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【冬瓜】IOSTのDefi「WaxGourd-Finance」の紹介とXIGUAとの比較


今回はWaxGourd-Financeについての紹介記事です。
とは言っても、こちらはほぼ触っていないのでXIGUAのような詳細な解説は出来ません。

さて…まずですが、名前とロゴから分かるように、これは例のPumpkin Pumpから始まったウリ科Defiシリーズです。


「IOSTのウリ科Defiシリーズとは」

「ウリ科Defiシリーズ」についてよく分かっていない人に簡単に説明すると。
現在のDefiは「寿司スワップ」というETH上のDEXがブロックチェーン界隈で良くも悪くも大流行したおかげで「Defi名を食べ物名にする」というブームが起こっています。
そして2020年にCoincheckがIOSTを上場したのと同時期にIOST上でリリースされた「Pumpkin Pump」というDefi(賛否あるけど彼らがそう主張しているので)が流行り、その影響で「IOST上のDefiはウリ科で!」みたいな流れが開発者の間で起こったのだと思います。
というか、単純にブームに乗っかって目立とうとしたんでしょうね。

そしてXIGUA(スイカ)、WaxGourd(冬瓜)と、ウリ科のDefiが同時期にリリースされました。


WaxGourdのリンク

WaxGourd-Finance

http://www.waxgourdfinance.com/C2CSwap

リンクです。

しかし、もしかすると飛べないかもしれません。
何故かurlに直接飛ぼうとすると404エラーが出ます。
サイトでリロードしてもエラーが出ます。
その場合、Googleで「WaxGourd-Finance」と検索して飛ぶか、WaxGourdのTwitterから飛ぶなどするしかないかもしれません。



WaxGourdの仕組み

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無事にサイトに着いたらこんな感じになっています。
右上の横棒三本線から「zh」をクリックで英語と中国語を切り替えられます。

以下、ホワイトペーパーの翻訳。

簡単な紹介
WintergourdFinance(WaxGourdFinance)は、IOST開発をベースにしたDefiプロジェクトです。 WaxGourdは、誰もがWaxGourdFinance上で分散型のSwapDexを構築し、管理できる取引所アグリゲーションシステムを構築します。 EOS-DFSの取引とマーケットメイキングのマイニングのコンセプトを引きながら、参加者へのインセンティブとしてWGトークンを提供し、エコロジカルな構築とコミュニティガバナンスを実現していきます。
MySwapDex。
ユーザーは手数料0円で自分の取引所を作ることで、取引ペアに流動性を提供した後に採掘することができます。C2Cモデルのおかげで、取引は分散型契約によってユーザーからユーザーへと実行されます。 取扱手数料はLPシェアモデルのように平等に分配されなくなり、手数料の50%が交換オーナーに支払われ、残りの40%は財団に支払われ、チームには10%のみが残されます。 このモデルは、LPのシェアが小さいユーザーのマーケットメイキングの消耗を最小限に抑え、取引所を市場に出してより多くの手数料を稼ぎながら、マーケットメイクトークンのインセンティブとパッシブ取引のトークンマイニングのインセンティブを得ることを可能にしています。

C2CSスワップ
トレードユーザーの場合は、予想される為替額に応じて大きさの異なるdexでの取引を選択することができます。 つまり、トレーダーはより安い交換価格を見つけることができるかもしれません。 また、各トレードはWGのマイニングインセンティブを発生させることができます。ウィンターグローブC2CSwapでの取引。 トレーディング・マイニングは、相場を作るよりも効率的になります。

採掘について
トークン:WG 数量:最大2100万、マイニングとして発行されるのは1000万のみ(残り1100万は発行されない、つまり流通しない、市場コミュニティの規模や今後の展開に応じて検討する必要がある) 難易度調整:50万出力ごとに1日の生産難易度が上がり、1日の生産量が10%減る。マイニングモード:1.アクティブトレーディングマイニング 2.デックスパッシブトレーディングマイニング 3.マーケットメイキングマイニング(秒単位で計算) チームは脇に置かない、プレマイニングなし
デックスの特徴について
1.セット手数料無料 2.保留注文追加流動性 3.ブラックリスト [todo] 4.一方的な取引を認める(マーケットメイキングマイニングストップ) [todo]
財団について
開発を行うためにコミュニティに応じて、コインを購入する破壊、配当、ストレージの貸し出しなどに限定されないなどのフォームを含む財団寄付金WGのマイニング

リスク
冬のメロンは最初の内部テストの方法を採用し、次に契約の信頼性を確認するために公開テストは、公式の進水の前にリスクを最小にします。すべての取引は、ユーザーの行動が分散化されており、そのうち取引やマーケットメイキングから生じる損失については、当社は責任を負いません。 そのため、取引のルールやリスクをしっかりと理解した上で参加してください。2.契約書に不明なバグがあり、ユーザーに損失を与える可能性があることをお詫びします。 ただし、契約インターフェイスをロックするために早急に対応し、修正していきます。結論から言うと、投資にはリスクが伴いますので、慎重に行動してください。
チーム紹介
金融業界での長年の実務経験者+開発エンジニアにも強い私たちは、IOSTを受け入れ、新しい金融の可能性は無限に広がると信じています。

仕組み的には、ユーザー個人個人がそれぞれのDEXを所有するイメージらしいです。
そしてDEXで取引する人は、それぞれのDEXの中から最適なレートのDEXが自動で選ばれて取引する感じ。

ただ、見てる感じかなり取引手数料が高く設定されています。
大体0.5%~2%ぐらい。
ちょっと高いですね。

流動性供給をするとガバナンストークンの「WG」を得る事が出来て、それを使ってガバナンス投票に参加出来るみたいです。
ただし、文章が中国語です。
ホワイトペーパーも中国語しかない感じなので、このサイトの製作者は英語があまり得意ではないようです。
ガバナンス投票も投票率が4.15%と表示されていたりして、あまり機能している感じもしません。
(ちなみにXIGUAの投票率は60%ぐらいあります)

運営が英語が得意ではないようで、公式Twitterも公式Telegramにもほとんど情報や会話がありません。
恐らく情報共有の場になっているのはWeChatなんでしょうね。

以前はサイト内下部に取引高などの情報があって大体の利用状況が把握出来たのですが、いつの間にか撤去されているので現在の取引高やステーキング量などの情報は分かりません。


総評的なもの

ぶっちゃけると微妙かと。
C2Cなのは特徴的ではありますが、機能的にはシンプルにユニスワップ型DEXなだけで、現状特に目立つシステムはありません。
情報がないのでこれからどういう機能が追加されるのかも分かりません。
将来的に飛躍しそうな要素が今の所見えてきませんね。


XIGUAとの比較

物としては同じIOSTに作られたユニスワップ型DEXですが、中身の設計思想やシステムはまったく違うように思います。

XIGUAはステーブルコインの発行システムを実装してますし、今後レバレッジ取引やETHやEOSのトークンを引き込んだり、マルチチェーンを計画していたりと将来的にエコシステムを発展させていく計画が発表され、準備されています。
(勿論それが本当に実装されるかどうか。成功するかどうかは分かりません)
それらが実装されて、成功すれば大きく飛躍する事は想像出来るでしょう。
将来的に総合的なDefiエコシステムを作りたいという運営側の意思は見えています。

しかしWaxGourdは単純にDEXです。
それが悪いという事はないですが、ここが発展するにはIOSTエコシステム内に大きなプロジェクトが生まれ、まずIOSTが成長していく事が必須になります。
ただの取引所は「ガワ」でしかないので、中身を誰かが作ってくれないと成長はない事は分かりやすいはずです。


個人的な見解

最近TwitterやこのnoteでXIGUAの内容ばかり話しているのでXIGUAの回し者みたいになっていますが。
それは単純な話、将来的にプロジェクトを拡大していく意思があり、長期的に持続可能なプロジェクトに投資したいと考えているだけなんですよね。
そういうプロジェクトがIOSTで私の観測範囲ではXIGUAだけなんです。
(IOSTの他のDefiに関する記事を書いてこなかったのもそこが理由)

IOSTには多くのDefiプロジェクトがありますけど、その多くがIOSTのノード。
結局やってる事はノードのステーキング報酬の分配です。
IOSTにとってノードは重要ではあるのですが、それらのプロジェクトに成長性があるかと言うと……まぁ、あるんでしょうけど。その成長性って個々のプロジェクトの成長性というよりIOSTエコシステムの成長性に依存したものな気がするんですよね。
それはそれでいいけど、ちょっとつまらない。

という感じで今回は終わります。
今後も面白そうなプロジェクトがあれば紹介していきたいと思ってますし、気が向けば面白くなさそうなプロジェクトも紹介するかもしれません。

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