回ブリーチをしただけでブリーチの全てを知った気になっていた自分が情けなかった

なんとか痛みに耐えて、2回目のシャンプーを終えて鏡の前へ

そこには先ほどよりも白っぽいがまだ黄色目の金髪男がいた

うーん

イメージは那須川天心の金髪だったのでもうちょっと白っぽい金髪がいいということで、3度目のブリーチへ

2回目で真のブリーチを知り、その耐性はできた

耐えられる

そのはずだった

けれどブリーチは僕にまだ全てを見せてはいなかった

ブリーチをしてすぐに、頭皮に激痛が走る

あかん、これはあかん

頭皮を摘まれて思いっきり引っ張られているような痛みが一向一揆のように頭の各所で起こっている

シャンプーが終わった時には全ての髪の毛が抜け落ちてHUNTER×HUNTERのノヴのような状態になっているんじゃないかと思うほどの痛み

冗談じゃない

ノヴになるくらいならヒートテック柱のほうがまだましだ

だがもうここまで来てしまったら美容師さんとおれの髪の毛の体力を信じるしかない

すまんな皆んな

過疎化の進む村に訪れた大干ばつになんとか耐えてくれ

その先には豊かな金色の稲穂で溢れているはずやから

そう言い聞かせてなんとか3度目のブリーチを耐えて、シャンプーを終えて鏡の前へ

そこには求めていたものにかなり近い金髪が映っていた

正直、もう少し白い方がいいかなとは思っていたがこれ以上のブリーチは僕の痛感も髪の毛も耐えれる気がしないのでこれで終了とすることに

お代は2万5000円

高っかあ

でもカットしてブリーチ3発もすりゃそんなもんか

改めて恐ろしい髪型に手を出してしまったかもしれないと戦慄した

そうして遂に人生初の金髪を手にした僕だが、次は衣装を用意しなければいけない

僕は今まで出来合いのスーツやジャケットを買って衣装としてきたのだが、上下白のスーツは探してみたがどこにもない

ならば作ろうということで、東京の芸人たちの多くが衣装を作っているという梅ヶ丘の並木という仕立て屋さんに行くことに

1人では不安なのでポイさんに連絡して一緒に来てもらうことにして、梅ヶ丘駅に集合して並木さんへと向かう

駅から徒歩数分で辿り着いた並木

年季の入った入口の引き戸を開けると、3人の先客の後ろ姿が目に入ってきた

全員の後ろ姿に見覚えがある

そのうち2人はよく似ている

僕たちが入ってきたことに気づいて振り向く3人

ダイタクさん2人に、キンボシの有宗先生だった

聞くとどうやらたまたまダイタクさんも衣装を作りにきていて、有宗は付き添いで来たとのこと

まさか劇場以外で芸人に金髪はつお披露目することになるとは思わなかった

そこからは5人で僕の衣装の形や生地がどんなのがいいか話し合って決定

どんな衣装になるか、是非楽しみにしていてね

そこからは5人で下北沢まで歩いて途中でおしゃれすぎるカフェに寄ってコーヒーを飲んで大宮出番の3人と別れて僕たちは渋谷へ

ライブまで時間があるのでポイさんは家に帰ったが僕はそのまま無限大へ向かった

無限大に着くと社員さんも芸人も僕の金髪に沸いてくれた

そらこの前まで黒髪眼鏡の七三だった男が金髪になってやってきたらなんで!?となるに決まっている

中には心配してくる人までいる

やっぱり急な金髪は人を不安にさせるんやな

でも概ね評判は良くてみんな似合っていると言ってくれた

中でも日本人に見えない、外国人みたいという意見が一番多かった

ただ何人とかは誰にも言われなかったので、どうやら僕は金髪にしたことで国籍フリーで吉本所属の人間になってしまったようだ

そうして金髪への注目が一旦落ち着いたところで楽屋のソファに座っていると、レインボーのジャンボがケビンスのコンボイに口臭を嗅がすというノリを始めた

よくやっているノリらしく僕もそれを見て笑っていたのだが、突然ジャンボがコンボイにひちゃさんの口の臭い嗅いでと行ってきた

なんでおれやねんと思いながらコンボイに向かって口臭をぶつける

その瞬間うえええええぇぇとえづいて倒れ込むコンボイ

マジで

おれそんな息臭いん

いやいやそんなことない

コンボイが大袈裟にやってるだけや

そうのはず、そう信じたい

それを証明するためコットンとジャンボにも息を送る

2人とも大声でえづいて倒れ込む

そこから楽屋は僕の息が臭いという話題でもちきりに

僕の息をかいでえづく人が続出し、光永さんは泣きながら拒否して、イチキップリンさんは息を嗅いでもないのにえづく始末

金髪での盛り上がりの6倍くらい盛り上がっている

口が臭いことがめちゃくちゃ盛り上がっているのか、金髪が盛り上がってなかったのかはわからないがどちらにしても最悪なことには変わりない

まさか金髪お披露目式が口臭お披露目式になるとは朝起きた時想像すらしなかった

口の臭い金髪なんてこの世にいていいんか

そんな最悪のポテンシャルを開花させてからはこの日ドームIで行われた打ち上げ直前ライブへ

レインボーがゲストに来てくれたこの回は、大宮で池ちゃんとケツが開催してくれた中川ひちゃゆき自撮り裁判を受けてのポイさんによる僕の解体新書発表だった

もちろん僕自身全くそんな内容とは知らないのでマジで勘弁してくれと思った

しかもこの日に限って恋人は見に来てたし

後輩と同期と恋人の前で丸裸にされるなんて聞いてない

まあでもどんな形であれどういう人間かわりずらい僕を知ってもらえたことは良かった

実際全部本当のことやし

全部本当のことやから恥ずいねんけど

そんなライブ終わりはもちろん打ち上げへ

打ち上げの飯は以前カゲヤマさんが来てくれた時以来の焼肉食べ放題

カゲヤマさんと行った時がめちゃくちゃ楽しくて食べ放題ええぞとなっていたのだが、今回も前回同様最高の打ち上げだった

特に益田さんと並ぶ大食漢のジャンボの存在がデカかった

焼肉に行っても最近はカルビを食べることも少なくなったおじさん達もジャンボが作った魔法のタレと焼き方、そして肉が来るペースにどんどん乗せられて、気づいたらアホみたいにカルビを貪っていた

食べ放題ってこんな幸せなんや

そう思わせてくれた打ち上げだった

昔はバカみたいに金がなかったのでどうにかこうにか安い食べ飲み放題を見つけてはそこに入り浸っていたけど、最近は金もないのに落ち着いたフリして食べ放題に行くことが減っていた

けれど前回のカゲヤマさん、そしてレインボーとの食べ放題のおかげで意味もなく敬遠していた食べ放題への扉がまた開いたのだ

同時に忘れかけていた昔の自分を取り戻せた気がした

勝手に老け込んで洒落た店ばっかり行ってる場合じゃないぜ

そうして誰1人ダレることなく食べ放題を完走して打ち上げが終了

いやあ楽しかった

6月はそんな感じね

もう後半は暇すぎて彼女が仕事で大阪行くのに便乗してなんの予定もないのに着いて行って同期と会ったりしていた

仕事でもなんでもなく来たのに集まってくれて皆んなありがとう

ほとんどが久しぶりに会うやつらばかりやったけど相変わらずアホでおもろくてええやつばっかりやった

目立った結果は誰も出てない状態やけど、辞めずにやってりゃいつかどこかで会えるよな


てなわけで本文はここまで

ここからはいつも通り有料の写真ゾーン

写真しかないから本文だけでええわいって人はここまでで大丈夫よ

でも正直に言うともちろん見てほしい

200円でも利益があると書く気持ちになれるのよ

これ1年間note書いてわかったこと

皆さんよければ見てね

ほんならまた来月

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