擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄 第53話「頭の上に」

擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄

第53話「頭の上に」

ナレーター「この世界にいる不思議な存在である擬音声命体。彼らは今日も精一杯に生きている」

うりゃ美「うりゃりゃりゃりゃ」

ナレーター「うりゃ美は朝の洗濯から張り切っている。いつも通りに言ノ葉ヒビキの衣類の匂いをクンクンかくぐ」

うりゃ美「うりゃ~//////////」クンクン

うりゃ美(うりゃりゃりゃりゃりゃ///////////)

ナレーター「匂いを嗅ぎ終えたうりゃ美は高まる気持ちを心の中で叫んだ。そして洗濯機に洗濯物を詰め込んで洗剤をいれる。洗濯スタートのスイッチを押す」

うりゃ美「うりゃー」ポチ

ナレーター「うりゃ美は家の空気を換気するために窓を開ける。リビングの窓を開けに行くとオリャ雄と出会った」

うりゃ美「うりゃうりゃ」

オリャ雄「オリャリャ」呆れ目

うりゃ美「うりゃりゃ?」

オリャ雄「オリャリャ」

ナレーター「うりゃ美はオリャ雄に頭の上に何か乗ってるよと言われた」

うりゃ美(うりゃ……)ドキドキ

ナレーター「うりゃ美の中で嫌な予感が駆け巡る。言ノ葉ヒビキの衣類のにおいを嗅いだ拍子に、彼の下着が頭の上に乗っかってしまったのではないかと」

オリャ雄「オリャリャ」

ナレーター「オリャ雄がうりゃ美の頭に乗っているモノを取った」

うりゃ美「うりゃ」ドキドキ

オリャ雄「オリャリャ」ハンカチ持ち持ち

うりゃ美(うりゃ)ほっ

オリャ雄「オリャリャ?」

ナレーター「なぜ頭の上に言ノ葉ヒビキのハンカチを乗せているのかオリャ雄に問われたうりゃ美。とにかく、うりゃ美は言ノ葉ヒビキの服のにおいを嗅いでいることを悟られないように、照れて分からない振りをする」

うりゃ美「うりゃりゃ//////」てれてれ

うりゃ美「うりゃ~?」ナゾナゾ

オリャ雄「オリャリャ、オリャオリャ」呆れ目

ナレーター「うりゃ美は気を付けなよとオリャ雄に注意された」

うりゃ美「うりゃー」コクリ

ナレーター「擬音声命体は今日も不思議な音と声を奏でている」

つづく

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うりゃ美「うりゃうりゃ。うりゃりゃ」 オリャ雄「オリャリャ。オリャア」