声優のアイドル化、アイドルの声優化

(黙読での読了予想時間 約5分)

こんにちは、雲雀です。
お世話になっております。

既に語り尽くされた題材ですが、
「声優のアイドル化、アイドルの声優化」
について、以下に書いています。 

その前に、軽く自己紹介だけさせてくださいね。
最近知り合いになってくれた方は知らないかと思いますが、堀江由衣さんのオタクを20数年やっています。
そのあたりの年代のオタクだと察して頂ければ幸いです。

本題。

先日、蟹沢萌子ちゃんがSHOWROOMで「一歩前ノセカイ」を歌っていました。あくまでカラオケという位置づけで。

アイドルはコスパが高い、その上、供給量も多い。当然です、自分を商品として売っている生業だから。何ならライブで写真撮影も可だったりします。本人とお話できる機会も存分にあります。
声優に関して言えば、俗に言うお渡し会があり、CD1枚買ってそもそも当たるかどうかも分からないものに応募し、買い増しも出来ない事も多いです。
そりゃ声オタからドルへ行く人が多いのも頷けます。顔が良くて声が良いならコスパが高い方へ行く、当たり前の話です。

あまり話題には出してませんが、2年前、諸事情で地下アイドルを1年ほど追っていました。たくさんの地下アイドルが、10組以上出てきて、特典会もあるというよくあるもの。
最初こそ雰囲気が分からないのでビビリながら行っていましたが、それぞれのアイドルの曲が思いのほかちゃんと作られていて、コンセプトも個々にあり、色んな発見がある現場でした。

上で書いた通り、声優の現場ならCD1枚買って当たるかどうかも分からない接近戦に対して、地下は1000円払えば剥がしのない会話に、チェキを撮ってそれにサインとメッセージをその場で書いている間もお話し続けられるというもので、1000円どころか、500円、なんなら無料なんてのもザラです。
個人の稼ぎの何割かがキックバックとして本人に入る仕組みで、太客をつかめばアイドルと客の双方がWin-Winの関係です。コスパ抜群。ここにはここの魅力があると感じました。

話は戻り。

作品がアニメ化するにあたり、リアル稼働(ライブやイベント、サイン会やお渡し会等)がある前提でのキャスティングが多く見受けられる時代になりました。(ここで言う最近は2000年代以降を言っています)

じゃあそこで何を重視されるか。
・歌唱力
・容姿
・演技力

特に上2つを重視され、演技については二の次三の次。じゃあ上2つを重視するならアイドルから引っ張ってこればいいじゃない。その考えに行き着くのは容易いです。容姿だけならアイドル業界では鳴かず飛ばずとも、声優界なら上位に行ける、そんな感じの声優業界への流入。

似たような問題に、ジブリ作品や話題作のタレント起用も同様の事と思います。話題性が先行され、実際の作品は内容が頭に入ってこないくらい演技が聞くに堪えない棒読み。
これはブ○ロードの作品にも多く見られます。もうちょっと何とかして欲しい。

声優という職業は一朝一夕でなれるものではありません。誰にでもなれるものではない職人稼業であるからこそ、そこらのアイドルやタレントにやって欲しくないのです。

これまた逆を言えば
「声優だって歌って踊ってソロ活動してアイドル業界に流入してるじゃないか」
その通りです。ソロでCDを出して、写真集を出して、個人のファンクラブを作って、やっている事はアイドルと変わりません。
ただ、少し違うのは、声優の中でもアーティストデビューする人は、少なくともそれなりの歌唱力とそれなりの容姿を持っている人です。アイドル側からそれなりの演技力を持って声優界に来る人は稀です。

アニメにおける歌、OP、ED、キャラソン、特にソロのキャラソンを聞ける機会なんて、そのアニメのイベントに行って聞けるか聞けないかレベル。生で歌唱されるのを聞けるなんて、音楽を題材とした作品ですら正直稀です。一生その歌を生で聞けないまま、終わった作品も星の数、心当たり有る方も多いでしょう。 
個人的な事を言えば、堀江由衣さんの1stアルバムの「スコールクロール」を生で聞くのに21年かかりました。
アイドルは自分を背負っていますが、声優は自分と作品を背負っています。
縛りも多く、正式な場で諸々の許可を取らないとそんなに簡単に歌うことも出来ません。

■結論
声優は職人業。 餅は餅屋、アニメは声優に任せて欲しい。
いつか、レーベルも事務所も大人の事情も音響監督のお気に入りなどが介入しないアニメを見たいものです。

※シャインポストに関しては、メンバーがアニメ収録の1年前から、演技のレッスンを岩男潤子さんから受けている事を知っています。かなり頑張っていると思います。念の為。

 最後にこれだけ見ていって下さい。




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