ネクライトーキーが赤坂BLITZでワンマンをやるらしい

結成から追ってきたバンドがここまで大きな場所でワンマンをするのは初めてで、全く実感が湧かないが....まずはおめでとうございます!

本当にめでたい

いや、もうゼップでやってメジャーデビューしてもいい頃だろうとは思うが今それを言っても野暮なので一旦置いておく
本当はこんな勢いのままに書き殴るようなブログ(で良いのか?)を上げるつもりは無かったんだけども、こういう勢い余って溢れちゃうって事はそう無いのでそこは大目に見て欲しい

※おそらく長文になるし、かな〜り暗い話もするだろうから、本当にヒマな時にTVやラジオ流しながら読むぐらいが丁度いいよ

で、本題なのだが赤坂ブリッツでワンマンするって発表だけでなんでそこまで反応してるの!?って思う人もいるかもしれないので簡潔に言うと

朝日さんの音楽を1000キャパワンマンで観るのが長年の夢だった

からである

「長年?ネクライトーキーってまだ結成して2年ちょっとでしょ?」って方も中にはいると思うので軽く説明すると、ギターの朝日こと朝日廉さんは『石風呂(いしふろ)』名義でボーカロイド楽曲を10年程前からニコニコ動画等に上げ続けており、同時にベースの藤田彩さんと『コンテンポラリーな生活』というバンドでも活動してきた(ちなみにサポートドラマーはカズマ・タケイである)キャリアがある
その10年分の積み重ねが今のネクライトーキーの起爆剤となっているのは言うまでもない

自分が初めて朝日さんの音楽に触れたのが8年程前でニコニコ動画でボカロ楽曲を漁りに漁っていた時に偶然聴いたのが

『きらいな人』

当時はこの曲にすぐ引き込まれたと言ったような事はなく、ただ何か引っかかる、それが何かは分からない、とりあえずマイリスしとくか程度だった
そして数週間経ってある曲が上がった

『ベツニ君とキライちゃん』

ハマった
というよりかは「刺さった」という表現が正しいか
陰湿で物騒な歌詞に親近感を覚え、そこからまた『きらいな人』を聴き直すともう止まらなかった
ようやくちゃんと『石風呂』という名前を認識したのがその頃である
そして『コンテンポラリーな生活』というバンドをやっているらしいぞという事を知ったのがそれから数ヶ月経ってから

ライブに行きたい
石風呂って人がどんな人かこの目で見たい
その音楽を全身で感じたい

その一心でチケット取ってライブハウスに駆け込んだ
交通費とドリンク代ギリギリしか持って行かず、グッズもCDもろくに買えなかったコンポラの初ライブ
はっきり言うとセトリも全然記憶に無い
ただ言えるのはただ一つ

そこで完全に心を奪われたから、今日まで彼の音楽を追いかける事になった

臭いセリフみたいでこっぱずかしいけど、間違いなくそのライブが自分の人生において大きな分岐点になっている
まあライブはそれまでも腐るほど観てたけど、小さいハコでこんなにすげえもん観たぞって感覚になったのは恐らく初めてだったし、演奏技術がどうこうとかじゃなくて、単に自分に刺さった音楽がステージで掻き鳴らされている事に対して胸が熱くなって言葉に出来ない興奮を覚えた

のにも関わらず、そんな俺のギターヒーローの歌はあまり多くの人に届いていなかった
それが辛かった
そりゃ全く話題になってない事も無いし、上げた動画はほとんどが殿堂入り(10万再生超え)していたけど、周りに聴いている人は全く見当たらないし、ボカロ好きな友人でさえ名前を聞いても首をかしげる程の知名度で頭を抱えた

知名度が全てじゃない
再生回数やマイリス数が全てじゃない

分かってるけど、それにしたってこの音楽はもっと必要としている人間がいるはずで、必要とされるべき音楽で、何故伝わらないのか
ネット上で完結しているからか?
じゃあコンポラ(コンテンポラリーな生活の略称)が売れればこの状況は一変する!
そう信じて、彼の音楽に救われながらずっとずっと応援してきた
でもそう上手くはいかないようで、ワンマンはガラガラではないけどソールドしない
ファンがいないわけじゃないけど、劇的に増える事も無い
そんな状況が数年続いた
2015年の秋、当時のドラム酒井俊介さんが失踪し、2016年元日に彼が一身上の都合によって脱退した事が引き金となったように、ライブ本数は急激に数を減らした
この時に最悪のシナリオが浮かんでしまった

コンポラを解散して朝日さんは音楽から手を引く

絶対に避けてほしい未来だった
でも現実は非情でその未来はすぐ側にまで迫っているように感じた
2015年の末に最後のボカロアルバムを出した
決して引退とは言わなかったけど、時期的にもそう捉えられかねないものだった
2016年の前半はワンマンや対バンツアー等行いつつコンポラはなんとか活動していた
2017年、ライブはMIKROCKフェス一本のみ

もうダメだと本気で思った

俺の心の支えはもう音源しかない
ステージの上で観ることは叶わないのだと

そこに一筋の光が差し込んだ
それは同時にコンポラファンを不安に陥れる事にもなった

ネクライトーキーの誕生である

(長かった!ようやくネクライに戻ってきた!ここまで読んでくれた人はもう少しお付き合いください!)

もう心臓飛び出るぐらい驚いた
多分半分ぐらい出た
随分前から朝日さんは「石風呂の曲をちゃんと活かせるステージを用意したい」と言っていたので、ようやくそれに見合ったボーカルとメンバーを見つけてきたのか!と大喜びした
で、上がったMV観ると半分以上知ってるメンツである
あの見慣れたコンポラメンバーである

その時ようやく我にかえる
「コンポラは!?」
朝日さんがちゃんとコンポラについてもツイートで言及してくれていた
どうやらコンポラを前に進める為でもあるようで一安心
とにかくライブに来てくれとの事だった

そりゃ行きますとも!!
こちとら死活問題なんじゃい!!!!!

ネクライの結成を知った日はコミティアという同人誌即売会で自分の漫画を頒布する為に東京に来ていたのだが、帰りの夜行バスではイヤホン付けて延々とタイフー!をエンドレスリピートしたぐらい朝日廉の音楽に飢えていた

んで深夜起きるとiPhoneのロック画面に見慣れない通知が

コンテンポラリーな生活の朝日と石風呂さんがあなたのツイートをRTしました

はああああああああ!????!??
夢だなこれ.....
そんな事あるわけないじゃんハハハ....寝て落ち着こう

んで朝起きてバス到着を優雅に待ちながらTwitter開くと

ハァアァアアアアア(略)
夢だけど夢じゃなかった!!

いやいやいやおかしいじゃんなにこれ??
ネクライトーキー結成の話でもうお腹いっぱいなんです!キャパオーバーなんです!!
追い討ちやめて!!死んじゃう!!!

てな事がありネクライトーキーにはコンポラとはまた違った特別な感情を抱く事になった

ネクライ告知後初ライブのレポに関してはもう上げているものがあるので読んで頂ければ分かると思うのですが、そりゃすんげえ良かったです(語彙力低下)

でこれはちゃんとした話は恐らくもっと先の未来話す機会がある(と良いな)予定なのですが、少しばかり触れておく
ネクライ初ライブはまあメンバーと話し放題もいいとこで、もちろん俺は先日のRTの件もあって朝日さんと話した

まあRTの件に触れるのはなんか恥ずかしかったので、正体は明かさずに話してたのだけれど、話の流れから汲み取ったようでいきなり

「もしかして泰樹君?」

一瞬フリーズした
なんでバレたの??
どうやらフォローして頂いている関係でツイート結構読まれているようで、話しているうちに分かってしまったらしい
それからまあライブを重ねる度に話したりなんやかんやあって、まあなんやかんやあるのである

そりゃもうこの世で1番憧れのギターヒーローに話しかけられただけでも即死級なのに、名前覚えてもらえた日にゃ地球滅ぶんじゃねーかと思いましたよ

ここでもう今まで抱えていた色々な悩みは吹っ飛んで、ただ純粋に俺も頑張ろうと思った
おこがましくもある約束をして、その夢のためにお互い頑張ろうと話した

それからネクライトーキーの活躍は言うまでもなく凄まじいもので、東名阪ワンマンソールド、自主企画ソールド、全国対バンツアー全公演ソールド、初全国ワンマンツアー即日ソールドとまあ先を越されまくったわけですよ

こんな長文書いてる場合じゃ無いんですけど、今ここに記しておくことに何か意味があると思うので

そして戻ってきました!赤坂ブリッツのお話

今回の追加公演発表は報われない青春時代に彩り(?)を与えてくれた、支えとなった音楽が今、ようやく昔俺が思い描いた大勢の人に届く未来に近付いている事を感じさせてくれた
だからこそこんな長文を書かざるを得なかった

ネクライトーキーはまだまだこれからだろうし、もっと凄い景色を見せてくれるのだろう

じゃあ俺には何が出来るだろうか?
長年の夢を叶えてもらった今、俺には何が出来る?
いつも希望を与えて貰ってばかりいる
じゃあ俺もその分返すしか無い
夢を諦めるわけにはいかない

俺もまだまだこれからだ

凄い景色を見せてやる


平成には夢も希望も無くて
最高の人にも最低の人間にもなりたくなくて
見えないゴミに押し潰されそうで
不安だなってそんな風に進んでいった
くだらない日々だったけど
それでも良かったかなと今は思う
愛も恋も全部まだ途中で
25を過ぎても生きていたいし
目標はいつだってまだまだ向こうだから
ほらもっと掻き鳴らせ!!!!