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一条の性能を無駄にしない!我が家のこだわり【超性能特化編】

「家は、性能」を謳う一条工務店

我が家もその性能に惹かれて選びました

特にスマートシリーズであれば、
設計時に特段工夫せずとも
かなり高性能な住宅になることは間違いないのですが

その標準性能に満足して
デザイン面や動線のことばかりに気を取られていると
せっかくの標準性能を無駄にしてしまうことも十分あり得ます

例えば、たくさんつけた窓のせいで
部屋ごとに温度差が生じたら?
部屋の一部が暑く/寒く感じたら?

インスタをはじめとするSNSから
このようなネガティブな情報を得ることはなかなか難しいです
性能が売りの一条に住んでいながら、実は家の一部が暑い/寒いなんて悲しくて言いたくないですからね...

もしかしたら後悔している施主さんもいるかもしれないのでは?と思っています

家を建ててから後悔したことワースト1が
暑い/寒いという室温に関することだそうです

その後悔を防ぎたかった我が家は
「一条を選ぶ」というだけでなく
その標準性能を損なわないような設計を意識しました

かく言う私(デザイン重視の妻)は、一条に決めた後は
いかに一条っぽく見えないデザインにするか
使い勝手の良い間取りにするか
ばかり考えていました

一条で家を建てさえすれば、性能面の問題はオールクリアだと思っていたからです笑

一方で一条との契約後も間取り確定後も着手承諾後も
ずっと性能の勉強をしているひびほーむ夫

そんな性能オタクの夫が
識者のYouTubeや本から得た知識を
我が家の家づくりにふんだんに活かしてくれました

今回は、我が家のこだわり【超性能特化編】
あえて見た目重視派の妻がご紹介します!

紹介するのは間取りの工夫などで
ほとんどオプション費用はかからないものばかりです
誰でも真似できるものだと思うので
ぜひ参考にしてください

外観

・凹凸の少ない形状で気密性,断熱性,耐震性UP

家の形状に凹凸が多いと気密性が悪く(=C値が高く)なりやすいこと
外壁の表面積が大きいと外気温の影響を受けやすくなること
を考慮して

我が家は1階と2階の大きさが均等な総二階(※)
そして各フロアも上から見たときに真四角に近い形
にしています
※吹き抜けがあるため、実際には「ほぼ」総二階です

また、総二階は壁に均一に負荷がかかるため、耐震性も高いと言われています

これらについては
一条工務店の規格住宅であるハグミーのプラン集にわかりやすく解説がされていますので
ハグミー以外で建てる人こそしっかり読んでおくことをおすすめします!

【リンクあり】ハグミープラン集
北海道/寒冷地用プラン集も
一条工務店ハグミープラン集より
一条工務店ハグミープラン集より

・方角を意識した窓の配置

一条施主さんは気を付けている方が多いと思いますが
夏の日射遮蔽、冬の日射取得をしやすくするため
方角ごとに最適な窓の配置を意識しました

その結果
・南側はめいっぱい多く大きく
・北側と東側は最低限
・西側はゼロ
になりました

個人的には西側をゼロにできたことが大きいと思っています

見事に窓ゼロ!

私の実家は西側に大きな窓があり、強い西日のせいで
いつも15時ごろからカーテンを閉め切っており
その窓枠や付近の床は劣化が目立っていたので
西側の窓はデメリットしか感じませんでした

幸い(?)建てる家は西側が隣家なので
あえて窓を付けたいと思う場所もなかったので
悩まず済んでよかったです

・水回りは窓無し

断熱の観点から、トイレ、脱衣所、お風呂は窓をつけませんでした

またまた実家の話になるのですが
トイレ、脱衣所、お風呂もれなく全部に窓がついており
夏に風通しの目的で窓を開けていることが多かったです

これは気密も断熱も何も無い低性能住宅ゆえに
換気や涼しい風を取り込むために窓を開けたくなるということが起こりえたのです

が、めちゃくちゃ暑かったです。。。
特に2階のトイレ。。。

一方、一条の家で窓を開けることはほぼ無い(うちは開けないつもり)ので
性能重視の夫はもちろん、実家での経験があった私も悩むこともなく窓無しにしました

自然光の明るさが好きだったりデザインの観点で
西側や水回りにも窓をつけたい方は多いと思いますが、
西日対策や防犯対策を入念に考えたうえでの採用をおすすめします
(時間によってハニカムシェードを開け閉めする運用で良いのか?
 透明窓かかすみ窓のどちらにするか?等)

そして
家の中で熱の出入りが一番大きいのは「窓」
だということはお忘れなきよう…!

・ほとんど開き窓かFIX窓

気密性を損ねてしまう引き違い窓は極力避けるようにしました
本当は「引き違い窓ゼロです!」と言いたかったのですが
2か所採用しています

1つは庭のタイルデッキに面している窓で、デザインの観点で採用しました

開き窓は下端が床より最低でも24.4㎝高くなってしまいます
それに対して引き違い窓は下端=床高のものを選ぶことができます
※本当は、耐水害住宅の人だけが選べるFIX+開き窓を使えればベストでした…

左から、開き窓/引き違い窓/耐水害用掃き出し+FIX窓

家の中のフローリングから庭のタイルデッキまで続いているように見せるために、引き違い窓を採用しました

もう1つは2階の洋室です
これは開き窓にしたかったのですが
窓を開けたときに自分の敷地を越えてしまうということで、やむなく引き違い窓を採用しました
(土地いっぱいに建物を建ててるから起こること…泣)

それ以外はFIX窓と開き窓を多用

特に南以外(北・東)に付けた窓は採光量や換気量の基準をクリアできるギリギリのサイズの開き窓を採用しました

・南側は軒延長とタープで日射遮蔽

南側は日射取得のため窓を多めに付けましたが
夏は日射を遮る必要があります

そのために行ったことが
軒を南側に最大限ずらす(吹き抜け窓からの日射遮蔽)
1階南側の窓周りにはタープリングをつける(1階窓からの日射遮蔽)

軒をずらすだけなら無料ですし、タープリングも1か所2000円+税とお手頃価格です
他にも、太陽光パネル(またはダミーパネル)を増やして軒を延ばしたり、パラペットルーフを追加する方法もありますが、その分費用が嵩むので、まずは上記の方法で検討してみることをおすすめします

間取り

・2階エアコンで全館冷房できる間取り

エアコンが効率よく稼働する間取りを意識しました

まず、全館冷房できるように工夫した点が
・階段を上がったところに長手方向に向けてエアコン設置
・吹き抜けを採用
・引き戸を多用or建具なし

階段を上がったところ=吹き抜けにも面している2階廊下に長手方向に向けて設置することで、家全体にエアコンから出る空気を行き渡らせることができるようになります

また、吹き抜けは音が響きやすいことがネックですが
我々は宿泊体験棟でそこまでストレスに感じなかったので
エアコン効率を優先して採用しました

さらに、全館冷房するには各居室の建具を少し開けておく必要があるので
ほとんど引き戸を採用しています
(各階のトイレだけ折れ戸を採用)

全館冷房の観点では、究極建具は無いに越したことはないので
WICやシュークロのような収納系の部屋は建具無しにしました

・1階膝高エアコンで全館暖房or補助暖房できる間取り

膝高エアコンって何?と思いますよね

そもそも
床暖房を外したい
と夫が言い出したことが発端

一条の売りなのになぜ?!床暖のあるおうちに憧れてたのに?!
と思った妻なのですが

話を聞いてみると

①断熱等級7の家ならエアコン暖房でも家全体が温まりやすいから
②床暖房よりエアコン暖房の方が電気代が安いから
③床暖房と違ってすぐに家を温められるから
④床暖房の室外機の交換費用が高いから
⑤床暖房設備があると固定資産税が高いから

とのこと

性能面はほぼ夫任せ(良く言えば、夫に全幅の信頼を寄せている笑)なので、エアコンだけで行けるというなら良いでしょうと
一条に床暖全面取り止めを要望したんです

で、インスタを見てくださっている方は
過去投稿でご存じと思いますが
結論床暖取り止めは叶いませんでした

なので我が家は床暖房は使用します!

ですが上述の①②を実験してみたいので
エアコンも設置することにしました

それが膝高エアコンです

一条工務店の施主さんで、F式で有名な
フエッピーさんが実際に採用されています

エアコンでの全館暖房を効率よく行うために工夫した点は
・吹き抜けに面した、1階の低い位置に設置するところに長手方向に向けて設置

ちなみに
・吹き出し口を玄関からの冷気が入ってくる方向に向けて設置
というのも大事だそうですが(コールドドラフト対策)、
間取り全体の都合で我が家は実現できませんでした

入居したら
床暖房のみ使用
エアコン暖房のみ使用
床暖房とエアコン暖房の併用

と色々試して、結果をご報告できればと思います

・適切な畳数のエアコン(我が家は6畳用)

必要以上に大きな容量のエアコンを採用しないことを意識しました

なぜなら、一般的にエアコンの畳数が大きくなるとCOPが少し悪くなったり
サーモオフしやすくなったりするからです

気持ち的には、必要そうな畳数の一段上にするのが安心しそうですが
必要な畳数が推定できるなら、思い切ってその畳数を採用した方が省エネになると思います

実際に断熱等級7を取れるほどの高気密高断熱住宅であれば、6畳用のエアコンで十分に冷暖房可能なことはYouTubeなどでも良く報告されています

で、実際に自分の家が何畳用のエアコンが必要かについては
フエッピーさんの「F式住宅省エネ計算シート」を入力していくと算出できるそうです(夫談)

床暖房

・南北でエリア分け+LDK内は東西でエリア分け

まず、南側と北側では異なる温度設定をする可能性があります

一般的に、南側は日射取得が期待しやすいので
床暖房の設定温度を低めにしても寒さを感じにくく
一方で、北側は日射取得が期待できず、玄関のような断熱の弱い箇所もあるので、日中でも温度を維持するには設定温度を比較的高めに設定する必要があるかもしれないのです

よって、家の南側と北側では、個別に温度設定を変えられるよう、エリア分けをしておくことが望ましいと思います

加えて、我が家は立地・吹き抜け位置の都合から、南側LDK内の中でも
東側は日射が取りやすく
西側は日射が比較的少な目になることが想定さられます

そのため、日中のLDK内の温度を均一に保つことを目的に
LDKも東側/西側で個別に設定温度を変えられるようエリア分けを行いました

我が家の簡易間取り図とエリア分け
※土間や浴槽下は床暖入りません

【おまけ】断熱王

これは我が家が何かを工夫したものではないので【おまけ】です

ちょうど夫が一条の唯一の弱点は土間なんじゃないか?
と話していた矢先に出た新商品で、キャンペーン中につき無料で採用できました(キャンペーンはいまなお継続中みたいですね!)

断熱王はスマートシリーズでのみ採用可能で
標準の断熱材、トリプル樹脂サッシに加えて
超断熱ドアDANNJU(ダンジュ)玄関土間断熱
によって断熱等級7を実現できるようになりました

またまた私の実家の話になりますが
冬は玄関ドアのアルミ部分がキンキンに冷たく
採光目的でつけたドア周辺の窓からは冷気が入り
LDKから玄関ホールへ行くと寒くて寒くて…

一条の家でここまでの寒暖差は起こらないとは思いますが
土間が弱点とわかっていてそれを無料で対処できるならと一切迷わず採用!

ダンジュのカラバリが少ないのが惜しいところですが
スマートキーのSADIOT LOCK2や
親子ドアサイズ相当の片開きドアも期待大で楽しみです!!


以上が我が家の性能面でのこだわりです

私は理系科目が苦手で
家の温度、湿度など性能面の話を理解するにも時間がかかりますし
そもそも勉強意欲がなかなか湧きません。。

夫は暇さえあれば性能の勉強をしていて
内容によっては一条の営業さんや設計士さんより詳しくなってしまいました笑

多くの一条の営業さん設計士さんは
今回紹介する内容、特にパッシブデザインについて
現状あまり詳しくありません

そのため、いわゆる一条ルールを除いては
良くも悪くも施主の意向に左右された設計になります
(性能が低くなるからこの間取りは避けた方がいいです、と言ってくれることはあまり無い)

つまり施主側がきちんと勉強して知識をつけたうえで打ち合わせに臨むことがとても重要です

夫婦ともに何も勉強せず家を建てていたら
暑い🫠
寒い🥶
という文句を言っていたのは私な気がするので

たくさん勉強して
それを私に教えてくれて
家づくりに還元してくれた夫には感謝していますし

私も共に暮らす妻として
一条施主として
もっと知識を深めていく所存です🫡

そしてこれからも
性能面について学んだ知識を
noteやインスタで発信していきたいと思います

今回のような
「設計時にできる性能を向上させる工夫」
発信されてる方も少ないように感じます

一条で家を建てさえすれば
暑くも寒くもないんだよね?(・∀・)

って思ってる1年前の私のような方に

私たちの発信する内容が届いたら嬉しいです☺︎


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