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長く愛せる家にするための3か条

こんにちは、HIBI HOMEです!

皆さんは家のデザインなどを決めるとき、どんな趣向で決めていきましたか?

明確に意識する機会は少ないかもしれませんが

後々考えてみると
・よくルームツアーで見たトレンドを盛り込んだ仕様になったな~
・ワクワクする/落ち着くものを好みがちだな~
といった
各自の趣向は何かしらあるんじゃないかと思います

今回は
・我が家がどんな価値観で家づくりをしていたか
・その価値観がどんな仕様で反映されているか
この辺りをご紹介したいと思います


我々が意識していたことを一言で言ってしまえば

「長く愛せる家にする」

です

以下で詳しく説明していきます

長持ちする家ほど長く住むことを意識すべき

一条工務店が建てる家は、他のメーカーの住宅と比べて非常に長持ちする傾向にあります
営業さん曰く、一条工務店は80年もつ家を目指しているそうです


長持ちな理由は色々ありますが、例えば以下があると思います

・気密性が高く、局所的に温度の低い箇所や結露が発生しにくいため
・断熱性が高く、一年中一定の温度を保ちやすいため
・耐震性が高く、大地震が起きてもそのまま住み続けられるため


従来の住宅では、15年くらい住めばリフォーム
30年も住めばそろそろリノベや建て替えを考える頃になり
嫌でも住環境が変わっていくことになります

しかし、一条工務店の家は良くも悪くも同じ環境で長く住み続けられるので
「ちょっと飽きたな~」
って思うような住宅を作ってしまうと後悔するんじゃないかと想像しています

理想の姿は
「住めば住むほどいい家だな~」
そう思えるような、長く愛せる家だと思うわけです

30年後にそこに住んでいるイメージが湧くか?

そうはいっても、YouTubeやInstagram等で家アカの投稿を見ていると
どうしても今流行りの設備などが魅力的に見えてきてしまいます

ヒトはトレンドを追いたくなるものです、これは抗えません(笑)

ただ、多少なりとも冷静になれる
我が家の合言葉がありました
それは

「自分がおじいちゃんおばあちゃんになってもそこに住んでいるイメージが湧くか?」

です

あるとき、松尾設計室の松尾和也先生がよくそういった趣旨の発言をされていることに感銘を受け、これが勝手に我が家の頻出ワードとなりました(笑)

この合言葉はすごく便利です
・夫婦で意見が異なったとき
・予算オーバーどこの費用を削るか考えるとき
そんな時にこの言葉を思い出すと答えが決まる、なんてことはよくありました

長く愛せる家にするための3カ条

そもそも、長く愛せる家にするにはどうしたら良いのでしょうか?

注文住宅は誰もが愛着を持って仕様などを考えるわけですから
多くの人が、一生後悔しないデザイン等を考えたつもりなはずです

その中でも、長く愛せる家と途中で飽きてくる家には以下の観点で違いがあるんじゃないかと考えています
※以下はあくまで主観です。すべてが科学的に明確な根拠や法則に基づくものではありません

1. 自然

ヒトは家の中と言えど、木や石などの自然素材に囲まれると落ち着く傾向にあります

以下の書籍によると、自然の見た目やにおいなどは、私たちの思っているよりも大きなリラックス効果をもたらしてくれるようです

この効果は
「気に入ったデザインの家具を使って一時的に気分がアガる」
等とは違った、もっと普遍的な効果だと思われます


そのため、我が家は木などの自然素材多めな見た目にすることを意識しました

我が家はもともと住友林業やエコワークスの家の雰囲気が好みだったので
必然的に木の多い家に趣向が寄っていったというのが正しいかもしれません


2. シンプル

注文住宅を作るとなると、オリジナリティを出そうとして派手なデザインを選ぶ人が多いかもしれません

しかし、我々はぐっとこらえて色々とシンプルめにまとめました

理由は、シンプルな方が飽きが来ないからです

例えば洋服のクローゼット
・派手な服は短期間で飽きて着なくなってしまい、廃棄
・長く残っているのはシンプル目な服
そんな感じになっていないでしょうか?

私(夫)は、シンプルだけど上質な服が並ぶようなクローゼットが好きなんですが
最近ある程度その洋服ラインナップが出来上がってきてから
新しい服を買おうという欲が少し下がってきました(笑)

住宅のデザインも、シンプルかつ上質なものを目指すことで
いろんなものに目移りすることなく、ずっと好きでいられるものになるんじゃないかと思います

3. 長持ち

仮に自分にとって飽きない・落ち着く空間が完成したとしても
何年も暮らした結果
ボロボロでみすぼらしい姿になって欲しくはないですよね


劣化して見た目が悪くなると、当初気に入っていたものも
「手放そうかな…」
という気持ちになってしまいます


住宅についても同じです
できるだけ導入当初の品質を維持できるものであるほど
長く愛せるものになる可能性が高いでしょう


また、世の中には年月を経るごとにアジが出てくるものもありますよね
いわゆる経年美化という現象です

そういったものが住宅の中に取り入れられたら最高だと思います

我が家がやったこと

ここからは、我々が上記を軸にして
具体的にどんな仕様を盛り込んでいったのかご紹介したいと思います

木質化率を増やす

ターゲット:自然

自然素材の中で最も取り入れやすいのは木ですので
できるだけ木目のアイテムを多く取り入れるように意識しました

目標は住友林業やエコワークスの事例に出てくるような空間!

エコワークスの公式インスタアカウントより

と言いたいところですが

全ての材料をリアルウッドにすると費用が馬鹿にならないので
木目調アイテムも使いつつ、木質化率を上げていきました
※住友林業とかエコワークスの事例に出てくる家の施主さん、あれ相当な金額を突っ込んでますよねきっと…


注意点するべきことは
木目調アイテムを本物っぽく見せること

そのためには、リアルに見えるクロスを選ぶというのももちろんですが

木目調アイテムは目線から遠いところに配置する

それもも一つの手だと思います
我が家は結果的に吹き抜け上の天井等、少し目線から遠い箇所に木目調クロスが配置されました

挽き板フローリング

ターゲット:自然、長持ち

よりリアルな木質化率を上げる手っ取り早い方法はやはり床材だと思います

一条工務店は無垢床は選べませんが
朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアム(挽き板)を採用し
床表面は木の質感が出るようにしました


床材の種類はブラックチェリーを選びました
一条工務店のオプションメニューには含まれていないカラーなのですが
ショールームで実物を見た時に、経年変化後の姿が最も美しかったので

稟議をかけていただき、採用に至りました


ブラックチェリーの経年変化(実物はもっときれい!)
朝日ウッドテックHPより



キッチン板張り下がり天井

床の次に木のぬくもりを演出しやすい箇所は、天井だと思います

理想的には天井全体を本物の木にしてみたいところですが

さすがにお金も足りないので
吹き抜け上は木目調クロスを貼り
キッチンの下がり天井部分に突き板を貼ることにしました

採用したのは朝日ウッドテック the wall(ブラックウォルナット突き板)です


ブラックウォルナットの天井材
朝日ウッドテック施工事例より



下がり天井の表面は、通常の天井より目線が近くなるはずなので
表面の本物感を味わえるんじゃないかと期待しています

ちなみに色味をブラックウォルナットにしたのは
建具や家具のダークな色味と統一感を持たせるためです

普遍的な間取り

ターゲット:シンプル

我が家の間取りに関して見た目的に「これ!」というほどの特徴はないと思います

明るく広く見えるような吹き抜け+オープンステア
上から見ると正方形に近い、総二階(→気密・断熱・耐震性up)

といった感じの、やるべきことはちゃんとやった汎用的な間取りになっています
我々の考えていたのはこのような「平均的にいつでもちょうど良い」間取りです

むしろ、子供用○○や老後のための○○のような
一時的にしか利用しないかもしれない場所を、付けないようあえて意識しました

一方で、何も特別な意識をしなかったわけではありません
性能を損なわず省エネで暮らせるような部屋・建具・エアコン配置をすることはもちろんですが

それ以外に重要視したのは
「家族が向かい合うこと」
です

少し横を向けば家族と向かい合えるようなキッチン・家具配置

家族のだんらんは、何歳になっても重要な要素です
そのだんらんの度合いが、間取りや家具配置などによって損なわれたりする可能性があることをご存知でしょうか?

代表的なパターンは
日常で自然と家族に背を向ける生活スタイルになっているときです

この状態は、相手の状態がすぐ分からずに話しかけにくくなるため
家族のコミュニケーションが減少する傾向にあるようです

気に入った家で家族と仲良く過ごす

その楽しみはできるだけ長く味わいたいので
シンプルながらもこだわったポイントになります

オールブラック外壁

ターゲット:シンプル

我々が選んだグランスマートは、外壁タイルの色を2色選べるのですが
結果的にはシンプルな黒一色にしました

実際のところ正直言うと
どんな組み合わせがかっこよく or おしゃれに見えるのか
分からなくなっちゃったんですよね

なので無難に1色で
元々割合が多かったブラックとしました

我が家の外壁デザインの変遷

個人的には元々ブラック好きなので
なんだかんだこのような結果になって、すごくすっきりしましたし

黒に飽きるということはほぼないと思うので
結果的に良いチョイスをしたなと感じています

今回学んだのは
「2色選べるからどうせなら2色選ぶ」
というマインドだと
自分の本心に正直になれない場合があるということです

色を減らす、オプションを減らすという引き算的な選択は
営業さんや設計士の方から提案しにくいところがありますので
自分を貫いて判断していきましょう!

オールステンレスキッチン

ターゲット:長持ち

キッチンはLDKの顔のような存在ですし
私(夫)が料理が好きなこともあり
我が家のキッチンへのこだわりはなかなかのものだったと思います
詳細は、インスタの"キッチン奔走記"シリーズをご覧ください

元々、仕様を検討するとき
「キッチンって大きくて金額高いのに耐用年数(15~20年)短くない?」
「購入したときワクワクしても、劣化してきたら嫌だな~交換するの面倒だな~」
と思っていました

そのため、私たちはあるときからキャビネットも含めてステンレスのキッチンを主眼に置くようになり

クリナップのSTEDIAシリーズを採用することにしました
クリナップのキッチンは長持ちすることで有名ですよね

また、天板の素材もステンレスにし、耐久性と共にプロ感を演出しました
これで、自分が今後料理を究めた際にも、末永い良きパートナーとなってくれることでしょう(笑)

クリナップのステンレスキャビネット
我が家のキッチンには奥の腰壁と、チャコールの引き出しが付きます

そもそもステンレスキッチン、実物見るとすごくかっこいいんですよ
良ければサンワカンパニーやクリナップのショールームに足を運んでみることをおすすめします

(おまけ)内装漆喰仕上げ?

ターゲット:自然、シンプル、長持ち

一条工務店の内装仕上げはクロスが基本ですが
引き渡し後に、調湿性やVOC対策などの観点から、漆喰や珪藻土をDIYで塗ることで内装を仕上げられないか検討しています

漆喰・珪藻土はどちらも自然素材であり
快適性と意匠性の両方の向上に寄与すると考えられます

また、表面の質感が良ければ
色はむしろシンプルにしたいくらいであり
我が家のシンプルで飽きの来ない家づくりにも非常にマッチします

さらに、漆喰仕上げをするとクロス仕上げよりも長持ちすると考えられます
クロスって案外耐用年数が短いんですよね
構造材の変形で破れたり、接着材が弱くなってはがれてくることがあるんだそうです

漆喰は非常に安定した物質ですし、衝撃などではがれたりした場合は部分的に補修すればOKだったりするので

気に入った姿をほぼそのまま維持できるはずです

まとめ

以上が、長く愛せる家にするために我が家がこだわったポイントです

要は、ホンモノで構成された家を作るような心掛けをしたということなのですが
うすうす感じられてた通り、どうしても贅沢なオプションを駆使することになりがちです
本当にホンモノを追求するとお金が全然足りませんね(笑)

ただ、良いものは長期のランニングコストが安かったりするので
人生のトータルコストがトントンか安くなるなら積極採用しても良い
というのが我が家の考え方です

自分の長く愛せる家をどうやったらコスパよく実現できるか
皆さんも試行錯誤してみてください

以上参考になれば嬉しいです

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