今思うと違和感を感じた明らかに怪しい質問さえ、当時は信じようとしていた。

前回は彼を信じてしまった要素を綴りましたが、今回はそうは言うてもやっぱり今から思うと怪しさ満点！というのを、思い出せる範囲で綴ります。

・具体的な金額の話をよくしてきた。男の人って数字で話す人多いし、私は日本国外に住んでいて、周りにも、すぐに物価とか具体的に聞いてくる男性はいたので、違和感を感じることもあったけどもそんなもんか、と思ってしまった。

例えば、僕は香港の家をこの平米数でこの値段で買った、当時の地価はこれくらいだった。その流れから、

その国の物価や地価はどう？あなたは家を持っている？いくらで買ったの？

といった感じ。

私も興味津々で話を盛り上げてしまったので自然な流れでこちらにも質問が来る形となってしまった。

・車の話になって、まぁ私が質問してたからだけど、どんな車が売れているとか、家から近いから運転してるよ、とか、BMWのCX5に乗ってるよ、とかいう話の流れから、あなたは車もってる？と聞かれ、(聞かれてないのにメーカーまで答えた私)、私がいくらで車を買ったかは聞かれてないけど、

こちらの車の値段の相場を聞かれたり。

元々質問は私からしてるんだけどね、なんというか一般的な質問をしたらいつのまにか具体的な話になっているというかね。

ただ、そういうことも私が住んでる国でもよくあること(えっそんな個人的なことまで聞く必要ある？みたいな質問よくされる。他の当地在住日本人も概ね同意見)だから、外国人的な感覚の違いかなと思ってしまうんだよな。。

・話の流れは忘れたけどこれまた自然な流れで、最近は中国では財布はほぼ持たない、という話から、どういう決済が主流かという話になった時。これも、中国は電子決済がすごく進んでいる、若者は財布持たない、というのは有名な話なので違和感なく話を進めていた。

すると、クレジットカードは上限が低くて使いにくい、という話になり、俺のクレジットカードは上限たった200万円(香港ドルで言ってたけど)しかないから、いつも直接銀行口座に紐づいているアリペイで払っている。

あなたのカードの上限はいくらなの？

と。。。

･･････これはさ～今思うとさ～

まぁ普通は、聞かないよな（笑）明らかにランク選定されてる最中ですな。。

・ちなみにこの話の時、月200万で足りないってそれ散財し過ぎだろ、そんなもんなのか？と思って会社の同僚に聞いてみたけど、営業で接待とかでめっちゃ使う人は500万とか上限設定してる人いますけどね～みたいなことを言ってて、うーん財務担当で普段自炊してるて言うてたけど、、、香港物価高いし、BMW乗ってるくらいやし、ブランド品が好きなんかな？そんなもんか、とこれまた

なんとか自分の中で辻褄あわせて信じようとしていた心理が働いてましたね😅

・出会ってまもないのに会社名を教えてくれた。

普通はネットで知り合った相手にすぐ教えないよね？でもね、私が住んでる国含め、東南アジアはプライバシーの概念低い人が多いので、これも、そんなもんか、と思ってしまった。

会社のWebサイトも分かるので、私に執念があれば、電話してリンヤンはいるかと尋ねることは出来た。

・投資について熱心に語る割に、こちらが勉強したことやクリプト系YouTuberのコメントを共有しても無反応だった。

・彼のハロートークがスキャマー扱いで退会させられていた。

すぐには突っ込まなかったけど、暫くして聞いてみたら、歴史の話で日本人と揉めて通報された、と説明された。

その時歴史観を語ってくれて、私と同意見だったのですごくしんみりしたのを覚えている。私も中学生の頃、ネットで初めて中国人の友達ができたときに歴史の話で傷付いたことがあるから。

完全に信じた私は、「投資の話してるから、詐欺師に間違えられたんだと思ったわ！私も最初怪しいと思ってたし！」と言ったら、「それもあると思う」と言っていた。彼は、どんな気持ちだったんだろう（笑）

他にもある気がするけど、パッと思い出せるのはこんなもんかなぁ。

こうして振り返ると、何でも深く考えずに「そんなもんか」で流してしまう適当な性格だから悪いのかもしれないけど、毎日毎日やりとりしてると実在する人に思えてくるし、信じたいという気持ちになって無意識に辻褄あわせようとしちゃうのよ。

あと、これが今思うとうまいな～と思うけど、自分からその話題をする訳では無いけどちょっとしたキーワードから、少しずつそういう話に持ってきていたな。

例えば、私の息子は車が大好き、私の会社も自動車関連のビジネスもやっている、みたいな話から、男はみんな車が好きだよ、俺の友達も昔トヨタのカローラに乗っていて燃費も良いし7年間まったく故障しなかった、日本車は素晴らしい！みたいな話をしていた流れ～からの車の値段の話したか。

そりゃいきなり唐突にローンの金額とか聞かれたら怪しさ満点だけど、うまいこと包んで包んで、それらしい雑談をはさんではさんで、時にはあくまでその国の金融状況に興味があるんだよという雰囲気を醸しつつ、聞きたい情報を抜き出していくんだよなぁ。