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子どもの運動機能発達においてポイントとなる時期とは?(第1弾)

皆さんこんにちは。からだサポートです!
今回は、子どもの体の成長過程において、知っておいてもらいたい大切な時期についてお話ししたいと思います。
このテーマって、掘れば掘るほど出てくるので、とりあえず第1弾ということで・・・w

では、超有名なところから行きますね!
皆さんは、「プレ・ゴールデンエイジ」や「ゴールデンエイジ」という言葉を聞いたことはありますか?
今回は、この2つの言葉について基本的なお話をしていきます!


スキャモンの発育発達曲線

下の図は、あまりにも有名なグラフで、普段からよく使うので、最終的にいくつかの文献を参考に真似して作成しました!w
“子どもの運動”的な話にはこのグラフがつきものですので、是非皆さんも覚えておくと良いと思います!

20歳(成熟時)の発育を100としてみた時に、
それまでの過程で、身長や臓器が発達する具合をグラフに示したもの。

脳神経細胞の成熟

では、まずは、神経型の発達に着目してお話をしていきたいと思います!
いきなり小難しいお話しからですみません・・・。
人の脳神経細胞の成熟は、0〜2,3歳で急激に進み、10代半ば〜20代前半にかけて完成されるとされています。上のグラフを見ても20代までにほぼ成熟していることがわかります。特に注目したい時期は、やはり成長著しい12歳頃までにかけての時期がとても重要な期間であると言えます。
したがって、脳神経細胞がどんどん成長するこの時期に、様々な刺激を体や脳に与え、いろいろなことを学習するチャンスということが言えるということです!

プレ・ゴールデンエイジ

プレ・ゴールデンエイジというのは、5歳〜8歳頃までの時期のことを言います。この時期は、専門的な運動やトレーニングよりも、遊びの中で様々な動きを取り入れたような運動が好ましいと言われています。
「運動神経が良くなる36の動作」というのをご存知ですか?下に示したように様々な動作がありますが、皆さん気づきましたか??

引用:『運動神経がよくなる本 中村和彦(山梨大学)著』

そうです!
これからの動作は、公園に遊びにいくことである程度網羅できると思いませんか!?
個人的な意見ですが・・・
近年は、自然環境の中で遊ぶ子どもが減ってきているような気がしています。そもそも子どもを自由に遊ばせてあげれるような安全な環境が少ないのも原因の一つかもしれませんが、室内で遊べるものの充実や、コミュニケーションをとるための選択肢が広がったのも原因ではないかと思っています。そうなると、36の動作に示されているような運動をする機会はかなり減ってしまいます。
遊びだけではなく、普段の生活の変化もこのような基本的な動作の獲得に影響が出ていると考えています。少し前と比べ和式の生活が減り、洋式の生活をするようになったことで、しゃがみ込むことが苦手な子も多いのではと思っています。また、夫婦共働きの各家族が増え、子どもに自由な時間を提供しにくくなっていること、治安の問題など、時代の流れとともに生活も変化し、体を動かすことを十分に行なっていない子どもが増えてきている印象です。
話はそれましたが、プレ・ゴールデンエイジの時期には、専門的な運動を行うのではなく、36の動作に示されたような基本的な動きを積極的に行うことで、少しずつ体の土台を作っていくと良いでしょう!

ゴールデンエイジ

ゴールデンエイジとは、8歳〜12歳頃までの時期のことを言います。
スキャモンの発育発達曲線を見てみると、この時期には、神経型の発達がほぼ成人レベルにまで達しているのがわかります。また、身長や臓器の発育も一時的に安定した状態になっています。そのため、様々なスキルをすぐに体で覚えることができるため、専門競技の基礎的な動作習熟には適している時期ということが言えます。もちろん、個人差や男女による多少の違いはありますが、とても大切な時期であるということはわかるかと思います。
8歳〜12歳というと小学生。このくらいからスポーツ少年団やスポーツ以外でも習い事に通う子どもが増えてくるのではないでしょうか?
この発育発達曲線を見れば、少しずつスポーツ競技に触れ始めていくには良い時期というのがわかります。

次回は・・・

と、だいたい12歳くらいまでの一般的な“成長”についてお話ししましたが、もちろん、個人差もありますし、男女での違いもありますが、ひとまず、一般的にこのような成長過程を辿ると思っていてください。
しかし!今日お話ししたのは、“成長”の過程なんです!
人は成長したらそれで終わりではなく、“変化”することができます!
プレ・ゴールデンエイジやゴールデンエイジの時期に36の動作をやらなかったらそれでもう一生運動音痴なのか!?
そんなことは、ありません。あくまでも成長の過程において多くの刺激を入れておけば、効率よく少しだけ土台が固まるよ!っていう認識でいてもらえるとありがたい!
次回は、ゴールデンエイジの次のお話しと、体を“変化”させ“適応”するということについて文章を書いてみますね!

人の可能性は未知数!

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