白米とほうじ茶

主食は白米。創作がしてみたい20歳と7ヶ月。

白米とほうじ茶

主食は白米。創作がしてみたい20歳と7ヶ月。

最近の記事

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映画を見終えて顔をあげた。 頭にその余韻を残しながらリビングへ向かうと、鏡の前で化粧をする母がみえる。 わたしの存在に気づき、話しかけてくる。なんの話だったのかよく覚えていないが、いまの自分との温度差をひどく感じる。わたしがいたはずのわたしの日常が、新鮮に異空間に感じられた。 キッチンのカウンターに母がつくった夕食を見つけて、空腹感はなかったけれど、食べたいと口に出した。 味噌汁を温めながら、ピリピリしている自分に気づく。しばらくどこかへ消えていた、あるいは抑え込んで

    • 睡眠ふそく

      もうぜんぶどうでもよくて はやくここをはなれたい めずらしく朝がこんなに待ちどおしい あなたが一杯いこうっていった わたしはいろんな疲れからいいよといって じゃあまた泊まることになるねって さすがにすぐ帰るっていったけど ろくに寝てない一日のよる どうせならぐっすり寝てやろうって おもってた でも恋人からの電話一本で わたしの思考は水の泡 すこし困ったかおで でも一歩も引かないいつもの態度で 遠回しなはやくかえってね きょういっぱい大事にしたんだ

      • あした遠距離の友とひさしぶりに会うが何はなそうというか多分はなしながらどんどんはなしが出てくるいつものパターンだとはおもういろんな答え合わせができる予感

        今回はフューチャリングのぎざかふぉーりーしっくすのさいとう様なタイトルにしました。気分ですそういう気分だったんです。ちなみにさいとう様はもう少し何かになぞらえてタイトル作ってらっしゃるご様子なのでタイトルが長いだけがふゅーちゃりんぐしてます。 わたしが文章をかくときというのはたいていは不安なときで、今回も例にもれず不安だから文章に頼らせてもらっております。不安なんです不安。不安という言葉がいちばん近いだけで内側にはさまざまおります。一言でいうと、フアンです。 ここ最近ここ

        • トキメキ・スプリング・ナイト

          この春の夜(よ)に 夢のおはなしを 日も沈んだ頃に起きた そうしたら夜だけが私を待っていて どこか寂しい気持ちになった 気を紛らわしたくて 頭のなかに 好きな人を思い浮かべる かわいくて ちょっとヘンで やさしくて 一緒にいるとたのしい 恋にもならないだいすきな人 ふふ ここはわたしの夢の中 夢の中なのだから なにからもあなたはジユウよ 夢の中だから あの子を すきなひと と呼ぶの 気のむくまま 触れて触れられて 時には やさし

          イタダキマス

          両の掌を 合わせる 胸の前で 指を真っ直ぐ伸ばし 合わせる 目をつむり  これからいただく 野菜 肉 米 麦 卵 魚 私が口にする 命へ 育て 刈り取った 名も知らぬだれかへ 出荷し手元に届けてくれた すべての人へ 働き これらを得る権利を掴みつづける 父 母へ お腹いっぱい おいしいものを 食べられる 幸せを 味わい 噛みしめながら いただきます  と  祈り ごちそうさまでした と 感謝を 口にして また てのひらを合わせ  祈ります

          フ ・ ア ・ ン

          途方もない不安を 口に出したら その重さに 胸がどきどきしてる 不安で わたしの心のすみずみまでを掴み取ろうとする行為をも 否定してしまいそうだったから こうして文字にしている 1かげつ後の自分なんて 途方もなさすぎて大変だ ましてや10ねん後の自分なんて わんちゃん死んでるで はあ そう思ったらちょっと鎮静 きょうあった嬉しいことを思い出した じかんがあるから化粧をした オレンジ 春 そんな出来 我ながらカワイーさいこう そう思ってた

          フ ・ ア ・ ン

          ヒ ・ マ

          何かのために生きる それは多分わたしにはちゃんちゃらむずかしいことだ ふーふきゅろっきゅろっきゅろっ ふーふきゅろっきゅろっきゅろっ ふーふきゅろっきゅろっきゅろっ いままでフクロウの鳴き声だと思っていたこの音は もしかしたら笛の音かもしれない という新発見 7時半 太鼓がぼんぼん 7じ37ふん 神主さんが表でいつものあのカッコウでしゃらしゃらするやつを振っていた お祈り、かな いいもの見れた らっきー と思ったらまた雨が強くなった 雨は強くな

          テレビを本気で気持ち悪いと思ったら終わり

          「テレビ気持ち悪い」って思ったことありますか? 初めまして。白米とほうじ茶と申します。 初めて人に読んでもらうために書いておりますので、とりあえず自己紹介をしてみました。 発展途上な文章ではありますが、良ければこの先お付き合いください。 では本題に戻ります。 私は最近心底テレビが気持ち悪いと思えて仕方がありません。 この「テレビ」というのは無機的な、映像を映す物体そのものを指している訳ではなく、テレビという”媒体”のことを意味しています。 少しくだけた言い方をす

          テレビを本気で気持ち悪いと思ったら終わり

          無題

          一つ書いた。そうしたら全ての糸が切れたみたいに続行不可能になった。あんなに集中して本を読んでいたじゃないか。文章について考えていたじゃないか。勉強していたじゃないか。どうしてなんだ。どうしてもう集中しませんモードに入っているんだ。そもそもあの本を読み始めた動機はなんだったのかそれを思い出してみるのはどうだろうか。そうだ。その本を読めば自分がまだ姿を捉えきれていないものを掴めると思ったからだ。そうだそうだ。そうして自分が何を書きたいのか、どのように書きたいのか、もっと意識的に良

          同級生

          ミライと出会ったのは彼女がまだ学生の時であった。年相応の優しげな相貌を持ち、周りよりも少しキーの高い声で話す彼女は、愛想よくいつも楽しそうに人と笑い合っていた。彼女の周りに集まる人たちは男女を問わず彼女がそうであるように皆明るく楽しげで、何がそんなに面白いのか、とにかく笑い声がよく廊下に響いていた。彼女と隣のクラスであった私は、その華やかな一団を一歩離れたところから小さな焦燥と羨望を感じながら眺め、決まってこう思った。きっと私には縁のない人間なのだ、と。もう10年も前の話だ。

          今朝の私

          朝、11時くらいに目が覚めました。いつもより少し遅め、でも昨日よりは少し早めの朝です。 目が覚めたと言っても起きた訳ではありません。意識は覚醒しているし目だってしっかり開いています。けれど頭は枕に預けたままだし布団も肩までかかったままです。 ここまで書いてふと気になったので、「起きる」という言葉を辞書で調べてみました。 【起きる】・・・1横になっている状態から垂直になる、2寝床から出る、3目を覚ます、4眠らないでいる 等々、実に様々な意味が出てきました。驚きです。でも